2025年04月15日
まだだめか!岩魚は
2025年4月12日 高橋川の支流に釣りに行った。 水量がなくて落枝が多く、小さな岩魚をわずかに見るだけだった。 当分駄目かねぇ

先日は釣りでだいぶ歩いたので、少しゆっくりできるところ、今年まだ様子を見ていない流れを考える。 天気がいいとテレビも私を押すので、光が十分に入ってくる流れが良い。 高橋川の上流部ならピッタリで岩魚もいる。 土曜日ということで釣り人がたくさん出ているだろうから、あまり渓流魚がいないところの方が良いのである。

集落の道は市道ではあるが、フィットが怪我しそうな荒れた道なので、目的の流れまで乗り入れず1.5kmくらい歩くことにする。 天気がいい道は、高低差もあまりないので歩きは楽である。 すぐに釣り人が見えたので、途中で山女を狙うなどと色気は出ずに歩き続ける。 すると今度はSUVに追い抜かれる。 帰りに分かったのだが、この人は奥のバンガローの持ち主で釣りに来ていたのだ。

墨川出合いに着いたところで、去年だったか、忘れて帰った杖を探すと、真っ二つに折れ倒れていた。 グリップを皮で巻き、更にタコ糸で滑らないようにしている、結構大事だった杖である。 残念!

釣り始めると、思った通り陽当たりが良いし、水量が少ない。 毛鉤は落とせるが浅すぎるので岩魚が隠れているような場所がない。 それでも、ピチャピチャ毛べりを落しながら歩くと、つい引っ掛けてしまう。 流れの幅が狭いせいではあるが、普段の鼻が折られてしまう。


少々深い流れ、都合が良い事に石もある。 真ん中に毛鉤を落して流しても反応がないので、石の際を沈んで流れるように操作する。 すると、反応があって素早く竿を立てると、引きが強烈で大物を予感させる。 この引きを楽しもうとして、沈んだ枝に絡まってしまう。 慌ててジャブジャブと進み、水中の岩魚を枝ごと網と手で掬うと、なんと18cmで擦れ掛かりである。 ガッカリ!

いい天気なので、岩魚がいなくても大丈夫だ。 なんて言い訳しながら、狭い流れを歩いていく。 竿が振られるようになっても、幅1mくらいの流れには水がない。 山葵田跡や流れてきた砂が溜まって、ほとんどが地中に吸い取られるのだ。 一回水が増えないと岩魚の流れにならないのだ。


小さな場所に小さな岩魚はいるようである。 流れ出しに丸太があって流れが緩くなるところや低い落ち込みの横に石があったりすると出てくる。 いずれも日陰で流れがほとんどないところである。 この小さな岩魚たちを見て、頼りにする小さな堰堤下に期待してしまう。

さて、期待する小さな堰堤であるが五基ある。 最初の堰堤は二段になっていて、下の堰堤には深場はない。 上の堰堤はある程度の深さはあるものの、石はないし、堰堤土台下に隙間もなさそうである。 無駄を承知で何度も竿を振る。 無駄、無駄!


そもそも小さい堰堤なのでできる淵は奥行き1~2mしかない。 しかも石がなく砂だけで浅い、大きな石もあるが丸太が突き刺さり小枝がたくさんある、落枝がたくさん引っ掛かり流せる場所が短い、いいところに枝の広がる倒木がある、こんな状況なので岩魚が出ないどころか毛鉤が落とせない。

大堰堤の下も上も丸で太刀打ちできない。 ここだけは広いので岩魚がいるはずなのに、私の仕掛けでは近場だけしか探れないのである。 岸から半径5mくらいでは、思うところにはまったく届かないのだ。 早々に諦めてほうじ茶とパンで休憩する。

どうしたものかと上を見たり下を見たり、なお一層細い流れで岩魚を発見できるのか、下で山女を狙うのか、暫くして上に向かう。 標高1,400mあたりでは、驚いたことに氷が張り付く場所があった。 この暖かさで雪や氷は全く見えないのに、ここだけ氷が生き残っている。 これではわずかな水は凍り付く冷たさで、岩魚も動けないのであろう。


やっと出てくれた岩魚は、小さな巻き返しに潜らせた毛鉤を咥えた。 大きさは14cmしかないので、一瞬にして引き上げてしまい面白くない。 この状況からして、もっと上にも潜んでいるに違いないと考えてさらに上流へ向かう。 しかし枝も落枝も邪魔で、毛鉤を落したくなる流れの間隔が長くなり、もういいかと考えてしまう。

左岸にある山路に上がり、戻りながら考える。 岩魚が動くには、大きくなるには一度大量の雨が降って、砂や落枝の類を流してしまわないといけない。 流れが少しでも深く広くならないと釣りは難しいので、高橋川は民家(空き家が多い)のあるあたりで釣るのがいいかもしれない。

















Posted by tenkara1nen at 18:00│Comments(0)
│丹波川