2025年05月11日
パシャっと岩魚が
2025年5月8日 三月上旬にボウズだった流れで、パシャっと岩魚が二匹も出てきた。 岩魚が水面を割るのは、大きさに関係なく楽しいものである。

釣り人が一休みしているだろうと思って行った昨日、とても興奮した釣りになったので、今日も小菅川でボウズだった雄滝下の流れで興奮する釣りを予定する。 昨日のことを思えば、水が増えて大物も石から出てくる季節になってきたのだ。 問題は、遊歩道があって入溪しやすいこと、歩きやすい流れであることで、多くの釣り人が行き交ったことである。

源流部の県道は昨日と違って、落石がだいぶなくなっている。 誰かが取り払ってくれて、とても走りやすくパンクの危険は少なくなっている。 途中に車は三台あるが、林道終点にもきっとあるに違いなく、釣り人がもう戻ってきているのだ。 幸いにして雄滝には車がないので、さっさと準備して、そうそうに流れに下りていく。

白泡が多くても、少々広い場所には静かな水面もあるので、期待できそうな水量の流れである。 静かな水面の巻き返しからは小さな岩魚が出てきて、流れ横の緩いところからも小さな岩魚が出てくる。 いかんいかん、浅いところでは手応えのある岩魚は出ないし、山女を狙ったような振り込みに、毛鉤の落し場所を考え直す。


石の下の岩魚を狙って毛鉤を落す。 岩魚が見えたような見えなかったような気がしたので竿を立てると、グンと手応えがあり心地よい。 少しだけ引きを楽しんで網に入れたのは、小菅の岩魚21cmである。 まだまだ岩魚は石の下に隠れていて、虫が流れてくるのを待っているのだ。 岩魚は石の下か!

ふと立っている横を見れば、そこに石があり水面は静か、流れは緩い。 実は既に振り込んだ場所なのだが、もう一度、今度はよく見える横から振り込む。 さっきは出なかったのに石から岩魚が出てきて、毛鉤を引っ手繰っていくのが見える。 こういう場面が見えると岩魚は小さく(18cm)とも興奮するのだ。


堰堤下の右岸側に石が沈んでいる場所があり期待できる。 でも最初は立っている左岸の堰堤下の隙間を狙う。 何度振り込んでも反応がないので、いよいよ期待の場所である。 こちらも何度振り込んでも出ないので、最後は神頼み「出てこい、出てこい」と念じながら振り込むと、急にラインが引き込まれる。 淵の中を動き回って私を喜ばせたのは岩魚23cmである。


堰堤を越えると急に岩魚の反応が少なくなる。 最初は小石の流れであるが、徐々に大きめの石が転がる流れになっていく。 そして、遊歩道が流れに下りてくるので、場合によっては観客付きの釣りになるのだ。 緑の中で、観客の中での釣りは気持ちがよい。 まぁ、岩魚が出てくればの話ではあるが。


広い淵に立つ。 ここは滝を観に来ても魚影が見られるところなので、期待をしていたがどうも今日は出ていないようだ。 それでも期待してしまい、流れ込みの上に出て毛鉤を落す。 すると、底から岩魚がシュ~と現われてパシャッと毛鉤を咥えたのだ。 その姿はまるで私を目掛けてきたかのようで、反応が少し遅くなってしまう。 危険とは分かっていても、持ち上げて収容した岩魚は20cmである。


雄滝に立つ。 水量のある滝は毛鉤を落せる場所がないのだが、隅っこの方にいれば、私に見えない毛鉤も岩魚には見えるはずだ。 と、そこに毛鉤を落した瞬間にパシャッと水飛沫が上がったのだ。 えぇ~なんだ! 反応が遅れてしまい、ラインがずいぶん引き込まれてから竿を立てることになる。 幸いにしてしっかり咥えていたので、外れることなく収容でき、岩魚はこの日最もいい色の22cmである。

パシャッと二回も出て、とても興奮した釣りになった。 岩魚も飽きない程度に出てきて、色の良い岩魚も出て楽しかった。 気になるのは山女が出なかったことで、もしかすると、もうこの流れにはいないのかもしれない。 だいぶ前からそう思っているのだが、本当に山女がいなくなったとすれば、どこが山女の里の限界なのだろうか。
(帰り道)

戻っていると遊歩道を整備していた。 どうだった? もう擦れているんじゃないか? 連休だったから! なんてことを話しながら分かれた。 このような人がいるから道が護られているので、感謝しかない。
フィットで県道を下っていると落ち葉や落石を取り除いていた。 さすがに県道、ちゃんとした重機も出ていた。 またすぐに落石があるだろうから、彼らの活躍は欠かせないのである。















(帰り道)

フィットで県道を下っていると落ち葉や落石を取り除いていた。 さすがに県道、ちゃんとした重機も出ていた。 またすぐに落石があるだろうから、彼らの活躍は欠かせないのである。
Posted by tenkara1nen at 18:00│Comments(0)
│小菅川