2025年05月10日
やった~尺岩魚
2025年5月7日 GWでたくさんの釣り人がやってきただろう流れ、解禁時にはボウズだった流れで尺岩魚が出てくれた。 万々歳でニコニコ、鼻がどんどん伸びていく。

やっぱり駄目かと思ったところで、ゆっくりラインが沈んでいく。 おおっ、もしかして! 竿をポンと立てると、なんだか引っ掛かったような感じで動かない。 なんだ! 力を込めれば、岩魚が抵抗していると分かる。 この重さは尺に違いない。 グングン引っ張られ、淵の中を動き回るので、外れてしまうのじゃないかと気が気じゃない。

出た~! 姿が見えた! 大きい岩魚が抵抗している。 外れるかもしれない不安と重い引きを楽しもうと思う心が、どっちつかずでなかなか網に入れられない。 そんな戦いを楽しんだ岩魚は、36cmの大物である。 いや~凄い! なかなか放すことができず、今季初の尺岩魚に時間をかける。
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連休も終わり、釣り人も一休みしているだろう。 私の行くところの状況はだいたい分かった。 そこで、いつもの渓流二巡目に向かうことにして、まずは釣れなかった流れを狙っていこうと考える。 その最初は、小菅川解禁日にボウズだった流れにする。 ただ、昨日は雨だったので、水が落ち着いているかがちょっと心配である。

小菅川源流部の県道を進めば、やたらと落石がある。 小さいものが多いものの、みな尖っているので踏んだらパンクするかもしれない。 この道で二度も経験しているので、一度は車を降りてどかし、注意して走る。 林道は綺麗ではあったが、最後にでっかい落石が転がっていた。 崩れなければいいが。

思った通り釣り人はおらず、一番乗りである。 明るいけれども雲(霧)が立ち込めている中を下りていく。 解禁日に滑った場所に注意して、更につまづき引っ掛かりにも注意して、ゆっくりである。 石も樹木もまだ濡れているので、堰堤下に向かうのも私には命がけなのだ。

水量があって、なんだか予感がする。 まぁ、予感は期待で、希望なのである。 あまりあてにならず、その通りまるで反応はない。 小さな岩魚は出てきたが、とても岩魚とは言えない。 大きな石の片隅に流れがぶつかり、その横で岩魚が餌を待っている。 と想像し、毛鉤を落せば強い抵抗に合って外れる。 きっと大物だったに違いない(釣り人の話)。

堰堤下の淵は荒れており、テンカラでは両脇のわずかな隙間しかない。 どのくらい粘っただろうか、十回以上同じような場所に毛鉤を落し、押したり引いたり(押すことはできない)する。 ここから、冒頭の話となる。 問題?は口の中に真っ白いカエルが入っていたことである。 吐き出そうとしていたに違いないが、そんな時に毛鉤を咥えるのは如何なものか。


何だか状況が変化したようなので、再度同じあたりに毛鉤を落すと、またもや強い引きが・・・ 今度は引き寄せる前に外れる。 しかし、反対側に振り込めば、キュッとラインが動き(岩魚は見えない)、竿を立てれば強い引きが楽しい。 さっきよりは小さいと思えるが私には十分強い抵抗である。 岩魚は25cmで、大喜びの大きさなのだ。


下りてきたところを上り、平坦な流れに竿を出す。 水量があるせいで、ちょっとした場所には岩魚がいる。 ただ小さいので手応えは全くない。 静かな水面と大きな石がある。 ここならと思い、その石の傍に毛鉤をポチャッと落せば、岩魚がゆっくり姿を現し毛鉤を咥えて潜った。 いい感じ、いい引き、石に潜る前に引き寄せたのは25cmの岩魚である。


深いところや石の下からは手応えのある岩魚が出たが、浅いところで出てくるのはみな小さい。 山道の橋を過ぎれば、深い場所もあるが流れが強すぎて、私の毛鉤が奥に届かない。 いると思うが、最近の釣り人の多さで隠れているに違いない。 堰堤では、落ちる水量がありすぎて、風を巻き起こしており、毛鉤は思うところに落とせない。 釣りにならない。


山道で戻っていると釣り人が下りてきた。 私よりも年配のようで、足元がおぼつかず行きたい流れに行かれないと、上も下も敬遠して山道で下りてきたらしい。 他人事ではないと思いながら、私は最終堰堤に行かれるかと思いながらフィットに戻る。 で、結局、戻りを考えずに危ない斜面を最終堰堤に向かう。 まだ時間があるのだ。


もう日が高くなって、流れは日光に晒されており、岩魚は日陰か石の下にいる。 石の下で日陰の小さな場所を狙えば、確かに岩魚は出てくる。 でも思った通りの大きさよりもはるかに小さい岩魚16cmなのである。 20cmに届かない岩魚は出てくるので、岩魚がいるのは間違いないが、それ以上のものはどこにいるのだ。


最終堰堤には如何にも大きな岩魚が棲んでいそうに見える。 きっと最初の堰堤で出たような岩魚が出るに違いないと、ワクワクしながら竿を振る。 出ない、何の反応もない。 ここが今日の最後なので、もう少し、もう一回と竿を振ったのだ。 何度振り込んだかは覚えていないが、とうとう全身が茶色がかった岩魚20cmが咥えた。

今季初の尺岩魚が出て万々歳である。 こんなに興奮したのも久しぶりに思えて、忘れられない釣りになった。 さぁ、これからもこんな興奮を味わおうか。




















Posted by tenkara1nen at 18:00│Comments(0)
│小菅川