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2013年11月18日

 小菅の冬の釣場

 11月16日 小菅川に行ってきた。 超過は良くなかったが、それはすぐに飽きたからに違いない。 3時間の釣りでした。

 水面から湯気が上がった奥多摩湖を写して、プルプルと震えながら小菅村に向かった。 ここかしこに紅葉は見えて、すばらしい国道ではあるが、気温は1℃と体に感じるとおり「寒い」のである。

 降矢商店で釣り券を買うと、「今日は零度で、昨日までの零下がやっと治まった」、という。 ついでに、「今日はすでにたくさんの人が来てましたよ」「それは来るのが遅いということですね~」、というと奥さんがやってきて、「今日は早いですね~」、と声をかけてきた。 うぉ~皮肉かと思いながら、「今遅いと言われたところですよ」、とニコニコしながら答える。 たったこれでも楽しい会話である。 これだから小菅はいいんです!

 釣場に行ってみると車は三台、釣り人は四人であった。 おやじさんが言っていた「たくさん」ではなく、奥さんの言っていた「今日は早いね」のほうが、どちらかというと正しかったようだ。 川面からは盛んに靄が立ち上っていて、寒さが目に見える。 あらためて服のジッパーを首まで上げ直す。 寒い!

 釣り場の反応は悪い。 朝が早いためか、底に張り付いている虹鱒が多く、流れる毛鉤への反応は薄い。 しかし、中には水面近くにいる虹鱒もいた。 その虹鱒を狙って、一生懸命に流すものの、ゆらりと動くだけで毛鉤は咥えない。 見つけたこんな虹鱒三匹くらいに挑戦したが、完全なる敗北であった。

 しかし、流れの脇の浅瀬を流したとき、思わぬ反応があった。 最近の寒さで飛び出すことはないだろうと思っていたところが、じゃぶっと飛沫が上がったのである。 おぉぉ~、声まで出ていたかも知れない。 再びそこを狙って竿を振る。 すると再び口が出たが、今度はジャブッとはならず、チャプッと口が出てきた。

 大きいと思った魚は、「気のせいだったのだろう」、18cm程度の岩魚であった。 反応の少ない場面で、ちょっとでも水面が荒れると、気持ちはつい「ジャブッ」と聞こえてしまうのだろう。 まぁこれがきっかけとなり、虹鱒が頻繁に釣れるようになったのは嬉しかったが、この引きの強さというか、暴れ具合はあまり好みではないのだ。 (贅沢な奴だ!

 釣場の左岸だけを一通り見回して、気になる場所にやってきた。 そこは小さなカタになっているところで、下流から見ると2匹の魚が定位しているのである。 一匹は虹鱒と分かるが、もう一匹は岩魚のように見える。 ヒレの白いところが見えず、体の斑点も見えない。 ただ、色が黒ではなく茶色っぽく見えるのである。 きっと岩魚に違いない。

 まずは真横から狙ったが、毛鉤を流せる距離があまりに短く、魚もチラチラ動くのみであった。 次は上流側から、少しテンションをかけながら流す。 残念ながら上流からは光の加減で魚の動きが見えないので、竿に伝わる感触だけが頼りなのである。 きた~ 外さないようにネットに取り込むと、30cmには届かない岩魚であった。 やっぱり岩魚である。 少し見えるようになった・・・

 この岩魚をじっくり見ると、養魚場育ちのような顔付きで、尾鰭も丸く、さっき放流されたような姿であった。 じっと見ていると「これじゃないっ」と気持ちがなかなか納得しない。 いや、きっと、下流の管理釣場から上って来たに違いない。 と、思いたい。

 この後、すぐに飽きてしまい、10時過ぎには終了とした。





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この記事へのコメント
ご無沙汰をしております。岩魚、いいですね。自分も先週行ったのですが、あまりにも寒すぎて釣果の方はさっぱりでした。漁協の加藤さんも「急に冷え込んだから、活性が今一つですね。」との事。釣れないのは寒すぎた為で、決して自分の腕が悪い訳では無いと、言い聞かせながら帰って来ました。何とも情けない話ですね。精進が足りません。頑張らねば!!これからも楽しく読ませて貰います。
Posted by 流れ星 at 2013年11月21日 12:14
流れ星さん、ご無沙汰です。

返事を書けなくて申し訳ありません。 釣りはこのところ調子よくありませんね。 やっぱり私の毛鉤では、食いがあまりよくありません。 もっと小さな、もっと繊細な巻きが必要だろうと感じています。 だけど、その細かな、繊細な、根気のいる、巻きの技術は、私にはありません。 残念!

最近は書き込みがないので、久しぶりに話した気分です。 釣りはめっきり少なくなりましたが、またお立ち寄りください。
Posted by tenkara1nentenkara1nen at 2013年11月23日 21:32
 
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小菅の冬の釣場
    コメント(2)