2025年05月16日
この谷の岩魚は
2025年5月13日 フィットに無理をさせた甲斐があった。 大きな岩魚は出なかったが、それなりの岩魚はたくさん出た。 そして、この谷の岩魚と違う色の岩魚を見た。

天候は曇りで、雨の降る確率は少ない。 今日の計画は、後山川で先行者がいて全く岩魚が出なかった流れ、駐車場から最も近くて入りやすい流れである。 前回は先行者の後ろに嫌気が差して、登魚尾滝を見ていないので、滝を見ることも私には重要なのだ。 ただ林道ゲートまでの村道が心配である。 まぁそれはさておき、さぁ滝を観に行こう!

案の定、道はとても怖い。 今年最初に来た時よりも整備されていたが、場所によっては悪化しているところもあり、フィットのタイヤの位置に注意しながらゲートに向かう。 フィットよ、頑張ってくれ! ゲートに到着すると、車が六台あって駐車する隙間がない。 仕方なくゲート前まで行くと車がなかったので、片隅に停めて一安心である。


前回釣り始めた石垣堰堤までは軽やかに巡視路を進む。 今日は新調した渓流靴の試運転でもあるので、心が軽かったに違いない。 颯爽と堰堤に下りて竿を振る。 流れ出しの位置が変わっており、淵の右左、真ん中に毛鉤を落しても一向に反応がない。 仕方なく誘いをピッといれて流すとグッと手応えがあり、引きの感触を楽しむ。


前回は何をしても出なかったので、今日はこの流れはきっと違うと思える。 ならば柳の下の泥鰌を・・・ もう一度誘って流せば、再びあたりがあり、これまた心地よい引きを楽しんでしまう。 岩魚は、この谷ではあまり見た記憶のない色である。 全体が黄みがかっていて、パーマークが薄いし斑点に色もある。 最初から24cmと20cm、いいね!


今は浅くなって岩魚は出なくなっていたが、今日は水量があるし、石は両側にあるので試してみるのもいい。 石が覆い被さる水面は静かなので、いるならきっとそこで毛鉤を待っている。 上手く流せば、最初からラインの動きがおかしいので竿を立てれば、岩魚がちゃんと毛鉤を咥えている。 動き回るので気持ちよい。 今日はなんだかいいね。


今日は水量が戻ってきているので、岩魚が石から出てきている感じで、毛鉤を落す場所には必ずいると思えるのだ。 標高はそこそこなので、谷の緑は濃くなってきている。 そんな中を歩き竿を振るのが楽しい。 そして岩魚がそこそこ出てきてくれるので、なお楽しいのだ。

桟橋を潜っていよいよ今季初の流れである。 最初の小滝では、必ずいると信じて毛鉤を何度も、何度も流すが反応はない。 ここまでの流れからすると必ず出てくるはずなので、注意をかけて見るものの変化はない。 岩魚が溜まっていてもいいな所なのにと、肩を落とす。 まぁいい、この後登魚尾滝までが肝心なのだから。


静かな水面では誘って浮いてくる、浅い白泡の流れで小さな岩魚が出る、とっても狭い階段状の場所で毛鉤を咥える。 そんな釣りが続いて、出合の淵にやってくる。 手前から攻めていくが敗戦続き、最後に挑戦した奥で、やっと勝利する。 とても強い引きは私を十分心地よい気分にする。 毛鉤を咥えていたのは色よい岩魚23cmである。

岩盤を登れば滝は近い。 その岩盤がが流れに変わっており、しばし考えてしまう。 今日はウェーダを履いていないので、登るとズボンが濡れそうなのだ。 しかし、道はなく登るしかなと意を決して(大袈裟!)登っていく。 最後登りは落ち口なので、途中で道を変更する。 そこには水が少なくなった落ち込みがあるのだ。


落込みからの流れ二筋がほぼ直角にぶつかるので、そこに毛鉤を落せばすぐに反応があり、ちゃんと岩魚が毛鉤を咥えてくれる。 やっぱりどこにでも岩魚は出てきている。 痩せてはいるが20cmであり、この場所を移動しないと大きくなるのは難しいかもしれない。 頑張れ!

登魚尾滝までやってくる。 激しい水量で、滝壺は荒れ放題なので、とても毛鉤を認識できそうにない。 小さな枝葉が浮いて、流れのないところで揺れているのである。 きっと上を向いている岩魚はおらず、皆沈んでいるに違いないのだ。 まぁ、目的は達成できたし、岩魚もそれなりに出てきたので終了である。


戻るには登ってきたところを下るしかないが、今度は確実に濡れてしまう。 斜面を登り、巡視路で戻るのが安全である。 路に乗って安心し時間を確認すれば、10時前なので欲が出てしまう。 滝の上に向かってちょっとだけ釣ることにした。 路から見て岩魚がいそうな場所へ下りて竿を振る。 小さな岩魚は緩い流れ、沈み石のあたりにいた。


最後の桟橋を渡り、淵を釣るのだ。 その前に水量がある手前の流れに毛鉤を落す。 小さな岩魚はいると思ったが、なんと出てきたのが21cmの岩魚で十分手応えのあるものであった。 きっとこの岩魚は、この上の淵に向かっていたのだろう。 それを邪魔しちゃいけないので、元の流れに放しておく。 すぐ上の淵に放せばよかったか~

淵ではずいぶん粘ったものの何の音沙汰もなく、しぶしぶ諦めて戻ることにする。 今日はとてもいい感じで岩魚が出てくれた。 最近の雨で水量が戻り、暖かさも加わって岩魚は石から出て、自由を楽しんでいるのだ。 いい時に来たと思いニタニタしながら、巡視路を下っていく。
(おまけ)


巡視路が跨げないほどの大きな倒木で塞がっているので、いったん下りて再び巡視路に戻るのだが、下りてしまったらすぐそこに釣っていない流れがあり、欲望がむくむくと・・・ そして竿を振れば、二匹の岩魚を見た。 次は林道から釣ってみようかと思ったものである。
(釣り人)
短い距離ではあるが一緒に歩いた釣り人は、漁協看板あたりから流れに入っていくと云い、私に袋の中のロープを見せてくれた。 ロープを使って下りるというが、本人はあまり危険じゃないが念のため使うのだという。 やはり人気の河川では、こんなことまでしないといけないのだ。 私はすぐ諦めるが、釣り師は釣りのためなら何でもするのだ。 感心する!






















(おまけ)


(釣り人)
短い距離ではあるが一緒に歩いた釣り人は、漁協看板あたりから流れに入っていくと云い、私に袋の中のロープを見せてくれた。 ロープを使って下りるというが、本人はあまり危険じゃないが念のため使うのだという。 やはり人気の河川では、こんなことまでしないといけないのだ。 私はすぐ諦めるが、釣り師は釣りのためなら何でもするのだ。 感心する!
Posted by tenkara1nen at 18:00│Comments(0)
│後山川