2024年09月03日
歩くしかない釣り
2024年9月2日 久しぶりの釣りは泉水谷だった。 水量が多くて竿を振るには歩くしかなかった。 それでも10匹の山女を見て楽しかった。
膝と腰の痛みの回復を待って、八月の釣りは控えていたので、渓流シーズン最終月は絶対行くぞと計画する。 ただ、台風の影響が残っていそうだし、小菅林道はゲートが閉まっているという話もあるので、ダートや林道は避けることにして、安全な道にする。 少々歩くことにはなるが、リハビリを兼ねて泉水谷に決める。
水量はあるだろうと予想してのことではあるが、もしかしたら思うほど水量はないかもしれないとも思った。 しかし、駐車場傍の流れを見れば、分厚い流れは速く、先は白い流れしか見えない。 「いや~どうしよう」、しかも車が一台停まっているので、限られた釣り場は恐らく被ってしまう。 ここまで来たし、いい天気なので歩き始めるしかない。
舗装された林道は安全でいいと思っていたが、渓流靴が古いせいもあって、濡れた路面でなんと滑るのである。 落ち葉や落枝が多く、それらを避けて歩けば滑るのである。 歩きには関係ないが、落石防護網があってもあちこちが崩れ、土砂が落ちて来ているし、倒木までアーチ状に横たわる。 何となく良からぬことを考え、勝手に怖がりながら歩く。
最も流れが近づくところで一休みすれば、とても私のテンカラでは太刀打ちできそうにないし、流れを渉れそうにもない。 所々釣るしかないと思い、最初は3kp看板の先に下りてみる。 流れが強く淵には対応できず、割りと静かな場所は近付き過ぎて逃げられる。 遡行はできないので林道に上がって先へ行く。
ホウロク沢出合いの先で流れに下りる。 護岸されていて景色はあまり良くないが、長く平らな流れがあるところなので期待したのである。 その長い流れに毛鉤を流していると、すぐに反応があったが咥えていない。 もう一度流して、沈み石を通り越したとき、一瞬止まったので反応すると、山女が咥えていた。 大慌てで掬った最初の山女は22cmである。
林道に上がって先へ行こうと思ったら、林道脇の落葉をごそごそする人に出会った。 最初は何をしているのか分からなかったが、「虫ですか」と聞けば、「おう」と云いながら「釣りですか」と聞かれ、「私も釣りです」という。 私はテンカラで彼は餌釣り、私は表面を釣るし彼は深場を狙うので、お互い自由に行きましょうと分かれる。 水量があるのでこう言えたのである。
ずっと前に熊に出合った場所で、浅い流れが続くので下りてきた。 最初は広い流れの中を流していたが、小さい山女しか咥えないので、別の場所を探す。 下流側に石に挟まれた狭い場所があるので、そこを通せば少しいい山女が出た。 その後も流れが淀むところに落として、心地よい引きの山女を引き出す。 山女はともに20cmで気持ちよかった。
落ちた桟橋で流れを渉っていくのだが、その前に盛り上がった水面に毛鉤を落すとチャプッと出たのだが、残念なことに咥えてなくて、二度と出てこない。 右岸に今日初めて渉ったのはいいのだが、この先に私が左岸に戻れる場所はないだろう。 またこの斜めになった桟橋に戻ってくるしかないのだ。
立岩片桟橋が見える。 水量のある流れは山女がいそうで、まずは流心を流してみて駄目。 それならばと、右岸側の白泡の少ない場所を流してみれば、山女が一瞬見えて合わせればちゃんと咥えている。 この流れの左岸側にも毛鉤を流せば、そこでも山女が咥えた。 泉水谷は、一か所で複数反応する広さと深さがあるので、楽しいのだ。
立岩片桟橋の下にはい居場所があった。 しかし今は真っ白い流れ込みがそのまま下流へ向かっていて、毛鉤の落としどころが対岸にしかない。 そこは如何にも渓流魚が餌を待っていそうに見えたのだが、なかなか出てこないので諦めかけたその時、ふうっと浮いてきた山女が見えた。 そのチャンスに合わせがずれたせいで、二度と出てこなかった。
白泡だらけの流れは進めないので、陸で進むしかないのだが、時間が近づいていたこともあって、終了を決める。 林道歩きは往復で二時間、釣っている時間は三時間、泉水谷往復はフィットで四時間以上、山女は10匹、足か痛くなって最後は腰も痛い。 リハビリのつもりなら、もう少し歩く距離が短い方が良さそうだと思った。 次は小菅川かね!
Posted by tenkara1nen at 18:00│Comments(0)
│丹波川