2019年08月18日
滝に到達できず、岩魚出ず
2019年8月17日 台風も過ぎ去り、晴れ間も戻ったので、釣りに行く。 今日は釣りよりも、渓の終点にあるらしい滝を目指す。 後山川の渓である。

私としてはだいぶ早く家を出たつもりでも、後山川のゲートまでくれば、車はたくさん停まっている。 別に驚くようなことではないが、ゲートのすぐ横が空いていたことには顔がほころぶ。 今日はついている。 きっと大物が出てきて、美しい滝が観られるに違いない。

林道から山道に入り、高度を上げる。 木橋を渡って、更に高度を上げ、登魚尾滝を高く巻いて渓に下りていく。 再び木橋が現われて、やっと入渓地点である。 空は明るくなっているものの、渓はまだまだ暗く、投げ込んだ毛鉤は静かな水面でも見えにくい。 まぁ、明るくなるまでに、少しでも目的の滝に近づけばいいのだ。


暗いけれども主要なところには、毛鉤を落さねばならない。 釣りなのである。 私の場合、目的の前に誘惑があると、その誘惑に負けて目的をすぐに忘れてしまい、いつのまにか熱中してしまうのである。 しかし、「今日はそうならないぞ」と、常に「先は長いぞ」と言い聞かせる。


幸いにして(不幸にして)、出てくる岩魚が四匹と少ないものだから、すぐに最初の難関の滝に到達する。 滝を登り、先にある2mほどの落ち込みは、脇の岩に足を掛けて登る。 ここからは滑や落ち込み、岩場や大きな石が続いていく。 こういうところは大好きなのだが、竿を振り回す時間がないのが残念なのである。


大岩を構えた滝(落ち込み)、一枚岩の壁を落ちる滝を越えていく。 前方には狭い場所に倒木が重なり、私の遡上を阻む場所がある。 隙間を縫っていくが、蜘蛛の巣が私の顔に絡みついて、歩みが危ない。 当然竿は伸ばしていないので、両手を使っているにもかかわらず、通過に時間がかかってしまう。



山葵田が出合い、退渓可能な場所に来た。 時間を見ても十分な余裕がある・・・と判断している。 岩魚は、少し大きくなっているが、「大きい」と云えるような岩魚はまだ出てきていない。 高さのある狭い場所に倒木が溜まり、登りには非常に苦労する。 そして、登った後の滝にも苦労する。 だんだん沢登りになってきた。

何度も来ている10mほどの滝にやってくる。 前回はここで尺岩魚が出てきたので、まだいるに違いないと、ずいぶん頑張った。 しかし、柳の下にドジョウは二匹いない。 この滝は真っ直ぐ登られず、脇も無理なので、右岸を高く巻いていく。 二度目の滝の上なのだ。 さらに荒れた渓になっていく。


最も驚いたのは、ガレ場というか、倒木と土砂が山になっていたことである。 前回来た時の記憶が薄いのだが、恐らくこんな場所はなかったはずである。 どこかの斜面が崩れたのかもしれない。 渓は、一雨、台風で姿を変えていくのである。 流れが分流し、水たまりを作る。 そこからもゆっくり岩魚が出てくる。



滑の滝。岩場の滝が出てくる。 右を登って、途中で左に渉り、そのまま登る。 びしょ濡れである。 もう一つは、真っ直ぐ登れれるように見えたが、どうしても濡れそうだったので、右岸を巻いたが、その上が滑だった。 しょうがなく水流を登って左岸に渉る。 もう、ほとんど竿を振っていない。



急激に高度を上げていく。 2つ、3つと大きな落ち込みを登っていくと、左岸に路が見えた。 きっと雲取山登山道の堂所へ向かう道である。 平場に上がってくると、右岸にも道が見えた。 岩魚は釣れていないし、目的の滝はまだ先なので、時間を確認すると、もう退散する時間(予定時間)である。 それでも、50mほど暗い流れを登った。


諦めて戻ることにした。 後ろ髪を引かれながら、巡視路に向かって登っていく。 やっぱり滝まで遡行できなかったし、岩魚も出てこなかった。 足が足りない、竿を振り過ぎ、さてどうしたものか。






















Posted by tenkara1nen at 23:55│Comments(0)
│後山川
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。