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2021年04月04日

 岩魚が生き返った

 2021年4月3日 小菅川の支流に釣りに行った。 やっと岩魚が動き出したようだ。 岩魚が生き返ったのだ。

登った先には踏み跡があるのだ
 3月はどこへ行っても渓流魚が出てこず、昨日(4/2)は泉水谷に行ったが、思うような山女も岩魚も出てこなかった。 ただ、相当に暖かかったので、もしかすると小菅川に岩魚が戻っているのじゃないかと、今日行ってみることにした。 水は少なくても、ごそごそと石の下から出てきているに違いないのである。

中段に岩魚がいる、左を登って越える

落ち込みの横には白い花、名前は分からない
 車を奥まで入れていく。 前輪がザザッと滑り、底をガサガサと擦って、ドアにパチパチと倒木が当たる。 前回歩いて確認している林道なので、こんなはずじゃなかったと、少々後悔する。 フィットの異常にビクビクしながらも、終点に到着し、前回の釣りの続きを始める。

最初の辺りは、なんとなく白っぽい岩魚が出てくる

右奥よりも手前の石に岩魚はいる
 踏み跡の終りまで歩いて、竿を伸ばす。 岩魚がいることは分かっている。 前回外されたところがいっぱいあるので、そんなところを中心に毛鉤を落していく。 やっぱり外されてしまった、今度はしっかり咥えてくれた、そして全く反応がなくなった、色々あって面白く釣り上る。

尾びれも赤く体の色もよくなった岩魚

倒木が溜まる流れ
 広い淵の隅っこに20cm程の石に囲まれた水面があった。 何度となく竿を振り、やっと毛鉤が落ちたときに、そのまま引き込まれたのである。 すっと竿を立てるとビクビクッと強い引きが伝わったが、ただそれだけで毛鉤は戻ってきた。 もう一度と思って頑張ってみたが、再び外れてしまい、とうとう出てこなくなった。

小さくても色が良い岩魚

滑の流れを登っていく
 最初の内は岩魚の色が白っぽかったが、上に行くにしたがって色が付き始めて、その美しさに目を奪われ始める。 非常に楽しい釣りになってくる。 滝を登り、山葵田跡を歩き、滑の流れを進んでいく。 岩魚が時々出てきて、次がどんな岩魚が出るのかと、先へ先へと進んでいってしまう。 やっと前回の終了地点までやってくる。

最近起きたのか、黒い岩魚

低い落ち込みは左を登る
 ここからは滑を登るのも厳しくなるところが多く、山葵田の石垣だけが残る。 滑の流れには、大きな石だけが残っており、越していくのがつらい。 ただ、その合間合間には小さな淵があり、そこが岩魚の休み処となっているのだ。 その上、淵ではなくとも浅い白泡の中も休み処となっているようだ。

最も輝き、色が良かった岩魚

岩魚の腹の部分の拡大
 落ち込みの下は広いけれども砂で埋まり、落ち込んだところにまで及んでいる。 僅かに石と石の間にだけ砂はない。 そこは白泡になっているのだが、試しに毛鉤を投げ込んでみると、毛鉤が出てこない。 ゆっくり引き上げるとビンとラインが張った。 簡単に出てきたのは21cmではあるが、とっても色の良い岩魚であった。 浅場にいる岩魚の色とは思えない。

最も大きかった岩魚の色もよい

真ん中の流れに岩魚はいる
 石垣が邪魔で歩くことも難しく、石垣の隙間から、石垣の切れ目で竿を振るしかない。 以前岩魚が出てきた淵では、水流の脇から毛鉤を成すこと数回で、ラインが急に引き戻された。 ちょっと油断していたが、毛鉤を放すことなく引っ張り続けたので、楽に合わせることができた。 まだ、水面に出てくることはないのだ。

細いけれども尾びれは意外と大きい岩魚

ハナネコノメ
 流れが段々畑のようになる場所がある。 石垣で細くなっているが、いくつか淵がある。 一番下が最も有望なので、慎重に毛鉤を流す。 この時期の岩魚あh、山女のように二度目がないこともあるのだ。 流れが石にぶつかるところに毛鉤を乗せる。 水面がふわっと盛り上がった。 岩魚が毛鉤を咥えたのだ。

体は小さいが頭が大きく尾びれが赤い岩魚

山葵田跡の階段状の流れ
 苔に咲く花をハナネコノメソウと教えてもらったので、改めてしげしげと眺める。 ん~やっぱりよ~分からん。 白や黄色の小さな花、小さなネコノメソウの咲く(葉っぱ?)中を歩いて行く。 春はやっぱり色が見えて楽しくなってくる。 さて、滑の岩場を登るか巻くか、ガレ場・砂場を登っていくか。

最後まで岩魚の色はいい

黄色い花は、コケじゃないのか?
 出合いはいくつかあるが、どの流れも水量はなく、または全くないので他へ回ることはできない。 出合いのすぐ上には、静かな淵がある。 流れはほとんど見えず、波がないのである。 毛鉤を落して様子を見るも反応がないので、一番奥に毛鉤を放り込む。 岩魚は毛鉤を追って出てきたが、プッツンと合わせ切れを起こした。 切れたのではなく、解けたのである。

顔はまだ子供だ!

山葵田の痕跡が残る
 今日使っているハリスはいつものフロロカーボンではない。 今年から使うナイロンで、合わせ切れと思った処を確認すると、もじゃもじゃと巻いている。 解けたのである。 この後立て続けに2回外れて、私の最後にやってくる。 倒木の下にいた岩魚は簡単に出てきたのは20cmである。 これまでも記載しているが、色はとってもいいのだ。 大きさはね~

釣りの終了地点
 最後は石垣に立って、先を眺める。 それを見て、疲れを思うと、これ以上の釣りは無理となるのである。 路がない戻りに気を使うと、仕方のない判断であると言い聞かせるのである。 竿をたたんで気を付けて下っていくもやっぱり躓いて転ぶ。 土砂の斜面だったの怪我はしなかったが、落ちたら大変である。 更に気を付けて下る。

小菅村の桜を見ながら戻る
 小菅村の桜を眺めて、車を走らせる。





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