2023年09月04日
また歩いた後山川
2023年8月31日 村道の通行止めが続いているので再び国道から歩いたが、やっぱり先へは行かれず岩魚も少なかった。
行きたい場所は通行止め、人が入れないところもある。 行かれるところで魚が多いと思われるところはやっぱり歩かねばならないし、せっかく歩いても今年は私の毛鉤を好む岩魚が少ない。 歩く時間が長いのなら動物の多いところが良いと、以前は蝶が良く見られた後山川の路を歩こう。
国道には三台の車があるのは、全て釣り人か、登山者もいるのか、少々気になりながら後山川に入っていく。 村道を歩くのは疲れる。 ここで鹿が出てこないか、熊でもいいぞ、できればリスがいいな、なんて考えながら歩いてもそう簡単に希望どうりにはならない。 ただ時間経過だけは早くなるようである。
やっと林道芯まで来ると、自転車が二台もあった。 共に電動アシストであるが、普段乗りの形状をした自転車であることから、きっと国道に停めた車から来た釣り人である。 どこへ行ったのか、わざわざ自転車で来たと云うことは、ここから更に歩くことができるので、本川奥や塩沢に向かったに違いないと都合よく考えて巡視路に入る。
一時間余りも歩いたので先へは行かれず、いつもの最終堰堤に下りた。 丹念に淵全部を舐めるように流したが、反応はなかった。 反対側から底を見ようと向かったら魚影が走った。 いるじゃないか! もう釣られないだろうから仕方なく上に向かう。 前回竿を折られた岩魚がいた場所に、その岩魚はもういない。
国道に到着したときは19℃であったが、どんどん寒くなって、流れを歩いていると寒くてしょうがない。 鼻水まで出てきて、アロハで来たと来たことを公開する。 しかし予報では今日も暑くなるというので、戻りにはきっと汗をかくことだろう。 とにかく寒いのだ!
その代わりというわけではないが段階的に3mくらい上がった淵からは岩魚が出てきた。 だらだらに緩めたラインの先の毛鉤が漂っているときに、横から出てきた岩魚が勢いよく咥えたのである。 糞と竿を立てて力強い引きを楽しんだのは、21cmの岩魚であった。 今度は竿が折れなくてよかったと、最後の3.2mSHIMANOの竿を見る。
これまでほとんど岩魚が出てこない場所から岩魚が出てくる。 これはきっと岩魚が上に向かっている途中に違いない。 そう思ってみれば、この辺りで岩魚があまり出てこないのに納得できる。 そう思わなければ、自分のアームを疑わなければならなくなるのだ。 いや、もしかしたら今年から使っている柔らかい竿に問題が・・・
見えなくても引きに対する反応は良いと思っている。 まだ衰えていないと思いたいだけなのかもしれないが、僅か7cmの岩魚が釣れたのは凄いのだ。 岩魚には災難だっただろうが、すぐに落としたので許して欲しいものだ。 大岩の上にいる写真を撮ろうとして、マムシとトンボを捕まえている見知らぬトンボを見たので、釣りの不調を忘れてしまう。
岩魚がいないわけではない。 岩魚が流れる毛鉤を追って横から出てきたが、一瞬だけの合わせにしたために外れてしまった。 どうも私の使っているテンカラ用の張りが太すぎるのだ。 一之瀬川本谷で出合った釣り人にもらった毛鉤は、針が細くて刺さりが良いので、そのつもりで合わせると駄目なのだ。
どんどん進んでいって、前回は20cmの岩魚が出てきた場所にやってくると、水が少ないせいで毛鉤が落とし難い、と云うか流し難い。 それでも何度か挑戦すれば、思う通りの場所から流れて沈めば、ギュッと引き込まれる。 今度はしっかりと毛鉤が刺さり、引き揚げたのは輝く23cmの岩魚である。 自信を取り戻す、何という心の変化だ。
滝のちょっとしたの斜面を登り、巡視路で上流を目指す。 但し、国道まで戻ることを考えると、もうあと一時間ほどしかない。 桟橋近くの釣りで終了となるだろう。 岩魚はス~と毛鉤についてきてクルッと前を向いた。 咥えたのだと判断し軽く合わせると、岩魚は一瞬頭を振って逃げていった。 ん~
毛鉤を流すときに、一番強い流れの脇を流して、石にぶつかるところで緩くなる。 その時岩魚が姿を現して、毛鉤を追おうとしてこっちを向いた。 その時私に気が付いたのか、流れる毛鉤に違和感を感じたのか、ピュッとまた向き直って深場に戻った。 ん~敏感過ぎる岩魚には間違いない。 これは最近毛鉤で失敗したに違いない。
桟橋まで行って、その少し先の淵を釣って終了した。 これから国道まで戻ることを考えると、栄養補給、水分補給し、確認して歩きだす。 朝は19℃で寒かったが、汗びっしょりになって国道に出る。 そして家に戻れば34℃である。
Posted by tenkara1nen at 18:00│Comments(0)
│後山川