2016年06月13日
これは釣りか、山歩きか
6月11日 小菅から尾根越えで丹波川に釣りに行った。 というよりも、山歩きを楽しんだ? 釣りの部分はメモで良しと。

尾根を小菅村から越えて、丹波山村の沢に降り立つ計画である。 この尾根の経験は、大菩薩峠に向かったときと、小菅川の巡視路を巡ったときに、フルコンバを通過したことしかない。 というように、尾根に乗ったことがないので、目指すノーメダワは未経験である。 小菅からの道ではっきりしているのは、白糸の滝駐車場からの山道と赤沢からの大菩薩への登山道だけである。 ノーメダワを目指すには、地図上ではどちらも遠すぎる。

小菅川の流域には、仕事道や巡視路が張り巡らされており、時々釣りで利用したりしているので、これを利用すればノーメダワまで近いのではなかろうか。 ただし、その道を記した地図は持っていないし、どこで手に入るかも分からない。 もっとも可能性があるのが、赤沢の奥までいったときの帰りに使った仕事道である。 地図上では、沢を真っ直ぐ登れればノーメダワ辺りである。 この道を使ったときに、上に向かう仕事道が二本あったので、この道を使えば、最短距離で尾根、ノーメダワに辿り着きそうである。

ノーメダワからは巡視路を使ったトレッキングの記録などがあるので参考にすればよい。 そして流れに辿り着けば、竿を振るだけである。 問題は、竿が振れるような沢なのか、そもそも魚はいるのか、と言うことが分かっていない、だけ。 それが最も重要と言う話もある(当然)が、もし釣りが不可能ならば、それこそトレッキングと思えばよいだけなのだ。 決行日をいつにするかだけである。

と言うことを考えて、今日は尾根を越える。 まずは登山道に入り、沢を渡り登り始める。 この登山道はしっかり整備されており、上りであることを考えなければ快適である。 すぐに渓へ下りる道が出てくるが、これは山葵田への路なのでパスしなければならない。 またすぐに分かれ道となり、直進すると大菩薩峠を目指すことになる。 その標を横目に、ここから仕事道に入っていく。 この路は、平坦になることが殆どない、ずっと上りで、下りてくるのでさえ疲れる、そんな路なのである。

高度を上げながら、谷を遠巻きに尾根に向かう。 最初の分岐は尾根まで遠いので選択せず、さらに高度を上げながら進む。 野鳥のさえずりがなければ、とても堪えられそうにない緑の森をひたすら登っていく。 やっと次の分岐が見えた。 ここからが未知の世界となるのであるが、地図上では尾根はそう遠くないはずだ。 通ったことのない道は長く感じるものだが、苦痛が伴うとなおさら目標が遠く感じる。

すぐに分岐があり、ノーメダワは左となっている。 真っ直ぐは通行止め。 しかし、もしかすると通行できるかもしれないと、色気を出して直進すると、なるほど通行止めである。 斜面は路ごと崩落しており、とても渡れそうにないので、すごすごと分岐まで戻る。 目指す方向とは逆に向かいながら、遠巻きに尾根を目指す。 相変わらず高度を上げていたがが、思わぬ下り路に差し掛かった。 行く先を除いてみると、だいぶ下りそうで、「下れば上らなければいけない」ので、この路をあきらめて、獣道で尾根に向かった。 尾根には道があるはずだったが・・・

尾根は広かったが、明確な道が見当たらない。 桃色のテープはあるが、路なのかどうかよく分からない。 少しでも下るのがいやだったので、尾根を選択して登る。 少しすると、明確な路が現れたので、その路に乗り、尾根の東側へ向かった。 平坦な路には倒木もあったが、難なく乗り越え、疲れることもなく歩くことができた。 尾根は見えていたが、この水平動がノーメダワに通じるものだと、そのまま進むと、目の前が開けてノーメダワに到着した。 予定外の2時間を要した。

開けた尾根は気持ちよく、黒川山辺りがよく見えていた。 ベンチに腰を下ろして、釣りのチョッキを脱ぎ、大休止である。 ここからは小室川へ下ればよいだけで、ネット情報だと30分程度となっているので、もう着いたも同然だと高を括ってしまった。 腰を上げて、ぷらぷら歩き、途中の山葵田跡から川へ下りた。 実に50分もかかってしまう。 登りはじめて3時間かかったことになる。 疲れた~


下りた場所は、ちょうど滑滝の上で、しばし滝を見ながら休憩する。 50mくらいはありそうな滝で、3段くらいに別れて水は流れ落ちている。 そんな場所にもかかわらず、大きな石があり、落ち込みがあったりで、渓流魚がいそうな雰囲気である。 水量は、私にぴったりの多くもなく少なくもなく、小菅川の水量に比べたら多いほうかもしれない。 山女がいるのか岩魚がいるのか、できれば岩魚にいてもらいたい。 だから、ここまでやってきたのである。


さぁて竿を振り回しましょうか。 最初は右岸の小さな落ち込み。 私の感覚では、岩魚が出てくるはずの場所である。 1mくらいを流れる毛鉤が、2回目のとき渓流魚がすっと現れ、毛鉤を咥えて立ち去った。 竿を立てて引き寄せると、岩魚ではなく山女であった。 だいぶ上流であること、小さな落ち込みであることから岩魚だと思ったのに、山女である。 しかし、落ち込みの大きさに比較して、大きな山女であることは驚きであった。


すぐ上には二筋の落ち込みを持つ淵があった。 よく見ると、ちゃぷちゃぷと水面に口を出しているものがいた。 これは出るなと、石の影に隠れて毛鉤を飛ばす。 ちゃぷん、やっぱり出た。 が、毛鉤を咥えきれない。 山女である。 再度振り込むものの、二度と水面から出てこない。 もう少し淵に近づくと、漂う山女の姿が見えた。 もう一度、もう一度、何度でも、いったん興味を示しはするが、結局毛鉤は咥えなかった。 毛鉤の落ちたところでないところでは、ちゃぷちゃぷ口が出ている。


池のようなところも多くあり、まずそこには山女がいた。 静かな水面なので姿もよく見えるのであるが、その分彼らの品定めは厳しく、私の毛鉤に対しては評価が低かった。 やっぱり流れのあるところでないと、毛鉤を見極める時間を少なくしないと、勝負にならないのである。 それにしても、静かな水面にゆったり出てきて、プイッと去っていく山女には腹が立つ。


滑滝上から次の滝まで、わずか200mくらいしか竿を振り回していない。


岩魚がいると踏んで、ここまでやってきたが、結局山女しか釣れず思惑が外れてしまった。 しかし、山女の活性はよく、写真に収めたものは大き目のものが多かったことには驚きである。 こんな山奥でも山女ということは、もともと山女しかいない流れなのであろうが、このまま子孫を残していって欲しいものである。 流れ自体は滝、滑が多いので、棲む範囲が限られてしまう。 釣り人は、無駄な殺生をしない方が良いだろう。


巡視路に取り付く路が崩れており、上がるのに一苦労する。 ここからまた3時間はかかるのだろうと諦めて、のんびりとノーメダワを目指す。 野鳥や蝶の写真を撮りながら、ノーメダワからは赤沢を目指して、崩壊した斜面は通行止め、来るときに敬遠した下り坂(今は上り)を通過して下っていく。 やっと、小菅の林道に近づいたとき、愛用の杖がないことに気がつく。 写真を撮るときに置いて、そのまま忘れてきたのである。 再び上る気力はなく、場所も定かでないので、諦める。 先日も泉水で、持っている中で最も高価な網を落としてきたので、泉水は私には鬼門か。 残念!
























Posted by tenkara1nen at 21:50│Comments(0)
│丹波川