2025年03月23日
山女がいっぱい
2025年3月20日 雪の後の小室川で山女と遊んだ。 先日は泉水谷で遊ばれたが、今回は遊んでやった。

昨日は雪が降って山の車道は危ないので、国道から近いところが良いと思って、やっぱり泉水谷に決める。 二日前に残雪の中で竿を振ったが、山女がいることは分かっても釣りにならなかった。 今日はこの時よりも雪が多いはずなので、泉水谷まで歩かずに小室川をちょっとだけ釣ることにする。 ちょっとというのは、斜面も流れも危険なので時間がかかるのである。

フィットに乗るときから寒く、奥多摩湖ではとうとう零下となる。 国道に雪はないが、泉水谷の林道に入ってすぐに残雪となる。 駐車場に入れようとすると、フィットは唸るだけで、思うように動いてくれない。 雪が多いわけではないが気温が-3℃ということで、凍結しているようである。 軽い勾配があるので、滑っていかないかと気がかりである。

先着が一台で、丹波川本川をルアーで釣ると云うので、谷は私が先頭で釣ることができる。 これはもう小室川へ行くしかないと歩き出す。 寒い! 林道に雪が残り、とても歩き難く疲れるし、斜面を下りるのが少々怖い。 温まった体を保ったまま、息を整えて山道手前を下りていく。 雪が多くて滑らないのはいいが、雪が少ない場所や穴があっても分からない場所が怖いのだ。


やっと下りてきた場所は広くて気持ちよいものの、この寒さで山女が出るかどうかは心配である。 しかし、そんなことを心配する必要はなかった。 それは最初の流れで19cmの山女が咥えてくれたからである。 寒いのでまだ雪が解けず、水温もそれほど冷たくなくて、山女が動かれるのであろう。 冷たい岩を登っていくのは相当に怖かったが、雪の岩盤を下りるのがもっと怖かった。


ギュッと引っ張ったのでピュッと竿を立てると、咥えていたのは21cmの山女である。 網を取り出して・・・ 網が凍り付いている! 余りに寒いので、一度水に浸けた網はすぐに凍り付き取り込み難いのだ。 凍り付くのが早すぎて、次に山女が出ても、また同じである。 いちいち網を水に浸けてからじゃないと使えない。 山女が逃げる。

雪が多く残り、あまり見ない釣りの景色で楽しい。 ここもいいな! そう云う場所には必ず山女がいて、外されることも多いが、しっかり咥えてくれるものも多い。 今日は景色も釣りもとても楽しい。 しかしいい景色と思った流れは、雪のせいなのか皆同じに見えてしまう。 これも技術の拙さだろう。


山女は15cm前後のものはとても元気に出てきて、20cm前後の山女は静かに咥える。 緩いプールのような場所で、元気な16cmの山女を引き出した後、もう出ないと思いながらも再び水面近くを流す。 するとパシャッと水面が乱れた。 ピクッと合わせると、引きがとても心地よい。 網に入れれば22cmの山女で、大きなものがあとで出るのは珍しい。


山女はみな黒っぽい。 引き寄せるときには岩魚じゃないかと思えるものも数多い。 ということは、長らく暗く寒い場所にいたということで、当然姿も美しい。 これで岩魚が出てくれればいいと思うが、ここは山女の流れで、山女のいそうな場所にしか毛鉤は落としていない。 それにしてもよく出てくるのに驚く。 先日の泉水谷では、姿は見えてもほとんど毛鉤は咥えなかったのに、寒くてもここではよく咥えてくれる。


岩盤が迫ってきて、転がる石がとても大きくなってくる。 雪が残っており、越えていくのがとても怖い。 勢いは削がれて、慎重に一歩一歩足場を確認するように進むので、とても時間がかかる。 足場をいくら確認しても、いざ竿を振ろうとすると危ない。 こんな釣りをしたのは記憶にないくらいである。 出合いからわずかしか来ていないのに、これである。


流れが曲がる最初の場所を、カメラをカチャカチャ石にぶつけながらやっと登る。 そこには山女がいそうな淵があり、大きな山女に二回外され、小さな山女三匹と遊ぶ。 おそらくたくさんの山女が棲んでいるに違いなく、これは泉水谷の淵と同じである。 この上はさらに石が積み重なり、積もった雪を見てしまうと勇気が出てこない。 ここで終了を決める。


雪は楽しいが、流れにあると怖い場所になり時間がかかるし、諦める場所も出てくる。 寒いけれども心地よい引きの山女が数多く出て楽しかった。 記念写真の場所を探すものの、ここというところは危ないので、安全な場所で妥協する。 慎重に下って、山路まで雪の斜面を登り、比較的安全な山道で林道に戻る。


















Posted by tenkara1nen at 18:00│Comments(0)
│丹波川