2025年05月14日
何故岩魚が少ない
2025年5月11日 ちょっとは良くなっているかと思ったが、前回とほとんど変わらない釣りだった。 今季二回目の夏焼沢、岩魚がどこにいるのか分からない。

暖かい日が続いているので、もう寒くはならないだろう。 一之瀬川源流部の標高1,500mを越えたところも、この暖かさで調子良くなっただろうから、少し歩いてみようと考える。 目指すは1,650m辺りの二股である。 大きな岩魚はいないが、流れの様子を見たいこともあるのだ。

中川橋まで、そこから歩く時間、そして戻る時間を考えて、頑張ってとんでもない時間、午前三時に家を出る。 これなら釣り人もいないだろうと考えたことも理由である。 真っ暗い中を走り、明るくなったとはいえ一之瀬林道の展望台はまだ暗い。 おまけに気温が7℃で、シャツ一枚では寒すぎる。


作場平では思わぬ光景、車が10台くらい止まっているし、明らかに釣りと云える車もある。 私にはとんでもない時間でも、登山者や釣り人には当たり前の時間なのだ。 特に登山者は、日の出前に歩き出し2,000m級の山で日の出を迎えるのだ。 中川橋でフィットを停めて準備していると、寒さが身に染みてくる。 雨合羽を着て歩く。


もう歩くだけは嫌だと、夏焼沢出合いまで100m足らずで流れに入り、岩魚の様子をみる。 水量は前回よりあるものの反応は全くない。 しかし、夏焼沢に入ればすぐに反応があった。 石の下の流れに何度か毛鉤を乗せて引っ張り出したのは岩魚22cmである。 この流れの岩魚の色じゃなく、やけに黒っぽいのはおかしい。

出合いは標高約1,500mで、あたりの木々の緑はまだ薄い。 浅く細い流れに水量があれば、毛鉤を落す場所は殆どないし、落しても岩魚はいない。 沢に入って最初に期待する場所までやってきて、絶対に出ると念じて毛鉤を落す。 右の石近く、左の流れがぶつかる石のあたり、何度流しても反応はない。 なんだか~


低い落ち込みで浅い砂底、落ち込み近くに沈み石があるのでそこを狙う。 すると石から出てきた岩魚が、砂底を流れる毛鉤を追ってきて、咥えたかのように見える。 シュッと竿を立てると、ピュンと岩魚を一気に引き抜いてしまい飛んでくる。 よく切れなかったものだと岩魚を見れば、18cmで切れる大きさではない。

いくつか少し水のたまった場所があるので、石の下や静かな水面、白泡の横などを狙っている。 しかしそのどこからも岩魚の反応はなく、魚影も見られない。 木々の緑は更に薄くなっていくので、岩魚もまだ元気が出ないのだろう。 沈みがちに登り続けるしかない。 それにしても、前回来た時に岩魚を放した場所からも出ないのはどういうことか。


私の毛鉤をいつも外してしまう岩魚のいる場所をじっと見る。 今日は絶対外されないぞと気を張って、毛鉤を落しじっと見つめる。 きた~ パンと竿を立てるとガンガン引っ張っていくので、とても気持ちよい。 これはまた外れるかもしれないと不安が大きくなり、淵に入って網を差し出す。 なかなか入れられず、更に不安になった岩魚はスマートな25cmである。


毛鉤を落すべき場所はまだある。 いくら振り込んでも音沙汰なし、たまに咥えれば合わせ切れ、どんどん登っていくしかない。 合わせ切れは、その前に細い枝に引っかかった毛鉤を無理に取ったのが問題なのだ。 その証拠に切れた先がザラザラになっている。 ハリスには常に注意を払うべきだ。 ずっと前から思っているが、根っからの貧乏性で・・・

前回終了した場所にやってくると、かねてより気にしていた大石が転がり落ちている。 しかも、様子を見るためにいつも立ち止り、通過するところに落ちているじゃぁないか。 時を間違えれば、と考えるとぞっとする。 私は幸運だと、さっさと通過していく。 ここから先は今季初で、ずいぶんと速い時間の通過となる。


石に囲まれた場所がある。 記憶では一度だけ岩魚が出た場所だし、毛鉤が見えないところを流すので、ラインにも注意して流す。 すると、いきなりラインが逆に動き沈んでいく。 竿を立てれば思わぬ抵抗にあい、慌てて近づき網を出して掬う。 とはならず、深場の石の下、白泡の中を縦横に走り回り、なかなか入れられないのだ。 引きを十分楽しむしかなかった岩魚は24cmである。


奥の二股までやってくる。 ここはもう標高1,650mくらいである。 木々の緑は更に薄くなって、流れの水量はもうわずかである。 日当たりがよく暑いくらいで、ただ歩いても気持ち良さそうだ。 出合いのすぐ上にちょっと期待し毛鉤を振り込むと、石の前で岩魚が出た。 小さくてもこの流れの色をしているので、なんだか期待してしまい先へ行く。


流れの水の殆どが周りに吸い取られ、落ち込みは低く細いので、ごく浅い流れになっている。 毛鉤を落せる場所にとりあえず落とせば、小さな岩魚が出てくるので、こんな流れでも岩魚は残っていられるのだと感心する。 まぁ、大きくなることが難しそうなので、繁殖がちょっと心配である。 小さな岩魚を見て終了する。

今季最初に来た時と状況は変わっておらず、岩魚の数は例年になく少ない。 これは、この冬の渇水が影響し、まだ活動していないだけだろうか。 それとも、流れや斜面の崩れで、埋まってしまったのだろうか? 今度は東谷の二回目釣行で確認だ。






















タグ :岩魚
2025年05月01日
毛鉤を失う釣り
2025年4月27日 先日諦めた中島川を釣ってきた。 最初山女、あとは岩魚、そして毛鉤を多く失った釣りになった。 知ってはいたが、何度も行くところではなさそうだ。

先日(24日)行くつもりであったが、車が二之瀬にだけあって、もしかして後を釣ることになるかもしれないと思って諦めたのだ。 その中島川を中川出合いから釣るのである。 GW前に行こうと思っていた中島川が、とうとうキャンパーが押し寄せる期間になってしまった。


気温0℃の中を中島川出合いまでやってくると、笹(葦かも)が刈り取られており、流れに毛鉤が振り込める状態になっている。 竿が振られる状態にしてくれているのはいいが、肝心の山女が出てこないのである。 チョロチョロ流れる川に毛鉤を振り込んでいくが、出てくるのは小さな山女ばかりで手応えがない。


そんな中、第一キャンパーが現れる。 流れを向いて活動中なので、今山女が出てくれればいい観客になるのだが、そうは問屋が卸さない。 それでもすぐ先で山女が出たので、キャンパーの方を見るがそれどころではなさそうだ。 すぐあとに別のキャンパーが現れ流れを渉っていく。 彼は道のないところにテントを張っていた。 どうしても一人になりたいのだろう。


小さな山女を相手にしているのでだいたいは外れてしまうのだが、その外れた毛鉤が引っ掛かってしまうので始末が悪い。 キャンプ場の開けたところはいいのだが、藪が迫り、木が迫っている流れに入っているのだ。 ここからはだいたいそんな流れになるので、竿振りは十分な注意が必要なのだ。 でも、結局多くの毛鉤を失くしてしまう。


やっと17cmの山女が続けて出てくる。 これまで小さな山女ばっかりが相手だったので、17cmでも十分興奮するのだ。 流れ込みに巻き込ませて流すとスッと追って出てきて咥えたのだ。 手応えは大物でもすぐ引き寄せてしまう。 次は静かな巻き返しであり、場合によっては大物で・・・出た~ とても興奮するものの17cmである。


大きな石の下が空いている。 岩魚が出てきそうな場所なので、丹念に攻めようと考えながら毛鉤を落すと、最初から岩魚が出る。 と思ったら山女であり、もう少しで七寸である。 このあと一か所いい場所があるので、きっとそこには20cmを軽く超える山女がいるに違いない。 楽しみにして先へ行く。


楽しみの場所は取っておいて、そこまでの間にある流れに毛鉤を落し歩く。 あまり期待はしていなかったが、なんと岩魚が出たのである。 大きな石の下を、水は円を描いて流れている。 円の中心は流れが止まっているので、そこで餌が流れるのを岩魚が待っていたのである。 17cmと小さな岩魚ではあるが、岩魚は手応えがあって楽しい。


期待の場所にやってくると如何にも岩魚がいそうな様子であるが、きっと山女が出るに違いない。 流れにも静かな水面にも、何度も毛鉤を流し落すが、何の反応もない。 こうなれば誘うしかないと思って、落ちた毛鉤をピッピと動かす。 するとギュ~と引き込まれ、竿を立てると強烈な反抗に合う。 あまりに強烈だったので期待するが、何と20cmの岩魚で擦れ掛かりである。


最初で最後の中島川の堰堤まで釣って終了である。 最初山女ばっかり、藪の中の終わりころは岩魚ばっかり、以前は堰堤まで山女がいたのに、山女の棲家がずいぶん下がってしまった。 大した数は出なかったのに、毛鉤だけは相当な数を失ってしまった。 それは、そろそろ私が山女を釣るのは難しくなったということでもある。 ならば、岩魚の季節になった頃でもあるので、もっと上へ行こうか。
<GW後半はどうする>

一ノ瀬高原の林道の状況、作場平は臨時駐車場を含めて満車、中島川橋に1台、中川橋には6台、みはらし亭は10台くらいだろうか。とにかく高原地帯は登山、釣りで大賑わいである。 特に中川は、見たこともない6台があり、ほとんどが釣り人だろうと思うので、暫くは釣りにならないだろう。

一ノ瀬高原キャンプ場には、二人のソロキャンパーが活動中である。 観客としては少ないが、帰りには別の二人に入れ替わっており、そのうち一人は竿を延ばして仕掛けを作っていたので、この後中川、中島川などにその竿を出すのだろう。 今週はきっと多くのキャンパーがやってきて山女釣りを楽しむのだ。 この辺りには釣り場がなくなるのだ。

小菅村では多摩源流まつりが開催されるなかで、「フィッシングイベント」と書かれていた。 ただ、祭りのスケジュール表にはこのイベントが載っていないので、本当に開催されるのか、何が行われるのか分からない。 どうせ渓流は満員で釣りにならないのだろうから、行ってみようか? どうしよう?

















<GW後半はどうする>



2025年04月29日
同じ状況にない山女
2025年4月24日 一之瀬川の堰堤上を釣った。 先日堰堤下を釣った時とは状況が全く違っていた。 おかしいね~

今日は天候が回復するということではあるが、濡れた渓流は私には危な過ぎるので、高低差のない一之瀬川支流、中島川を最初から林道くらいまでを釣ろうと考える。 ここはキャンプ場の中を流れる浅く細い川なので、危険なところはほぼない。 そして今がいいのは、キャンパーが押し寄せる前だからである。 いざフィットに乗れば、天候はあまりよろしくない。


よろしくない天候の中フィットが西へ進めば、次第に雲の中に突入していく。 犬切峠から下って一之瀬二之瀬、枝垂桜もいいねと目的地に着くと、なんと初めてかもしれない先行者がいたのである。 きっと中川を釣っているに違いないと思いながらも、もしかして中島川だと全く釣りにならなくなる。 それを恐れてしまい他へ回ることにする。

あまり歩きたくないので、作場平にフィットを停めて、先日の気持ちの良い釣りを終了した堰堤から釣ることにする。 短い距離だが、作場平を越えて釣ればいいだけなので心配はいらない。 一之瀬からの山道をちょっと下れば、笹薮となり、路が使われていないことを知る。 濡れた笹で服も濡れて堰堤横に着く。

堰堤に立つには、また笹を掻き分けねばならず、流れに下りるのにも笹を掻き分ける。 もう完全に釣りベストと腕はビチャビチャである。 下りた流れは砂底で、前に来た時と筋が変わっている。 浅い流れでは流心が山女には丁度よいし、倒木が沈んでいれば尚良い。 そこを狙ったところ、流心で外され、倒木の向こう側でも外される。 大きかったはず(釣り人の話)。


流れ込んだ水がゆっくり渦を巻いている。 深さもありそうなので毛鉤を落してみると、一発目で山女が浮いてきた。 場所としては岩魚だと思ったものだが、岩魚にとっては浅かったのかもしれない。 で、咥えたのは捕ってはいけない山女である。 この一匹が問題で、ずっと外され続けるのである。


軽い合わせで落ちる。 パシャっと出ても咥えていないことが何度もある。 ビクン、ググッと反応があっても外れてしまう。 こんなことが8回(メモ)も続くとさすがに楽しいとは言えない。 藪が迫った流れで砂底、たまに石があると浅いくせに進むのが難しい。 見えたものからすると皆小さいし、たまたま毛鉤を咥えた山女も小さいのだ。


小さな山女はたまに咥えるが、ちゃんとした山女、山女と思える大きさがなかなか出てこない。 やっと手応えのある、とはいってもすぐに引き寄せる、山女が出た。 深みの横が緩い巻き返しで、落ちた毛鉤に飛びついたのがその山女で、18cmで決して大きくないが山女らしい。 いやぁ、先日の堰堤下とはまるで違う釣りだ。

作場平橋を潜ると山女や岩魚が休める棲める場所が急に多くなる。 実際行衛も格段に多くなるのだが、ちゃんと咥える山女はほとんどいない。 斜面が、流れが崩れていく様子を目の当たりにしながら釣っていくのだが、私の釣りも崩れていき毛鉤が枝に引っかかって失う数が多くなる。 もう心も崩れて駄目か!


最後の場所となったのは、小さな山女がたくさん見える浅い砂底である。 そこでは、咥えているのがほとんど分からず、外れたのかどうかもよく分からない。 少し大きめの魚影が見えているので、それを狙って時間を使う。 そしてやっと咥えたのが分かったのが、あまご14cmである。 あまごは勇敢にも私の毛鉤を襲ったのだ。

以前釣った堰堤下の渓流魚の状況とはあまりにも異なり、また以前釣った作場平橋の上もあまりに状況が違っている。 これは一体どういうことだろか、ただ単に時期と天候が悪かっただけだろうか。 不運というべきか、下手と言うべきか、またやってきて確認しなければならない。 バイバイ!















2025年04月23日
渓流魚三種類で万歳
2025年4月19日 一之瀬川源流、本谷を一之瀬最終民家あたりから釣った。 いっぱい外れてしまったが、岩魚、山女、あまごが毛鉤を咥えてくれた釣りだった。

泉水谷で心も体も疲れてしまって、ゆっくり楽に釣りたいと考える。 多摩川上流でまだ釣っていない気になる場所は結構あるが、楽なところは少ない。 その中であまり行かない一之瀬川の本谷、一之瀬の一之瀬、最終民家あたりからの流れがよい。 そこは流れの脇まで藪が迫るので、毛鉤が引っ掛かる懸念大で、陸を歩かれず流れの中を歩かねばならない。 それで行かなくなったのだが、いい山女が出る時があるのだ。

今日は暑くなると本当のことのようにテレビが云うのだが、疑心暗鬼な私は夏用の上着を着て出かける。 犬切峠から一之瀬に下りたときには8℃だったので、上着は正解である。 時間は7時で、集落の入口には品川ナンバの車があったのは、ちょっと気になったが、すぐ上にフィットを停める。 準備し、最初20-30m林を歩いて釣りは始まる。


水量は私に丁度よさそうである。 この流れは高低差はないが30-50cmの段差がある流れが多く、またその間隔が長いので、山女があちこちから飛び出しそうに見える。 実際、最初から小さな山女がいっぱい見えるのだ。 問題なのは先へ行くのに、陸を歩かれず流れの中を歩くことが多いことなのだ。 山女にも私にも毒である。


見えているのは小さなものが多い中、最初にちゃんと毛鉤を咥えたのは山女であり、やっぱり小さい12cmである。 何とかもう少し大きなものが咥えてくれないかと、ちょっと進んで毛鉤を落すとジャブッと水面まで出た。 さっきより少し大きな山女と思いきやあまご15cmのようである。 もう少し大きな山女を求めて落した毛鉤に、今度は岩魚が食いついた。 また少し大きくなって岩魚は18cmである。


大きさはともかく最初の三匹が三種類の渓流魚で、今日は楽しくなるぞとワクワクしてくる。 しかし、チャプッと水面まで出てくるのに、咥えてなかったりする。 見えている魚影をが毛鉤が流れてきて、消えてしまうのもある。 特にチャプッと水面に出るとびくっとするのが心地よい。 私の毛鉤は浮かないで水面下を流れるにもかかわらず、水面に出るとは山女らが如何に勢いをつけて襲い掛かっているか分かり、面白いのだ。


悔しいのは咥えていないのが分からずに、水中でくねくねしている山女を見たときである。 きっと、咥えたときの反応がどこかに出ているはずなのに、それが分からないのである。 山女に負けたようで悔しいのである。 それにしても同じ流し方でも、咥え方がこうも違うのは、流れる毛鉤の深さが問題なのだろうか。 流れに巻き込ませるように毛鉤を流すのは、山女には届いても、私には届かないのだ。


深場、倒木、緩い流れ、ここには絶対いる。 緩い流れと倒木の横に毛鉤を落すと、岩魚が毛鉤を持って行くような動きで、私は竿を立てる。 十分な手応えで楽しむ余裕もなく、持ち上げるのは相当に怖いので下流に導く。 外れないか、絡まないか、ドキドキしながら落枝の間を通し、石の間をすり抜けさせて、外れる前に目いっぱい網を差し出す。 その甲斐あって心地よいドキドキの山女23cmを見られる。


またまた散々外され、逃げられた淵に時間を取られて、次の場所に振り込む。 すると流れの毛鉤を「咥えた」と感じられて竿を立てると、実際しっかり咥えている。 やっと水中での動きが感じられたと鼻が伸びるのは山女20cmである。 この繊細なあたりを捉えるのは全く続かず、やっぱり外されまくって山女に遊ばれてしまう。


時間を見ると予定時間を少し過ぎている。 やってきたのは、本谷では最初で最後の堰堤であり、私の今日の釣りの最後である。 ここに最後に来た時には倒木があったが、今はなくなっている。 しかしそこは落ちる水が集中しているので、毛鉤は落とせない。 それではと、真ん中の砂地の流れで少し深いところを流す。 するとクク~と引っ張っていかれた。 合わせると、ビュンと水から飛び出したのは山女18cmである。

登山道(山道)に上がり、急いで一之瀬まで下っていく。 上着はとっくに脱いでいるのだが、暑くてたまらない。 テレビは間違っていなかったが、その気温差を渓流で調整するのは難しいのだ。 やっぱり山用の、渓流用の下着や服を揃えないといけないのだろうか。 それにしても暑い。 暑いよ~

今日釣ったのは山女、岩魚、あまごで15匹で、楽しく万歳である。 そして逃がしたのはメモしているだけで17回である。 これ以外に魚影が見えただけのものもいるので、この時期小さな魚がたくさんいるのだ。 次回は堰堤から作場平までを釣りたいとも思う。 脚と時間が欲しいよ~
<釣り人?>
帰りに品川ナンバがまだあったのだが、いったい彼はどこを釣っているのか? そうか! 釣り人ではなく、元住人が家の風通しをして、整理・掃除にやってきているのだ。 品川の息子たちのところへ身を寄せていて、土日をここで過ごすのかもしれない。 ここには何人住んでいるのだろうか?


















<釣り人?>
帰りに品川ナンバがまだあったのだが、いったい彼はどこを釣っているのか? そうか! 釣り人ではなく、元住人が家の風通しをして、整理・掃除にやってきているのだ。 品川の息子たちのところへ身を寄せていて、土日をここで過ごすのかもしれない。 ここには何人住んでいるのだろうか?
2025年04月13日
岩魚は出ないし寒い
2025年4月9日 一之瀬川の上流部に今日も行った。 思わぬ水の少なさで、岩魚はほとんど出てこなかった。 岩魚が出ないのは水のせいにしよう。

昨日一之瀬川上流に行って、多くの岩魚に外されたので、その隣の流れにも多くの岩魚がいるに違いないと思っていくことにする。 ただ、この流れは私が釣りに行く場所でもっとも標高が高いので、岩魚の活動だけが心配であった。 いざ、林道までやってくれば天気はすこぶる良く、気温は0℃である。

今日も作場平には車が二台しかない。 昨日同様に顔はほころぶが、昨日のような外され方はしたくないので、気を引き締める。 誰もいない駐車場所に立てばやっぱり寒いのだが、昨日と同じ0℃でも寒さはそれほどでもない。 合羽を着て夏焼沢出合いまで歩く。 出合いが近づけば、この時期ちょっとだけ見える富士山を探す。


出合いを覗けば、目的の東谷の始まりのナメに、残雪が雪が凍り付いているのが見える。 何だか先行き怪しいと思いながら、慎重にナメとその上の大石を越える。 渓流靴のうち、修理したはずの靴が駄目になっているので、今日はピンの抜けたゴム底の靴を履いているので、濡れた石の上は特に注意が必要なのだ。


ゆるい傾斜の流れは歩きやすいが、岩魚の棲家はなかなか見当たらない。 水量があるときの場所じゃないところを狙うしかない。 少しの流れの段差を石が作っているので、その石の下を狙ってやっと岩魚が咥えた。 明るいところで見れば少しは黄色いかもしれない斑点が見えにくい岩魚22cmである。


いつもは出ない流れが曲がっている場所ではあるが、今日は石の下をゆっくり流れているので、試しに毛鉤を流す。 するとラインが上に向かったので、シュンと竿を立てるとグググッと抵抗された。 引き寄せると手応えよりもずっと小さい岩魚20cmであった。 体の割には尾びれが大きいので、美しいとメモしている。

歩き通しで、雪・氷も歩いているので、陽だまりがあれば休憩は必須である。 今日は昨日と違って熱い珈琲を魔法瓶にに詰めてきているのだ。 山で、寒い日の陽だまりで、腰掛けてゆったりするのは、心も体もほっと(ホット)する。 なんてことを思って立ち上がって、ニコニコしながら釣りを再開する。

少し歩いてここだと思って足場を固める・・・と、そこには獣毛がたくさん散らばっていた。 ドキッとして足を戻して、確認すると、相当の広さに毛が落ちており、細い流れの筋向こうにもある。 イタチやテンの毛かもしれないが、骨が一つも見えないということが理解できない。 まさか鹿じゃあるまいと、どこかにある骨が気なってしまう。

期待した五カ所は魚影がないどころかまるで反応がない。 メモの一頁分には「いない」、水が少ないせいだ、寒いからだ、と恨み言ばかりが綴られている。 こんなことがこの時期、この流れであるなんて、納得いかなかったのだろう。 自分の釣りを棚に上げ・・・


しかし気持ちの良い場面もそれなりにはある。 小滝の掛かる場所でなかなか出ないので、落ち込んでくる水のすぐ傍に毛鉤を落すと、急に引っ張られ竿はその抵抗にギュンと曲がる。 今日は柔らかい竿なのだ。 引きは、岩魚が落ち込む水の下に潜っているようで、尺上を思わせるものである。 唇が厚くこれから大きくなる岩魚23cmである。


16.17 出合いからは左(御殿沢?)に向かう。 ちょっと進んだだけで失敗したと思ったが、以前岩魚がいた場所の状況だけは確認しておきたいと尚も進む。 勾配がきつい山葵田跡は、疲れるものの岩魚がいるかもと思って進む。 残っていないところも多く、残っていても岩魚は出てこない。 やっと出たのは14cmで、大物は奥にじっとしているのだろう。

標高が1,650mくらいになると日向でも雪が残っている。 すでに釣りにはならない流れになっているが、どうしても見ておきたいところがあったので登っているのだ。 山登りのようになってみたかった場所は、落ちた太い枝や砂があって、水が増えたときのどうなるのか、岩魚が住み着くか心配になる。 そして、ここで終了である。

岩魚がいると思った流れは、あたりがないので外れることもない。 反応した岩魚は皆網に入れられたので、やっぱり竿に慣れていればこんなものである。 これはわずかな反応しかなかったからかもしれないので、明日はもっと魚がいそうなところへ行かねばと思いながら、雨合羽を脱いで戻る。

















タグ :岩魚
2025年04月12日
悔しさが残る釣り
2025年4月8日 一之瀬川源流部で岩魚に悔しい思いをさせられた。 藪の沢なので3mの竿を使ったのが、悔しさの原因となる。

今日はいい天気なので朝は相当に寒いに違いない。 一之瀬川の源流部に行きたいと思っているが、きつい歩きは控えたいので、すぐに釣り始められて短い距離で終了できる中島川源流部とする。 寒さに耐えるため熱い茶を魔法瓶に詰めて持って行こう。 と思っていたのに忘れたのが上着である。

フィットに乗って7℃だった気温は、一之瀬林道では0℃になっており、展望所ではじんわり寒い。 さすがに四月、入学、新入社員、仕事始めで平日に山へ来る人はいないが嬉しい。 フィットを停めてウェーダを履き始めると、寒さがしみてくるので、雨合羽を防寒に使うことにする。 役に立つのか~

この流れは竿を振る空間が狭いので、最近使っているSHIMANOの3.3m胴調子じゃなくてDAIWAの3m先調子(テーパーライン用)を使うことにする。 熱い茶を飲んでから釣りに向かうが、最初の場所だけ竿を振って先へ行く。 竿が振りにくい。 藪が迫り白い砂が溜まっているので、少しでも深く石があるところを求めるのだ。


二回外された後に最初に岩魚が出てきたのは、流れの向こうに石があって暗い場所である。 流れに毛鉤が向かっているところで咥えたのは20cmの岩魚である。 やはり石があって少し深さもないといけないのだ。 暗い流れは寒さが身に沁みるが、岩魚が出てくれればここ度は踊るのだ。

なかなか気温が上がらないので、茶を飲んで温まるしかない。 来ている雨合羽は多少有効なようだが、温かくはない。 流れは左右に分かれる。 中島川と中瀬川である。 中瀬川が少し水が少ないように見え、この時間では日当たりが悪そうである。 中島川は日当たりが良さそうである。 でも帰りを考えて・・・ 迷ってしまう。


岩魚がいそうな場所は流れ込みに木が横たわり、仕方なく手前側の石に向かう流れを狙う。 すると一回目で岩魚が咥えたのだ。 きっと今か今かと待ち受けていたに違いない。 しっかり咥えてくれたのは、真っ白な20cmの岩魚である。 白い砂が溜まる浅く陽当たりがいいので、白くなっているのだろうか。


横瀬川に向かう。 レベルラインを使っているので、竿は胴調子のSHIMANO3.3mを使っていた。 久しぶりの先調子のDAIWA3mはあまりに難しい。 軽いレベルラインで、手元に重心があり、先っぽで毛鉤を飛ばすのは難しくてしょうがないのだ。 期待の場所はいくつかあり、最初の場所で石の脇から出た。


浅いが両脇に石がある場所は更に浅くなっているが、魚影が見えていて、何度か流していると場所を移動してしまう。 そこに毛鉤を送り込むがなかなか咥えないので、暫く休憩すると、元の位置に戻ってきた。 その最初の振り込みで咥えた。 おかしい、場所の問題か~ 岩魚は茶色だが白っぽい20cmでとても美しい。

やっぱり竿のせいか、合わせが上手くいっていないのか、外される場面が続く。 その中で、詳しいメモを残す場面を二つ。 岩魚がとんでもないところにいる。 驚いたのは、私の毛鉤を嫌がり、背びれを露わにする浅い場所をバチャバチャと進み、洞窟のような場所に隠れたのである。

特に悔しかったのが箱のような場所である。 岩魚が毛鉤を追って浮いてきて咥えるのが見えたのに、合わせが上手くいかずに外れる。 このくらいならまた出るかもしれないと思って、再度毛鉤を流せばやっぱり咥えた。 取り込むぞと網を差し出すと、寸前で外れてしまう。 とっても悔しい美しく大きな岩魚であった。(釣り人の話)


CS滝まで行ったものの外されてばっかりで気落ちする。 やっぱりまだ竿振りに慣れていないからだと決める。 滝は左から登られるのだが、その岩盤がぬるぬるしているので怖いのである。 中島川に戻ったほうがいいのか、滝を登って釣るべきか、記憶にある流れの様子と隣の流れを比較し、一旦下ることにする。


中島川に戻って竿を振る。 小さな落込みが階段状になっている。 中ほどに大石にぶつかる流れがあり、流れる場所は、一部が石に遮られて、とても静かである。 毛鉤をチャポンと落すと、ヒュ~と岩魚が浮いてきて反転する。 出たのは色が薄い21cmの岩魚で美しい。


終了も近くなり、陽当たりもよくなって休憩にはもってこいである。 暖かさも伝わってくるので雨合羽は脱いで、茶をすすりながら、外れた十回を考える。 すると、雪が少し残っているところがあった。 陽当たりいいにもかかわらず残っているのは、この標高が1,400mを軽く越える場所だからだろう。

随分前に崩れた場所が見えるともう終了である。 ここからは岩盤の流れとなって、転がる石が頼りだが、水が少ないので望めないのである。 その始まりには大きな石が淵を作っていたが、今では白い砂がたくさん溜まっており、岩魚が留まって餌を待つ場所がない。 それでもしつこく竿を振り、無駄骨となる。

岩盤の流れを上って、巡視路が復活しているかどうか確認するか。 このまま釣ってきた流れを下っていくか。 随分長く迷って、迷って、とりあえず写真を撮って選択する。 下っていく。
竿は慣れないと、仕掛けが合っていないと十回も外すことになるのだ。 これからも使うか、悩むところである。






















竿は慣れないと、仕掛けが合っていないと十回も外すことになるのだ。 これからも使うか、悩むところである。
タグ :岩魚
2025年03月29日
山女?あまご?
2025年3月26日 一之瀬川本谷で山女と勝負してきた。 多くの山女(もしかしたらあまご)に勝利したものの、負けたのはそれ以上で、全体的には負けてしまった。

一之瀬川源流部の岩魚が美しかったので、源流本谷の山女も見たくなった。 昨日の林道凍結がずいぶん気になって、今日は融けていると思い込んでいくことにする。 だた、今日は花粉に加えて大量の黄砂に山は覆われるということで、花粉症の私には少々気になった。 それでも行く。


フィットに乗って山を見れば、なんだか霞んでいるようにも見え、奥多摩ではその霞がよく分かるようになる。 一之瀬林道の展望所では少し霞んでいるのが分かったが、これが戻りには真っ白で恐ろしいくらいであった。
(黄砂に煙る多摩川源流の山)

林道はと言うと思ったように雪は融けてはおらず、凍結は最悪である。 ちょっとやそっとの時間では無理なのだ。 数日後にはまた寒くなると云うので、四月までは残るのだろう。


作場平には車は一台しかないので、少しだけ安心するが、もし釣り人なら完全に後を追うことになる。 それも釣り始めればわかるだろうとさっさと準備して、さっさと竿を延ばす。
深場からの流れ出しで早速小さな山女が出てきた。 この時期小さな山女は固まって生きているし、そんな中には大きめのものもいるはずである。 深場に毛鉤を巻き込ませると、やっぱり出てきた。 22cmの大山女であるが、薄い橙色の斑点が見える。 あまごか?

最初はあまごは気にしていなかったが、次々出てくる山女を見ているうちに、ほとんどがあまごじゃないかと思い始める。 それは橙色の斑点がだんだん見えるようになってきたからである。 大きめの山女は、ほとんどあまごだから、勢いよく咥えるのである。 と、考えながら遡る。


奥にいい場所が見えているが、まずは淵の流れ出し付近に毛鉤を落す。 大石の横に来た時にキラッと光ったので、ふんと竿を立てると心地よい手応えが伝わる。 流れ出しまで引きずって収容すると、いい大きさで白い山女20cmである。 よく見るとやっぱり斑点が見えている。 これは~ 体を大写しにしておく。


奥の緩い巻きに毛鉤を落す。 毛鉤が流れ込みに引きずり込まれてすぐに、強烈に引き込まれる。 ピュッと竿を立てたが、よく合わせ切れを起こさなかったものだと後で反省する。 少し痩せてはいるが綺麗な山女22cmである。 後で写真を見ると薄っすら橙色の斑点らしきものが見えるが、メモしている通り山女にする。

多くの山女(あまご)が出てきてとっても楽しい。 しかも高低差があまりないので疲れないのだが、木々が多くて竿が振りにくいことと、浅い流れが多いのでどんどん歩かなくてはいけないことである。 そして、やっぱり疲れるのである。 今日はなんだか息苦しいことも影響しているか?


激しい流れの石壁で出てきた山女には傷があった。 16cmと小さいのに尾びれが半分切れているのである。 尾びれの先が切れているのなら彼女の人生を垣間見ることになるが、尾びれの根元近くが切れているので、そうではなさそうである。 きっと以前からたまに見る尾びれが切れた渓流魚と同じで、同じ釣り人が釣った証としてやっているに違いないのだ。 残念!

天気がとてもよくて、気温も高く薄いダウンは着ていられないくらいである。 脱ぐのが面倒だから、釣り終了間際まで着ていた。 小さな山女はいっぱいいるが、彼女らが大きくなるには場所が狭すぎるような気がする。 外されること八回、持ち上げて落したのが二回、走られたのは数多く、それでも結構網に入れる。


大きくなるには積極的に餌を取る必要があるので、生き延びられるのは慎重な山女よりもあまごの血をひく山女だけなのだ。 それで、橙色の斑点が薄くなっているに違いない。 あまごが多い中、登山道の桟橋でこれこそ山女というのが出た。 と思ったら、三つ四つ橙色の斑点があった。 この流れはどうなっていくのか?


最後に見えている山女を狙った。 渕尻に定位しているのだが、他にもう一匹が動いている。 これは絶対咥えると思いきや、一振りで、シュルシュルシュルっと石に隠れてしまった。 ここでやっと上着を脱いで、さらに100mほど釣り上る。 山女は出てこず、二回外れたところで終了とする。
(釣り人) 高橋集落に下りてくると、合図する釣り人がいたので停まった。 すると私に「テンカラ一年生さん」と声を掛けられた。 私を特定する桃色の軽ワゴン車の釣り人は、以前にも私に会っているといったが、私は覚えていなかった。 忘れていたことを謝る。 忘れっぽさは年々ひどくなる!






深場からの流れ出しで早速小さな山女が出てきた。 この時期小さな山女は固まって生きているし、そんな中には大きめのものもいるはずである。 深場に毛鉤を巻き込ませると、やっぱり出てきた。 22cmの大山女であるが、薄い橙色の斑点が見える。 あまごか?













(釣り人) 高橋集落に下りてくると、合図する釣り人がいたので停まった。 すると私に「テンカラ一年生さん」と声を掛けられた。 私を特定する桃色の軽ワゴン車の釣り人は、以前にも私に会っているといったが、私は覚えていなかった。 忘れていたことを謝る。 忘れっぽさは年々ひどくなる!
2025年03月28日
岩魚は美しいのだ
2025年3月25日 一之瀬川源流の黄色い岩魚は美しかった。 なんだか久しぶりに見た気がして、とても楽しい釣りになった。

後山川の岩魚が楽しかった(⇒)ので、今日はさらに美しい岩魚狙いで、一之瀬川源流に行ってみようと思った。 ただ心配事がひとつだけあった。 それは林道の凍結である。 先日、丹波川解禁日(⇒)に泉水谷がいっぱいで、仕方なく行った林道が凍結していたのである。 ただ、それから一週間以上経っているし、比べものにならないくらい暖かくなっているので、凍結もなくなっているのじゃないかと思うことにした。

暖かい朝のはずが、新犬切峠に上った時には1℃になっている。 窓を開ければ冷気が入ってくるものの、林道の展望所でフィットを降りてもあまり寒さは感じない。 通過してきた奥多摩町や丹波山村は霧が立ち込めていたので、霧のない展望所からの景色が少し霞んでいるように見える。

さて、先日凍結していた林道であるが、最初の凍結箇所は綺麗に消えているものの、四ケ所ほどは凍結している。 しかもその四ケ所は長く酷くなっている。 カーブの凍結は始末が悪く、横滑りするのでとてもゆっくり進まなければならない。 今日もまた帰りが心配でたまらない。

作場平から中川まで一台の車もない。 安心して釣りができると思って準備していると、一台の車がやってきて、「釣りか?」、指差して「上へ行くのか?」、共にYESを聞いて作場平方向に戻っていった。 諦めのいい釣り人で良かったが、どこで釣るのかは気になった。 安心して上流へ向かって歩く。

最終堰堤を越え、さらに二股近くまで歩く。 水は少なくて、静かな水面が多く見えるので、岩魚が飛び出してきそうな雰囲気である。
まだ気温が上がっていないからか、いると思う場所に全く魚影がない。 二股出合いの淵でも魚影がないということは、岩魚は石に隠れているに違いないのだ。 そうに違いないが深場の石の下に毛鉤は届かない。


浅瀬に反応はないし、小さな場所でも反応はない。 いつも岩魚のいる場所は、更に狭く浅くなっていたが、落ち込みからの流れが石にぶつかるところが狙い目である。
一度、二度と毛鉤を流すものの反応はない。 上手く届いていないと思って何度も挑戦しているうちにキュ~と引かれた。 手応えもよく上がってきたのは緑色(そう見えた)の岩魚である。

今まで実績のある場所だけを目指して先を急ぐ。 そうはいってもちょこちょこ毛鉤は落としているのだが。 浅いが両脇に石と岩盤があるので、岩魚が隠れたまま虫を待つにはいい場所である。 毛鉤を岩盤近くを流すといきなり引き込まれた。 浅くて透明度が高いのに見えなかったのは不思議だが、その引きは強烈であった。 淵に上がりこんで網を出すと、竿が枝に引っかかり、上手く取り込めない。

引っ掛かった竿は無視して取り込むと、岩魚は24cmで去年釣り人から逃げ切ったものである。 しかも黄色が強く出ている岩魚で、パーマークもない、この流れの岩魚である。 この岩魚が見たかったのだと、なかなか解放できない。 このまま秋まで生き延びればきっと尺近くになっていることだろうと、やっと解放する。
ここはよく見える場所なので、生き延びられるか!


いつもよりずいぶん白泡が少ない。 白泡の脇の石の下にいるに違いないので、何度も毛鉤を落してみるが反応はない。 それでもいるはずだと思って、一回だけチョンと毛鉤を動かしてみると、岩魚が追ってきてパックリと咥えた。 これもまた色がよく、もう少し大きくなればもっといい色になると、「生き延びろよ」と静かに放す。


最も期待する場所にやってくる。 石を滑り落ちてくる水が石にぶつかりながら流れてくる。 石の下はまだ浅いので隠れていないと思われるが、流れにある石は隠れて虫を待つには絶好である。 そこを目指して毛鉤を流すが、ここでも反応がない。
流している最中に一度誘ってみるとキュ~ンとラインが戻っていったので、ピクッと竿を立てる。 いい引きである。

力任せに引き寄せようとするが、なかなかいうことを聞いてくれない。 柔らかい竿を使っているのである。 流れに乗せて流れ出しで網を出す。 とっても美しい、見たかった岩魚よりちょっと黒いのはパーマークが薄っすら残っているからである。 25cmながら色は期待通りの黄色で、パーマークが無くなれば黄金の岩魚になるのである。
今年は見るぞと元の場所に放す。

標高が上がってきたので、残雪が目立つようになってくる。 標高は1,500mを越え1,600m近くになっているのだ。 どんどん登っていくので、疲れてきて息も絶え絶えである。 油断するとズボッと踏み抜き、石に乗って滑ってしまう。 もう時間もなくなってきたので、そろそろ終了しなくてはいけないが、あともう少しと諦め切れない。


浅く底が丸見えの流れがある。 ただ右側に石があり日陰なので、もしかしたらそこにいるかもしれない。
毛鉤を流れに乗せると、毛鉤は石の傍を通過していく。 日蔭(石の下)からゆっくり岩魚が出てきて、毛鉤を咥えた。 日向に出たのではっきり見え、なかなかの引きだったのは白い岩魚である。 22cmの大きさで、このくらいの大きさが最も活発なようである。

雪は増えてくるし、奥の二股までもう少しであるが、そろそろ本当に戻らねばならない。 この辺りからフィットまで戻ると、私の足で一時間半くらいかかってしまうのである。 何度となく来ている流れで、めぼしい場所はあっても水量がないので期待できないと判断し、終了する。

終了地点で記念写真を撮ったら、後ろにあると思った石がなくて、おかしな格好になってしまった。 おまけに強か肘を石にぶつけてしまい、最後に酷いことになった。
今日は引きの良い岩魚が結構出て、見たかった岩魚もまぁまぁと云える。 もう少し水が増えれば、岩魚は石から出て食事もちゃんとでき、大きくなることだろう。
さて林道であるが、思った通りぐちゃくちゃになっており、フィットは左右に振られながら緩い坂を登っていく。 ここで止まったら・・・抜けた~ これはいつまで続くのだろうか?





まだ気温が上がっていないからか、いると思う場所に全く魚影がない。 二股出合いの淵でも魚影がないということは、岩魚は石に隠れているに違いないのだ。 そうに違いないが深場の石の下に毛鉤は届かない。


一度、二度と毛鉤を流すものの反応はない。 上手く届いていないと思って何度も挑戦しているうちにキュ~と引かれた。 手応えもよく上がってきたのは緑色(そう見えた)の岩魚である。


ここはよく見える場所なので、生き延びられるか!




流している最中に一度誘ってみるとキュ~ンとラインが戻っていったので、ピクッと竿を立てる。 いい引きである。

今年は見るぞと元の場所に放す。



毛鉤を流れに乗せると、毛鉤は石の傍を通過していく。 日蔭(石の下)からゆっくり岩魚が出てきて、毛鉤を咥えた。 日向に出たのではっきり見え、なかなかの引きだったのは白い岩魚である。 22cmの大きさで、このくらいの大きさが最も活発なようである。


今日は引きの良い岩魚が結構出て、見たかった岩魚もまぁまぁと云える。 もう少し水が増えれば、岩魚は石から出て食事もちゃんとでき、大きくなることだろう。
さて林道であるが、思った通りぐちゃくちゃになっており、フィットは左右に振られながら緩い坂を登っていく。 ここで止まったら・・・抜けた~ これはいつまで続くのだろうか?
タグ :岩魚
2025年03月18日
山女も岩魚も美しい
2025年3月15日 丹波川解禁は思わぬところ、一之瀬集落で釣りをすることになった。 路は怖かったが、美しい山女と岩魚が見られて良かった。

今日は丹波川の渓流解禁ということで、ワクワクしながら待っていた。 水が少ないだろうことは覚悟していたが、そんな中でも水量がありそうな泉水谷に行くことにする。 丹波山村に入って街を通過していくと、めぼしいところには車があり、泉水谷に入って驚く。 車が8台、バイクが2台、今自転車を出している釣り人もいる。 駐車場所に困ってしまい、一之瀬川に向かう。

小菅川の標高1,000m付近の残雪が、これから行く一之瀬集落への道を想像させるので、雪が凍っていないようにと願いながら新犬切峠に向かう。 市道には雪がなく安心したものの、林道に入るとカチカチに凍り付いた道が現われた。 若干の下りなので尻を振りながらも四ケ所ほど通過できた。 しかし、ここを戻ってくるのは、ノーマルタイヤでは不安が残る。 タイヤチェーンは持ってきていない。


道は凍り付き、気温は1℃、さすがに車はわずかしかない。 それでも3台は釣り人の車なので、そこを外してキャンプ場横の中川を釣ることにする。 早速準備し、いそいそと流れに入っていく。 別荘の下は景色があまり良くないが、流れはとても美しく澄んでいる。 少々水が少ないものの山女はいそうである。 淵らしきものは殆どないので、必然的に流れを攻めることになり、最初に山女が咥えた。


最初の山女は14cm、その後は16cmや18cmの山女が次々に出てきて、とても楽しい。 気になるのは20cmを超える山女が出てこないことである。 ずっと前は放流されていたのだが、その放流ポイントに魚影がなかったので、今釣っているあたりにも放流魚はいないのかもしれない。 いや、もしかしたら放流自体も行われていないのかもしれない。 小さな山女たちもこのまま釣り人から逃げ延びられれば、初夏には大きくなる。



浅い流れでも岩魚が出てくる。 決して岩魚の場所に毛鉤を落しているわけじゃないのに出てくるのは、ここが1,300mを超える標高だからか。 驚いたのは、青く浅い流れで山女を狙って、チョポッと口を出したのが21cmの岩魚であったことである。 てっきり山女と思っていたが、抵抗の仕方が違っていたので途中でわかった。 くちびるが分厚いので大きくなる岩魚であるが、尾びれやその周りがちょっと気になった。



その後に出た岩魚は斑点の色が美しかった。 17cmの小さな岩魚であるが、パーマークがはっきり残るので体が青く見える中に、橙色の斑点が鮮やかで美しいのだ。 21cmの岩魚とは体色や斑点が違っているのは、大きさのせいだろうか、それとも育った場所が違うからだろうか。 橙色の斑点が鮮やかなのがこの流れの特徴だと思っていたが、そればかりじゃない。

悔しいことも多くあり、一つは糸が切れたことである。 岩魚が結構いることが分かったので淵の底を狙ったときのことである。 毛鉤は単純には沈まないので、落ちてくる水流に巻き込ませるしかない。 落ちる水の横は水面が平穏で、いれば飛び出してきそうなところに毛鉤を落し、ゆっくり落ち込む水に巻き込ませる。 底まで届いたかなと思ったところで、ギュッとさらに引き込まれたので、ボンと竿を立てるとギュギュギュッと抵抗されて切れたのである。 岩に引っかかったか? ハリスが擦れていたか!


流れは振り込み難いところも多く、振り込めるところでも狭すぎるところが多く、なかなか思い通りの場所で、思い通りの振り込みができない。 それでも山女や岩魚がいることは分かっているので、めぼしい場所に絞っていくしかない。 本筋の脇に小さな水流があり、何気なく毛鉤を落すと、山女が追ってきて水面に体が出るくらいで反転した。 持ち上げて網に入れ計測すると22cmの青みがかった山女である。 美しい!

大きな石がある場所では二つ目の悔しいことがあった。 落込みからの流れに山女が定位していたので、最初の毛鉤を落したのだが、すぐに流心の底に消えてしまう。 いや、まだいるるはずだ。 何度目かにまた見える位置に出てきた。 そして咥えたと思ったら外れてしまい、二度と出てこない。 ならば石の下から引きずり出そうと毛鉤を新しくして流すと、さっきより小さな山女がついてきて、チャポッと水面に出た。 咥えていない。 ひとつの場所で二度の悔しさである。


山女がいるのか岩魚がいるのか、私は確認して毛鉤を落したいので、流れの底が見える位置まで進んでしまう。 そうすると、途端に走られることが多くあって、確認できなくても振り込まねばならない。 いないと分かっている場所でも、足元近くの石まで流そうと思っていると、石に着いたとたんにちょっとだけ引き込まれた。 こんな場所にも岩魚がいたのである。

山女のいい姿が見られ、思わぬ岩魚が出てきて満足である。 ただ来た時に思った林道の凍結が気になって、市道から帰るかなどと考えながらフィットまで戻る。 さぁどうする! 市道はずっと日蔭で沓座化なのでもっとひどいかもしれないと思い、朝使った林道で戻る。 フィットが唸り、左右に振られながらも何とかクリアし、国道に出られた。 ここは氷が解けないと来られない。 ならばどこへ行けばいい。



















2024年09月13日
やっぱり岩魚はいない
2024年9月10日 久しぶりの一之瀬川源流は、やっぱり岩魚が出てこなかった。 この流れはいったいどうなったのだろうか。

調子の悪かった小菅川で尺岩魚が出たので、もしかしたら一之瀬川源流の中川でも大きな岩魚がいるのじゃないかと思った。 中川の釣りでは今年良い事が全くないので、去年とは比較にならないほど通ってなかったのだ。 しかも、最初三十分以上150m余りの高低差を登らねばならないことは、最近の私には結構堪えるのである。 しかしもう九月なので、もう一度釣っておかねばと考えたのだ。

少々雲があるものの天気は良い。 国道から林道に入っていくと、山が樹木が日差しを遮り、暗くなる。 集落で明るくなっても、標高1,300m辺りはまた暗い。 空を見上げれば雲が相当に出てきていて、日差しが無くなっているのだ。 フィットを停めた後、涼しい森を1,500m辺りまで歩くのだが、涼しさは最初だけでじっとりと汗をかいてしまう。 湿度が高いようだ。

二股がすぐというところで、とうとう陸を歩くのをやめて流れ沿いに歩く。 ついでに竿も振っているのだが、これまで魚影が見えた場所でも見えず、反応があるべき場所でも何も起こらない。 二股を東谷の方へ登っていく。 それにしても岩魚の姿が見えない、反応がない。 それでも毛鉤を落していくので、時間は過ぎていく。

やっと姿が見えた。 流れに対して45度くらいの角度で定位している。 こいつを必ずものにしようと毛鉤を流すと、最初にス~と追ってきたが咥えず。 何度も流すうちに全く反応しなくなった。 この格好は先日小菅川で大きな魚影を見たときと同じである。 流れを見ているのは確かなのに、なぜ咥えない。

希望を持っていた場所が次々に現れて、希望を持って次々に毛鉤を振り込むのだが、だんだん希望も持てなくなってくる。 明るくなってくるはずの流れは、釣りと同様に雲が多くなって暗いままの時間が多くなる。 そして、石が濡れていることに気が付いた時には雨が降っていた。 気にならない雨ではあるが・・・


滑の流れが始まるところには浅いけれど淵がある。 ここへ来た時にはいつも期待するところであるが、今年はまだ岩魚が出てきていない。 前回来た時には白砂で非常に浅くなっていたが、今日は底石の下が空くほどに戻っていた。 戻っていないのは岩魚だけである。 それにしても岩魚の姿が見えない。


二度目の岩魚の姿が見えた。 白泡の切れ目から渕尻まで50cmくらいしかないので難しそうであるが、少ない機会なので頑張るしかないが、普通に流したのでは揺れるだけで咥えない。 仕方なく水面を横切るように引っ張ってみると、シュルシュルと横に動いて咥えた。 そうかもしかしたら浮いた毛鉤だと素直に咥えたのかもしれない。


今からは毛鉤を浮かそうと思ったが、もうその機会は現われない。 私の終点にやってきたのだ。 戻って別の流れにはいることも考えたが、釣られなくて頑張ったせいで時間が無くなっており、力も尽きたので、やっぱり終了しかない。 今日も釣られなかった~ 大きな岩魚もいなかった! 中川は、いったいどうなっているのだ!!













タグ :岩魚