2023年09月26日
せっかく滝を登ったのに
2023年9月21日 やっとCS滝を登ったのに岩魚のいるような流れはなかった。 そしていつもの場所は、やっぱり外された。
昨日はガソリンの残量不安に負けて途中の泉水谷で釣ったので、今日は昨日の計画通り一之瀬川の上流部で、まだ釣っていない中瀬川のCS滝の上を見に行くのである。 何度か行ったことはあるのだが、最近では体力の衰えか、渓流靴が信用できないせいか、はたまたCS滝のヌルヌルのせいか、滑ってしまい登り切れないのである。 今日は遠回りしてでも行こうと思っているのだ。
今回はメモに残した残念な岩魚のこと、CS滝の登りを中心に記載する。 中島川橋に停めたフィットから旧道を歩き、流れを渉るところから竿を出す。 余り毛鉤を落す場所はないので、すぐに中瀬川の出合いに着く。 出合い辺りでは小さな岩魚と遊んで中瀬川に進むと、記録に書いている通りたくさんの残念な場面にある。
振り込みやすい上流側に立って、ちょんと石の傍に毛鉤を落す。 するとスルスルと岩魚が出てきた。 岩魚が毛鉤を前にして、なかなか咥えないものだから、ちょっと動かしたのが大失敗である。 岩魚は一瞬にして顔を背けて、石の下の戻ってしまい二度と出てこなかった。
いつも岩魚がいる場所にじんわりと近づくと、魚影が見えた。 流れの下にいるので、難しいと思いながらも、毛鉤を流れに乗せる。 やっぱり反応しない。 仕方なく、水面を引くようにするとふわっと浮いた。 これなら咥えるかも、そう思って何度も、いろいろと試してみたがどうしても咥えない。 逃げもしない。
大物が潜む小さな深場がある。 ここは最初が肝心なので、気合を入れて一発目の毛鉤を落す。 その通り、最初から岩魚が浮いてきて毛鉤をじっと見つめる。 まだか、まだかと見ていると、プイッと落ち込みの中に潜っていった。 これは私の毛鉤に問題があるに違いない、そう思うしかないのだ。
22cmの気持ちよい引きの岩魚も出たが、釣りにならない場面は続く。 魚影は確認できなかったが、毛鉤は一応落すのだ。 なんと、その一投で魚影がピューと石の下に向かっていった。 枯れ葉の溜まった場所にいたのが、落ちてきた毛鉤に驚いて逃げたのだ。 驚く?虫とは思わなかったのか。 もう落ちてくる虫はいないのか!
CS滝を前にして、とうとう毛鉤を交換する。 持っている中で最小の毛鉤、巻きが荒く歪ではあるが小さいのだ。 浅い流れの流れ込みに落として流すと、ス~と岩魚が追ってきて咥えて戻る。 やったーと竿を立てるとギュッと手応えだけを残して外れてしまう。 やっぱり針の大きさか、あとは形状の問題か?
CS滝の前で暫く考える。 少し近づき考える。 登られるか?巻道はないか? 登ってみることにして、CSの真下辺りを進み脇にそれようとしたが、どうしても滑ってしまう。 一度は肝をつぶす状態となり、一度下りて別の道を使う。 そこも滑ってしまうが、直接登るよりも滑らない。 必至に手掛りを求めて、運よく登ることができた。 もう二度と登ることはないだろう。
登った先にあった流れに期待していたのだが、滑の岩盤の下にあった淵は、倒木流木で塞がれ、砂や石が溜まってなくなっている。 きっと枝の下には岩魚がいるに違いないが、テンカラではどうしようもない場所なのだ。 ただ歩くだけ、廊下のような岩盤を登っていく。 危険を冒して登った結果である。
巡視路の橋を潜って先へ行く。 滝を登ってからずっと滑の岩盤なので岩魚が休める、獲物を待ち受ける場所は殆どない。 それでも小さな岩魚がいそうな場所はあり、実際姿を見せたり、ツンと反応はある。 そのツンと当たった場所を少し攻めれば、小さいというか、18cmの岩魚が出てきた。
滑る岩盤を我慢して上る。 滑の滝が見えてこれが遡りの最終地点と決める。 雨が気になり始めたのである。 ほとんど、ずっと雨が降っているような天候なのではあったが、疲れているせいか雨が気になり始めたのである。 春にはここに残った大きな岩魚がいたので、今は来年大きくなる予定の岩魚がいるはずなのだ。
右側の暗くて静かな水面に毛鉤を落すと、水面がモワッと盛り上がった。 すっと竿を立てれば心地よい引きで、岩魚が出てくる。 ちょっと白っぽい岩魚である。 浅いけれども広いので、もっといるはずだと石の傍の流れに毛鉤を落せば、ぎゅーと引っ張られた。 それは、色がとても良い岩魚であった。
再び滑る岩盤を下って巡視路の橋で中島川へ向かう。 熊が出そうな、出てくれないかなぁ、いや出るな、怖々と中島川へ下っていく。 フィットへ戻るのに登山道を床わずに中島川を下るのは、もし魚影が見えたら狙おうと思ってのことである。 狭い渓で下って行けば、テンカラでは無理であるが、魚影は見えた。
しかし、今日は残念な岩魚が多すぎて、悔しく堪らない。 心を入れ替えて竿を振ってもこれだから、まだまだ心が揺れているのである。 今年はどうも気持ちが安定しない。 もうすぐ季節は終わるというのに。 どこへ行こうかな~
Posted by tenkara1nen at 18:00│Comments(0)
│一之瀬川