2025年03月15日
深い浅い岩魚きつい
2025年3月13日 源流部の奥に今季初めて行った。 山葵小屋辺りまでではあるが、今年も岩魚がいてよかった。

昨日は暑いくらいの気温になった。 今日も昼は暖かくなるとテレビは競って予想している。 ということは小菅川の奥もだいぶ雪が解けているはずだと思い、思い切って最終堰堤に入ることにした。 流れに下りたつまでが最も危険なので、そこに雪でもあったらとても進めない。 もしそうなら山道を歩いて、もっと奥に入るしかない。 と考えていた。

源流に入っていくのだが、解禁日にあんなにたくさんあった釣り人の車が一台もない。 水量がなく、釣りが難しいと大半の釣り人が判断し、水量が戻るのを待っているのだ。 源流部奥にも当然車はないので、ゆっくり準備できる。 ただ、気温が3℃なのでとっとと出発しなければ体が冷える。 今日はウェーダを履いて流れに向かう。


滑ったら10m以上は滑落する斜面に雪はなかったのは良かった。 それでも十分に注意を払って流れに下りる。 ウェーダはこういう時には動き辛くていけないが、先には少し深いところがあるのでしょうがないのだ。 寒そうな流れに下りれば確かに寒いので、ポットの茶を飲んで一服、ほっとして釣り始める。 水は少なくて、大きな石が動いていたりして、岩魚がいそうな雰囲気のところもある。

最終堰堤は雰囲気がよくて、ガボッと水面を割って岩魚が出てきそうに見えた。 昼くらいになればいいのかもしれないが、まだ朝の寒い時間である。 昨日同様に、毛鉤を落ちる水に吸い込ませ、底に潜む岩魚を誘い出そう。 何度目かにやっと岩魚に届いたようで、ちゃんと咥えてくれた。 若い岩魚である。 その後も満遍なく攻めたが、二匹目は引き出せなかった。

堰堤を超えるのは一苦労である。 普段は何ともないのだが、雪が残っているせいで急斜面が危なくて、一歩一歩足元を確認しながら越えた。 越えた先は雪が目立ち、流れは変わっていないように見えたが、少し進むとだいぶ違っていた。 流れに深場が全くなく、砂利が敷き詰められたような流れになっていた。 暖かくなるまで、水が多くなるまで待つしかない。

昨年は落ちてきた石や倒木で竿が振られなかった場所は、振り込み自体はできても、肝心の淵が狭くなっている。 これで水が多くなれば毛鉤は落とせない。 そのすぐ上流にあった広めの淵は砂利で埋まっており、倒木の隙間しか場所がない状態である。 そこを引っ掛かるのを覚悟で攻めたものだが、引っ掛からなかったのは良かったが、岩魚も一掛けられなかった。


すぐに私の通らずになり、去年はここを通過していない。 そこは今年はもっと狭く浅くなっていたが、岩盤に近いところだけが深くなっていた。 ウェーダを履いているとはいえ、股下までは確実にありそうなのだ。 何処を進めば最も浅いか、バッグを濡らさない深さはどこか、茶を飲みながら検討する。 結局、股下まで浸かって越えた。


二年ぶりの流れはほとんど変わっていなかった。 ガコ~ン すぐ後ろに石が落ちてきた。 恐ろしくなって釣りもそこそこに速足になり、この時期はヘルメットが必要かもしれない。 そう云えば新しい石や砂利は、そこかしこにあり、結構危ない場所だと改めて思う。 この流れは、私には向いていないかもしれない。 もっと先へ行こう。


枝が覆い被さったりする流れは、無理して竿は振らずに陸を歩き、山道が近づけばそこを歩いたりして、山葵小屋の桟橋までさっさと行く。 ビックリしたのは日向で岩魚が出たことであった。 岩魚も寒さを感じて、日向ぼっこをしていたのか。 昨日の暖かさで動き出したものの、間違えたことを知り・・・日向になったのだ。

毛鉤を巻き込ませるような場所がないので、深場に毛鉤を届けられない。 わずかに見つけた場所に吸い込ませて奥に届けば岩魚は咥えてくれる。 しかしながらそれは毛鉤を失うことにもつながる。 それでもやってみれば、23cmの岩魚が出てくれるのである。 これは毛鉤の深さだけが問題ではなく、昼近くには日差しが谷にずっと差し込んでいるので、きっと10℃以上になったいることもあるだろう。


山葵田跡の石垣が切れたところで本日終了である。 数は釣られなかったが、今年も岩魚がいることは分かったし、流れの様子も分かった。 特に去年釣らなかった流れは、ずいぶん浅くなり一雨来なければ、埋まった岩魚が出てこないと考えた。 あと、落石が起こることも、分かってはいても実際目の当たりにすると怖い。

後は、妙見五段の滝までの様子と沢の様子を見に行くか? 岩魚の状況を確かめに行かねと、考えた次第である。 でも、この土曜日からは丹波川も解禁するので・・・

















2025年03月14日
やっと岩魚が出た
2025年3月12日 小菅川で三時間足らず谷を彷徨った。 そして、目的の丹波川年間パスポートを買いに行った。

土曜日には丹波川が解禁するので、その前に丹波川の年間パスポートを買っておく必要がある。 解禁日の天気予想はあまり良くないが準備は不可欠なので、今日は小菅川で軽く釣りをして、丹波山村へ向かう予定である。 軽く釣るにはすぐに竿を出せて、岩魚がいる小菅川の沢である。

今季は岩魚をまだ見ていないので、どうしても見てみたいのである。 水はまだまだ少ないようだが、毛鉤を沈ませることができればきっと出るのだ。 今季何度も駐車場所に先行されていたので、今日も駄目かといざやってくれば、やっぱり駄目である。 しかし車は同じで、車止めもしている山梨ナンバーなので、巡視路の作業に違いないと考えて、少し先に停めて戻って釣ることにする。


水はまだ少ないので、大きめの淵や小さな堰堤の下を狙う。 沢の低く小さな最終堰堤が最初の場所である。 水が少ないので、そこが丸見えで岩魚の姿は見えない。 この時期は水面近くにいることはないと思いながら、脇の日陰に向かって毛鉤を流せば、岩魚がヒュ~と出てきてパックリ咥える。 今季最初の岩魚は15cmである。 ちゃんと測ればもう少し大きかったかも。

山道で向かえばいいのに斜面を進むので、残雪が邪魔をして、あっちこっちで滑ってしまう。 まぁ、路でも傾斜のある場所は同じように滑ってしまうので、始末が悪い。 水が少ない沢、小石が溜まった流れは浅いところばかりで、どんどん歩いていくしかない。 期待する流れに一生懸命竿を振るが、どうもおかしいと思っていると、毛鉤が付いていない。 どこで外れたのだろうか? 記憶にない。

滝の下の小さな落ち込みには、何の反応もないまま10分くらいいただろうか? それは、落ちてくる水が少ないので、落ち込みを登り滝まで行くかどうか考えていたからである。 今日はウェーダを履いていないので絶対濡れるし、下りてくるのは少々不安、てなことを考えて戻ることにする。


今度は下流にある二つの堰堤を釣ることにする。 他へ回ることも一応は考えたが、今日は丹波山村へ向かうので、景色はともかく近場で竿を振るのだ。 堰堤下の淵は浅くなり、ここもきっちり底が見える。 見えないのは白泡の場所だけなので、そこに毛鉤を潜らせたい。 何度も何度も挑戦してやっといい場所に行ったと思ったところで、ラインが流れに逆らうように動いた。

ポンと合わせると結構強烈に感じる引きである。 これは! 大物かと一瞬思ったが、引き揚げてみると22cmの岩魚である。 錆びたような黒い岩魚で、これこそ今季初と云いたい岩魚であった。 ここにはもっと岩魚がいるかもしれないと欲を出して、この後淵を離れられなかった。 これが最後と云って竿を振り、また同じことを繰り返した。

急な斜面を下って登るのは、この時期相当に怖い。 雪が残っているからで、場所によっては雪の下が凍っているからである。 それだけ気を付けて斜面を下って、岩魚が出てこないとがっかり感は増幅し、斜面を登る力がなくなってくる。


もうここでいいだろうと思った場所は、堰堤から雨のように降ってくる真っ白い場所である。 周りは狭いし、倒木も枝もある。 慎重に振り込んで、スススッと引っ張られる。 引き上げればやっぱり岩魚で19cmである。 小さい割には黒ずんでおり、すっかり痩せてしまっている。 この後も頑張ったが、毛鉤を三本も引っ掛けてしまい、終了するしかなかった。

釣れなかったが、今日は丹波山村へ行くということで、とっとと林道を下っていく。 道の駅たばやまで、おしゃべりなおばちゃんと話しながら年間パスポートを購入する。 十年以上前の写真を差し出したのに、何も言わずにおしゃべりは続いた。 これで安心して、土曜日に釣りに向かえるというものである。 あとは天候だけである。













2025年03月10日
今日も出ない寒い
2025年3月8日 余りに渓流魚の反応がないので、記念写真ばっかりになった。 要するにボウズ、小菅川源流部で今季三回目のボウズである。

解禁は源流の上流、次は支流に入って、その後源流部の下から釣ったが渓流魚が思わしくない。 今日は赤沢にちょこっとは行ってみようと考えた。 それは、少しでも水量が戻っているように感じたからである。 今年は例年になく渓流魚が出ないので、今日も様子見かと気分は下がっているが、流れの様子は見ておかねばならないのだ。

すると登山口に車があり、駐車することもできず泣く泣く、いや良かったと思ってしまい、もう少し上流へ行く。 まぁまだ雪がたっぷりあるので、もっと安全な場所が良いので、雄滝までを釣ってみようと決めて、遊歩道入口辺りに停める。 家を出る時も寒い(2℃)と感じていたが、当然のことながらここはもっと寒い(-2℃)のである。

寒過ぎてだらだらウェーダを履いていると、さらに奥から軽ワゴン車が下りてきて、私に声をかけてきた。 私を特定し、わざわざ駐車して話し始めた。 知識も経験も豊富な釣り人で、私は釣りに行く機会がなかなか得られない。 この釣り人のような大物を釣りたいと強く思い、やっと流れに下りていく。

昨日同様に雪の上はザクッと足が刺さるように沈むので、滑りそうな斜面でも安定して下っていかれる。 昨日同様に雪が楽しくて、わざわざ雪が厚く残るところを選んで進む。 少しだけ昨日と違うのは、岩盤にツララが下がっていることである。 見た目は美しいのに、北国みたいな氷柱じゃないので写真には撮れない。

全く魚が出ないまま、どんどん進むことになり、あっちで休もう、こっちで休み、茶を飲んで竿を振る。 そんなことをしていると、もっと雪があった方がいいともい始め、いつの間にか釣りより雪を求めてしまっている。 竿は振っているが。

雪はどこが多い、山女は岩魚は、なんて思いながら進めばすぐに雄滝である。 雄滝自体は好きなのだが、写真を残そうとすると手前の斜面が大き過ぎて邪魔なのだ。 展望所からから見える範囲は全て毛鉤を落したが反応はない。 最後は、雄滝の滝壺だけが残る。


右岸側は落ちてくる水が少なく、流木が突き刺さっている。 それでもそこまで見えるので、岩魚が出てくれば一発でわかるのだが、出てこない。 左岸側は殆どすべての水が落ちて来ているが、いつもよりはずいぶん少ないので巻いている場所に毛鉤を落してみる。 みんな徒労に終わるものの、水量が戻った時には参考にできる。

今日も魚は出てこなかった。 ここまで五回も小菅川に来ているが、そのうち三回もがボウズである。 最近記憶にない釣れなさ加減である。 魚はいなくなったのか、水が少なくて石の下に隠れているのか、はたまた私のアームの問題か! 苦悩は続く。









2025年03月09日
雪は楽しい釣りは
2025年6月7日 小菅川四回目に釣りだったのに、雪がたっぷり残り気温-1℃で渓流魚は出なかった。 いったいどうなっているの?

昨日はたっぷりの雪が残っていたので、今日は少し固まった雪が、やっぱりたっぷりあるだろうと思って、比較的安全な平坦な流れに行くことにする。 サクサクと雪を踏みしめながら歩くのは楽しいのである。 場所は白糸の滝の下、狩場沢の山道から下りることにする。


家を出るときには5℃だったので少し安心していると、源流部では-1℃である。 いつもの駐車場所には除雪の雪があったので、雪を踏みつけ乗り上げようとすると、ガリガリッザザッとフィットが停まる。 除雪の雪が氷のように固くなっているのである。 下りて風呂ウントを確認したが、傷も凹みもないようである。 先へ行って少し広いところに停める。

フィットから出てウェーダを履くだけで、手がかじかんで意気消沈する。 ジャンバーは着ていても、あまり防寒をしていないのである。 路から外れて堰堤の上に下りるのに、雪がたっぷりあるために滑らずに下りられた。 川原は真っ白、流れだけが黒く、切り立った壁はまだら模様である。 これで山女は出てくれば・・・


ここの流れは手が加わっているようにも感じる。 上手い具合に流木や石で、浅く緩い流れができあがっているのだ。 ここでは見たことのない流れで、あたかも作り出された管理釣り場のようである。 ただ寒くて水が少ないし、加えて浅いので、まだ山女は定位していないようである。 もうすぐだ!

狩場沢や儀助沢の出合い滝まで行ってみたが、本川と違って水が少なすぎて、とても釣りにならない。 滝までには落ち葉や落枝がある上に浅く、少し期待した滝壺(壺とは言えないが)も同様である。 特に北向き斜面の狩場沢は雪が大量に残っており、岩魚が出ないことも相まって50mほどの往復が疲れてしまう。


盛期であれば山女がいてもおかしくな流れが続く。 今は寒くて水量がないので、石の下にいるのだろう。 私の毛鉤は奥深くまで届かないので、山女にも岩魚にも気付いてもらえないのである。 そう云う風に思わなければ、例え雪が楽しいと云えども先に進めないのだ。

白糸沢と太郎治沢は釣りにならないし、その先はすぐに堰堤である。 この辺りが一番渓流魚が出てきそうな場所である。 しかし何の変化もなくただテンカラ竿を振るのみ。 大きな二段堰堤までコンクリートの水路を行って、コンクリートの浅い淵も狙ったが、変化はない。 これまでである。

寒かった。 釣りも寒くて山女一匹のみだが、天気はすこぶる良かったので、雪の上を歩くのが気持ちよかった。 もう少し雪があってもいいほどであった。 でも釣りのことはやっぱり気になり、帰り道ではずっと、岩魚や山女はいるのか、いるのなら何処にいるのかと考えていた。 奥多摩周遊道路を通って、遠回りしても考えていた。
<月夜見第一駐車場からの奥多摩の山>
帰りに通った奥多摩周遊道路の月夜見第一駐車場から山々を眺めた。 あまり見ない光景なので、美しく見えた。 雪は何でも覆い隠してしまうのだ。

石尾根が薄っすら白く見える

雲取山から多摩川源流まで見える











<月夜見第一駐車場からの奥多摩の山>
帰りに通った奥多摩周遊道路の月夜見第一駐車場から山々を眺めた。 あまり見ない光景なので、美しく見えた。 雪は何でも覆い隠してしまうのだ。

石尾根が薄っすら白く見える

雲取山から多摩川源流まで見える
2025年03月07日
子どもの山女のみ
2025年3月6日 解禁から二日間ボウズの小菅川へ釣りに行った。 雪が残る中、子どもの山女は見られたが、大人の岩魚は見られなかった。

小菅川の解禁から二日間、水量がないこともあり、私のテンカラでは太刀打ちできなくてボウズであった。 昨日、一昨日と天気が悪かったので、水量が少し回復しているかもしれない。 ただ、山は雪だったかもしれず、雪で歩き辛く水量は戻っていない、ということもある。 さて

フィットに乗った時には6℃だった気温は小菅村では2℃になって、窓を開けておくのもつらく、斜面の雪がはっきり見えて足元が不安になる。 源流部は除雪されていて雪はわずかだが、斜面を下りる段になるとフェルト底の靴は滑って危ない。 下り立てば川原は真っ白、楽しい歩きになることを期待する。


水は少し戻っているようには見えるが、やっぱり少ない。 本川に注ぐ沢に入ってみると、深山幽谷の趣で、場所さえあれば岩魚が出てきそうである。 だが、その場所が見当たらない。 出合いの滝までに毛鉤を落せるような場所はなく、滝壺を集中的に攻め立てたが、毛鉤は沈まず留められず反応なし。


本川に戻り、気持ちも新たに竿を振る。 辺りは真っ白なので目がおかしくなり、毛鉤は当然、橙色のラインさえ見えない。 これでは水面に飛び出すものがいない限り、咥えたかどうかわからないのだ。 そんな状況で流れるはずのラインが流れていないように思ったので、竿を立てると小さな山女が咥えていた。 小さすぎる!


水溜りがある。 止水なので底も見えているはずなのだが、雪で瞳孔が縮み全く見えない。 何度目かに奥に振り込んだ時に、ラインが見えるようになった。 そのラインがゆっくり不自然に動いたのでびゅっと竿を立てる。 いい引きである。 それなりの大きさだと思って引き寄せれば擦れ掛かりである。 これも小さい!


大きめの淵がある。 ここならいるはずだと慎重に近付き、手前から満遍なく毛鉤を落す。 全く反応がない。 もしかしたら咥えていても私が気付かなかっただけかもしれない、と思うほど自分が信用できない。 小さめの淵ならと思って流すと、やっぱり反応がない。 諦めると、何と山女が咥えていた。 私にはわからないのだ。

毛鉤もラインも見えない。 咥えたかどうかも分からない。 堰堤下に活きの良い山女がいないのかと頑張ったが、明らかな反応は分からない。 今日は何も見えないし、見える場所では渓流魚は出てこない。 堰堤を超え先へ行くか、斜面を見ながら考える。 たっぷり残った雪で、急斜面を登れば滑り落ちると思って止める。

フェルト底の靴は危ない。 軽アイゼンを持ってくれば良かった。 雪に目が慣れてしまい、流れ、渓流魚、毛鉤もラインも、何もかも見えない。 いる山女は越冬したものじゃなく、新人、子供だけなのか。 越冬山女はどこにいるのか、四月まで待たねばならないか。 しかし、雪は実に楽しかった。












2025年03月04日
二日連続でボウズ
2025年3月2日 昨日に続き小菅川へ行ったが、やっぱりボウズであった。 二日連続でのボウズは最近では記憶にない。 どういうこと?

昨日は小菅川本川で水が少なく、全く岩魚の反応がなかった。 どうせ釣れないのであれば沢に入って、流れの様子を見ようと思った。 昨日は解禁日の土曜でとても車が多かったので、今日は釣り人がこの時期来ないだろう流れにするのだ。

ダム湖の水量がずいぶん少なくなっており、小菅村に入るとダム湖の泥底が見えている。 これでは、いつもいる釣り師(鯉、鮒、うぐい、鱒、何を釣っているのか知らない)たちも釣ることができない。 この状況を見ると小菅川が怖くなる。


沢に入っていくと、昨日の氷の状況とは全く違う。 わずかにしみ出す水が凍り付いているだけで、沢自体に氷がないのだ。 流れに水が少ないにもかかわらず、凍り付いていないというのは、昨日の高温で融けたのだどうか?

釣りはとてもできそうにない。 ところどころに小さな淵があるので、その場所だけを狙って竿を振るしかない。 その場所も狭く浅くなっており、底が見えている。 どこに隠れがあるのかよく分かるが、私の姿もよく見えるのだろう。

滑の滝に水がなく、脇の岩は登りやすいし滑らない。 倒れ込んでいた倒木は途中で折れ、新たな倒木が横たわる。 他の場所でも倒木は落石などで折れたり、流れに動かされたりしている。

滑の流れはいつもの半分以下の流れで、岩盤が渇いている。 岩魚が出なかったことがない場所でも、今日は全く反応がない。 ただの登山のようだが、違うのは路がないということで、疲れ方がひどい。

滝は登りやすくなっているものの、戻りの高巻きは足元が崩れていくので、落ちるのかと思ってしまった。 土砂の斜面は崩れ、平べったい石の斜面は石が滑って危ない。 だから疲れるのである。 こんな思いをしても、岩魚は一匹も顔を出さない。

脆い土砂の斜面を登るのは疲れるし危ない、先へ行けば水はもっと少ない、ここまで岩魚は全く顔を出さない。 ここらが心と腰の限界かと、行こうと思った場所より手前で終了する。 それにしても一匹くらい出てきても良さそうなのに、まだ寒いのだろうか、石の中だろうか、私のテンカラじゃ無理なのか! 残念!









タグ :ボウズ
2025年03月03日
小菅川渓流解禁
2025年3月1日 昼からの釣りなので時間はなかった。 様子見のつもりではあったが、本当に流れを見ただけになった。

待ちに待った渓流解禁なので、とっても早い時間に起きてしまった。 待ちきれない、待ちきれないとやきもきし、昼まで待てない。 結局八時半にはフィットに乗っていた。 まぁ途中で野鳥を探し、年間パスポートの修理を頼めば、時間は過ぎるのだ。



奥多摩湖の大麦代駐車場にフィットを停める。 こんな時間にやってきたのは久しぶりだが、LOTUSやHONDAのあまり見ない車が見られたし、ついでにみはらしの丘を歩けば蝶や野鳥も見られて、すぐに時間が経ってしまう。 やっと小菅村へ行く。

小菅村のほうれん坊で年間パスポートの苦情をたらたら。 これは小菅村で作っているとのことで、その工房YLOで直してくれるということであった。 行ってみると、家具などを作っている工房で、レーザカッタや3Dプリンタを備えた羨ましい工房であった。 対応してくれた家具デザイナと楽しい話をして流れに向かう。


源流部にフィットをいれると車はそこかしこにあり、待っている釣り人が多い中、釣り人不在の車が多かった。 反則している釣り人もいるのだろうと思いながら目的の場所に11時30頃到着すると、二台の車があり釣り人は不在であった。 今日は流れの様子見なので、気にすることもなく、気温15℃の暖かい中準備する。

問題はそこかしこに雪があり、ちょっとしたところはこの気温でも凍り付いているということである。 気を付けたつもりだったが斜面で滑ってしまい、携帯する三脚が折り曲がってしまう。 流れの水はとても少なく、どこもちょろちょろに見えるので、毛鉤を落す場所は限られる。 それでもピッタリ12時には竿を振り始める。

流れにはさすがに雪は残っていないが、始末が悪い氷が結構ある。 飛沫が凍り付き、斜面から染み出す水が凍っているのだ。 そんな流れで暫くすると前に釣り人が見えた。 下りてきたときにはいなかったのに、下流側を釣っている隙に下りてきたのである。 対岸を進み並ぶとこうたろうさんであった。 申し訳なかったが、追い抜いて先を釣る。 魚は見えず、何度毛鉤でたたいても出てこない。


そう云えば、落ち葉の乱れは釣り人が通った跡かもしれない。 すぐに今日の目的地、上流から二つ目の堰堤に着いた。 この暖かさでもたっぷりの氷が残っており、そのため飛沫が飛んで来ない快適さである。 15℃なのに、である! ここで岩魚が出てくれば大喜びするところだが、入渓してからずっとここまで何の変化もない。

結局、岩魚は一匹も見ることができなかった。 暖かいのだが水が少ない、その上氷がそこかしこに張り付いている。 私のテンカラでは無理だったのだ。 好みではないが、放流されているところへ行くべきか!














2024年09月30日
渓流釣りの最後は雨
2024年9月29日 今季最後の山釣りに行った。 雨が降る中での釣りとなって、濁りも入って散々な釣りで、2024年のシーズンが終わった。

もう釣りに行くのは無理かと思っていたが、ちょっとだけ時間ができたので、小菅川に行くことにする。 これで2024年が最後となるので、天気予想(いつもはいい方にぶれる)が曇り、降水確率30%前後でも絶対行くのである。 小雨の降る暗い街に出行けば、きっと雨は止むに違いない。

小菅川の最上流部まで行ったが、雨が止まないどころか、3台の車があり、途中に7台もあって、仕方なく車のない山女道まで戻る。 雨が見えなくなるだろうと思ったが、長く待つわけにもいかず、雨の中小菅川へ下る。 流れはちょっと濁っているようだったが、出合いの上は濁っていない。


若干濁りのある棚倉沢で竿を振る。 溜まっていた砂利、土砂はずいぶんと流されて、簡易土砂留めは完全に崩れ、どんどん昔の流れに戻ってきているようだった。 ただ、岩魚や山女が過ごすには、もう少し時間がかかりそうである。 ちょっとした流れで、岩魚が出たということは、もっといてもおかしくないが・・・

出合いの滝はなかなか美しい。 そもそも滝つぼはないので毛鉤は落とせないが、水量があると一面真っ白になり、更に毛鉤が落とせなくなる。 落ちてくる水は真っ白ではあるが、落ちた後は少し濁っているので、これから行こうと思っている滝上の状況が気になる。
仕事路で滝を回り込む。 流れに下りるとやっぱり少し濁っているが、毛鉤は見えそうである。 でも、だんだんと濁りは酷くなって、浅瀬でもほとんど底が見えなくなる。 雨は続き、濁りは酷くなって、釣りの意欲が薄れ戻ろうかと思ってしまう。 暗い場所では聞いたことのない鳴き声が聞こえてくる。 獣か野鳥か・・・


淵は茶色になっているので、私の毛鉤は岩魚に見えないだろうから、浅いところを狙うしかない。 その浅いところで定位している岩魚を二度見た。 二度とも同じ状況で、毛鉤を流すと最初はすっと動くのだが咥えず、諦めずに流し続けると消えるのである。 来年の毛鉤はどうすればいいのだろうか?


枝沢を二つ過ぎると濁りは薄くなってきた。 浅いところではもう毛鉤が見えるはずなので、あとは岩魚が餌を探しているかどうかだけである。 少し深いところでも毛鉤が動けば気付くかもしれない。 そんな釣り方をしたが、岩魚が上を向いていないのか、反応がない。

土砂が落ちて来ているところや、溜まっていた土砂が流された跡が見えるので、これが濁りの原因なのだろう。 雨がほとんど気にならなくなって、棚倉滝までやってくる。 高木に寄り添って滝を眺め、持ってきた飯を食らいながら、2024年の釣りを振り返り、終了する。 今年は岩魚がいない、反応が悪かった。











タグ :岩魚
2024年09月28日
毛鉤の違いで変わるのか
2024年9月25日 小菅川の上流部に釣りにいった。 毛鉤の違いで岩魚の出が違うことが分かった、と云うかそう考えるしかなかった。

渓流シーズンがもうすぐ終わる。 結局、泊まりで奥へ行く予定も果たせず終わりそうである。 日帰りで行かれる小菅川の奥も、いつも車があって断念している。 先日釣り人から、流れの様子が変わっていると聞いたこともあって、今日こそはいくぞと決めていくことにする。 できるだけ早く出なくちゃいけない。

いつもよりちょっとだけ早く家を出られた。 道もスムースである。 ただ気温が低いことと天候良くないことは気になる。 目的地に着くまでに車があり、その車がこっちを向いているので、奥に車がありそうだ。 6時半に到着しても一番乗りは無理だった。 今日は絶対奥へ行くと決めていたので、構わず同じ流れの釣りに向かう。


山道は例年になく荒れていて、滑り落ちそうなところや崩れそうなところ、崩れているところを越えていくのに神経を使う。 山葵小屋が見えたところから釣りを始める予定である。 気温は11℃だったが、歩いてきたので暑いくらいだ。 一休みすると今度は寒くなってきたので、早々に釣り始める。 水量は私向きなので、もしかすると飛び出す岩魚がいるかもしれない。


流れの様子は確かに変わっている。 広めの淵にやってくると、砂利の溜まりが多く、浅いところが多くなっている。 底まで見えているので、岩魚が出てくれればドキッとするはずだが、そんな状況にはならない。 諦めて、その流れ込みの上に毛鉤を流せば出てくる。 この時期岩魚は上流を目指しているのかもしれない。

岩魚はなかなか出てくれないが、流れの様子からは出てきてもおかしくない。 これは一体どういうことか。 流れは落ち着いているように見えるので、餌を探しているはずなのだ。 やっぱり毛鉤の問題だと決め、不格好ではあっても最も小さい毛鉤で、胴は白、羽根は黒のものに取り換える。 するとどうでしょう、岩魚がどんどん出始める。


浅いけれども底石があり、とてもゆっくり流れる場所がある。 ここには絶対いるはずだと、流れ出しから徐々に奥を責める。 岩盤際、底石の上から流したとき、ジャブッと水面が割れた。 久しぶりの飛び出しにびっくりしてパンと竿を立て反応する。 合わせ切れは起こらず収容できた岩魚は22cmで、とても美しい色である。


毛鉤は小さく、竿は胴調子が、私には向いている。 ただ小さな毛鉤はちゃんとは巻けないし、無格好になってしまうので、あまり好きになれないのだが、用意しておかなくちゃいけないと思ったものだ。 小さな毛鉤は、今使っているのが最後である。 あと五日、この毛鉤を失くさないで釣られるだろうか?


岩魚が出てくるので先へ行かれない。 妙見五段の滝まで行こうと思っているが、とても行かれそうにない。 時間は迫っているが、岩魚が出るのでどうしても止められない。 どこかで踏ん切りを付けなけばいけないと思いながら、もう少し、次の淵まで、と思って11時半まで釣ってしまう。 ここが限界か!


流れは渡るときだけ通り、山葵田跡と崩れた斜面を伝って、転びそうになるところを踏ん張り、これまでにない速さで下っていく。 今日は、最初は小さな岩魚、次に反応が無くなって、毛鉤を替えてどんどん出てきた。 しかし、大きな岩魚は一匹も出なかった。 いったいどこへ行ったのだろうか。















タグ :岩魚
2024年09月25日
雨の中で岩魚と遊ぶ
2024年9月23日 小雨の中細い谷を釣った。 大物は出なかったが、小さな岩魚がたくさん遊んでくれて楽しかった。 そして、倒木が多くて巡視路はすんなり歩かせてくれなかった。 これもまた楽しかった。

三連休最終日は天気予想で曇りである。 今は雨が降っているがそのうち止むのだろうと思って、小菅川支流に向かう。 到着しても雨が止まないので、フィットと共に30分休憩するも状況に変化なし。 待っていてもしょうがないので、意を決して出発し、すぐに竿を伸ばして釣り始める。 雨が気になってすぐに止め、巡視路で奥へ向かう。


今日は大滝を見る予定なので、どんどん先へ行くのだ。 それでも毛鉤を流した場所では、岩魚が出てくるものだから、次々に毛鉤を落す羽目になる。 いると思った流れには毛鉤を流さずにはいられないのだ。 岩盤の流れ(ゴルジュ)が始まるところまで来たが、雨が止まないので、私では時間がかかると思って流れから巡視路に上がる。

再び巡視路で奥へ向かうも雨が降っていると、比較的安全な巡視路も危ないので、慎重に進む。 崩れそうな場所や滑りそうな岩の上を進まなければならないところが、結構多いのである。 林の中は雨宿りの効果もあると思ったのに、思ったほど、いや逆に雨粒が大きなって落ちてくるほどである。


放置された山葵田の流れは谷が開けているのだが、疎らな樹木が邪魔をして、まったく竿を振ることができない。 他の場所もそうだが、竿が振られそうな場所にやってきても、流れに落枝が残っていることもあって、毛鉤がすぐに引っ掛かって、貴重な毛鉤を取りに行って場を荒らしてしまうのだ。


山葵田が無くなるところから10mくらいは竿が振りまわせるので、頑張ってみて場岩魚は出てくる。 でも大物ではない。 すぐに石がごろごろしている流れになり、すぐに小滝になるので、またしても巡視路に戻る。


雨が止んできたのでじっくりいこうと思っても時間がなくなってきている。 岩盤の流れが続くところへやってきて、一番下にある淵に期待する。 そっと覗くと砂利で相当に浅くなっているので、流れ込み以外は見込みがない。 何度か流したが反応がないので、少しだけ誘って見ると、しっかり毛鉤を咥えてくれた。 今日は岩魚のいる場所が少し違う。


滝が見えると、今までほとんど出なかった場所から岩魚が出てくる。 但し大きな岩魚は出ない。 印象的だったのは、流れの底が完全に見える石垣の上から毛鉤を流したとき、魚影がなかった(見えなかった)のにチャプッと出たのである。 よくよく見ると流れの真ん中が抉れているのあった。 滝を鑑賞した後、滑る渓流靴で、滑る岩盤を登る。

滝の上は、全て石垣で狭められた流れで狭い。 水量があるはずなのだが、山葵床にも水が流れ込んでいるので、深場はない。 最後になった岩魚は、そんな中で出た岩魚だが、20cmに届かない18cmであった。 石垣を歩いて二股の先まで行ってみたが、毛鉤を落すべき場所は出來ていなかった。 せっかく陽射しが出てきたのに、終了である。
(巡視路)

巡視路の桟橋は皆頑丈なまま残っているものの、その他の場所は危険がいっぱいであった。 その一部である。
左上:大石が落ちて切り株を路へ
右上:多くの場所で木が路に倒れ
左下:倒木が重なり通過できない
右下:路が落ちている場所に倒木

苔むす桟橋に何でもないような倒木がある。 竿は畳んでいるので右からすり抜けられるのだが、そこには枝沢が流れ込んでいるので、そのうち通れなくなるかもしれない。 こんな路を歩くのは、ちょっと危ないので冒険のようで楽しい。

私は比較的安全な路のある流れで釣りをすることが多い。 山にいると、自然に浸っていると気持ちがいいのだ。 そして、そこに若干の人の営みが見えると尚良い。 それは困難に立ち向かう人々、自然はそれを長くは許さない、そんなことを感じてしまうのだ。 なかなか楽しい。














(巡視路)

左上:大石が落ちて切り株を路へ
右上:多くの場所で木が路に倒れ
左下:倒木が重なり通過できない
右下:路が落ちている場所に倒木



タグ :岩魚