2023年09月03日
人に慣れた鹿
大滝の道を歩いていて、すぐ横に鹿を見た。 全く焦らず逃げず、人に慣れているとしか思えなかった。

野鳥や虫、草花を探しながら戻っていると、後方左でカサカサと音が聞こえたので、頭を上げて振り返ると鹿がいた。 えぇ~ この鹿が見えなくて通り過ぎたのかと呆れたのは、その鹿が10mも離れていなかったからである。 非常に近いところにいるにもかかわらず、あたかも私が見えないようなゆっくりさで歩いている。

鹿は歩きながら地面の何か探して食べ、首を伸ばして新芽を食べ、そしてゆるゆると移動する。 よく見えるようにと私がガサッと動くと、こっちをちらっと見るものの、すぐに何事もなかったように歩きだす。 普通、鹿はまずこんな近くで見ることはできない。 私より先に足音に気付いて逃げるし、特に私が動いているのだから、絶対あり得ない。


あり得ないことが起こると云うことは、飼われていた鹿なのか? そんなはずはない! この鹿のせいで、辺りの緑は少なくなっているようで、新たに設置されていた鹿柵もこのせいなのだろうか? 逃げないのでずっと見ていると三人のレンジャーがやってきた。


14.15 レンジャーも気付いたようで、一人がスマホで動画を取り始めた。 話をすると、この辺りに人に慣れた鹿がいることは知っていた。 動画を取っているのは、近くで見ることは普通出来ないので、嫌いな植物、食べてはいけない植物にぶち当たった時の動きを知りたいようだ。


鹿柵については、今は森林館回りを護っていて、特に護りたい植物は特別に囲っているという。 都民の森では鹿を見たことがないと云えば、向こうの方(浅間尾根を指して)は害獣駆除で調整していると中途半端な答えなので、私は逃げている鹿が安全な場所を見つけたと解釈した。

四人で10mもない近さで見ていて、話もしているのに全く動じない。 そのうち人の手から餌を貰うようになるかもしれないと思ったしか出会った。









Posted by tenkara1nen at 18:00│Comments(0)
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