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2025年03月18日

 山女も岩魚も美しい

 2025年3月15日 丹波川解禁は思わぬところ、一之瀬集落で釣りをすることになった。 路は怖かったが、美しい山女と岩魚が見られて良かった。

中川と中島川の出合い
 今日は丹波川の渓流解禁ということで、ワクワクしながら待っていた。 水が少ないだろうことは覚悟していたが、そんな中でも水量がありそうな泉水谷に行くことにする。 丹波山村に入って街を通過していくと、めぼしいところには車があり、泉水谷に入って驚く。 車が8台、バイクが2台、今自転車を出している釣り人もいる。 駐車場所に困ってしまい、一之瀬川に向かう。

林道は雪道じゃなく氷道である、怖い!
 小菅川の標高1,000m付近の残雪が、これから行く一之瀬集落への道を想像させるので、雪が凍っていないようにと願いながら新犬切峠に向かう。 市道には雪がなく安心したものの、林道に入るとカチカチに凍り付いた道が現われた。 若干の下りなので尻を振りながらも四ケ所ほど通過できた。 しかし、ここを戻ってくるのは、ノーマルタイヤでは不安が残る。 タイヤチェーンは持ってきていない。

最初の山女に比べればだいぶ大きい山女

流れに出ている山女がいる
 道は凍り付き、気温は1℃、さすがに車はわずかしかない。 それでも3台は釣り人の車なので、そこを外してキャンプ場横の中川を釣ることにする。 早速準備し、いそいそと流れに入っていく。 別荘の下は景色があまり良くないが、流れはとても美しく澄んでいる。 少々水が少ないものの山女はいそうである。 淵らしきものは殆どないので、必然的に流れを攻めることになり、最初に山女が咥えた。

とても肌が綺麗な山女

いいサイズの山女は白泡に挟まれた流れに
 最初の山女は14cm、その後は16cmや18cmの山女が次々に出てきて、とても楽しい。 気になるのは20cmを超える山女が出てこないことである。 ずっと前は放流されていたのだが、その放流ポイントに魚影がなかったので、今釣っているあたりにも放流魚はいないのかもしれない。 いや、もしかしたら放流自体も行われていないのかもしれない。 小さな山女たちもこのまま釣り人から逃げ延びられれば、初夏には大きくなる。

尾びれが切れて付け根が白っぽい岩魚は21cm

肌は茶色で橙色の斑点がボケて目立たない

静かな青い水面近くに岩魚が出た
 浅い流れでも岩魚が出てくる。 決して岩魚の場所に毛鉤を落しているわけじゃないのに出てくるのは、ここが1,300mを超える標高だからか。 驚いたのは、青く浅い流れで山女を狙って、チョポッと口を出したのが21cmの岩魚であったことである。 てっきり山女と思っていたが、抵抗の仕方が違っていたので途中でわかった。 くちびるが分厚いので大きくなる岩魚であるが、尾びれやその周りがちょっと気になった。

パーマークがはっきり残る岩魚

橙色の斑点がとても鮮やかである

高低差はないが歩き難いところも多い
 その後に出た岩魚は斑点の色が美しかった。 17cmの小さな岩魚であるが、パーマークがはっきり残るので体が青く見える中に、橙色の斑点が鮮やかで美しいのだ。 21cmの岩魚とは体色や斑点が違っているのは、大きさのせいだろうか、それとも育った場所が違うからだろうか。 橙色の斑点が鮮やかなのがこの流れの特徴だと思っていたが、そればかりじゃない。

大物に糸を切られた流れ
 悔しいことも多くあり、一つは糸が切れたことである。 岩魚が結構いることが分かったので淵の底を狙ったときのことである。 毛鉤は単純には沈まないので、落ちてくる水流に巻き込ませるしかない。 落ちる水の横は水面が平穏で、いれば飛び出してきそうなところに毛鉤を落し、ゆっくり落ち込む水に巻き込ませる。 底まで届いたかなと思ったところで、ギュッとさらに引き込まれたので、ボンと竿を立てるとギュギュギュッと抵抗されて切れたのである。 岩に引っかかったか? ハリスが擦れていたか!

この日最も大きかった山女は22cm、美しい

もうそろそろ帰らねばならないが・・・あと30分・・・
 流れは振り込み難いところも多く、振り込めるところでも狭すぎるところが多く、なかなか思い通りの場所で、思い通りの振り込みができない。 それでも山女や岩魚がいることは分かっているので、めぼしい場所に絞っていくしかない。 本筋の脇に小さな水流があり、何気なく毛鉤を落すと、山女が追ってきて水面に体が出るくらいで反転した。 持ち上げて網に入れ計測すると22cmの青みがかった山女である。 美しい!

二匹の山女を取り逃した流れ
 大きな石がある場所では二つ目の悔しいことがあった。 落込みからの流れに山女が定位していたので、最初の毛鉤を落したのだが、すぐに流心の底に消えてしまう。 いや、まだいるるはずだ。 何度目かにまた見える位置に出てきた。 そして咥えたと思ったら外れてしまい、二度と出てこない。 ならば石の下から引きずり出そうと毛鉤を新しくして流すと、さっきより小さな山女がついてきて、チャポッと水面に出た。 咥えていない。 ひとつの場所で二度の悔しさである。

毛鉤を引き上げる寸前で咥えた岩魚

最も手前の石の前にいてびっくり
 山女がいるのか岩魚がいるのか、私は確認して毛鉤を落したいので、流れの底が見える位置まで進んでしまう。 そうすると、途端に走られることが多くあって、確認できなくても振り込まねばならない。 いないと分かっている場所でも、足元近くの石まで流そうと思っていると、石に着いたとたんにちょっとだけ引き込まれた。 こんな場所にも岩魚がいたのである。

1,300mでも、1℃で寒くても、とても楽しかった
 山女のいい姿が見られ、思わぬ岩魚が出てきて満足である。 ただ来た時に思った林道の凍結が気になって、市道から帰るかなどと考えながらフィットまで戻る。 さぁどうする! 市道はずっと日蔭で沓座化なのでもっとひどいかもしれないと思い、朝使った林道で戻る。 フィットが唸り、左右に振られながらも何とかクリアし、国道に出られた。 ここは氷が解けないと来られない。 ならばどこへ行けばいい。




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Posted by tenkara1nen at 18:00│Comments(0)一之瀬川
 
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