2017年12月12日
奥多摩の山はきつい、御前山
12月10日 体調が戻ったので、山歩きに出かけた。 短い距離にしたつもりだったが、あまりにきつくて、時間が掛かってしまった。

今日もいい天気である。 起きた時間は遅いが、体調は良い! しかも、明日は休みを取っている。 少々のきつさは大丈夫だと、予てよりの雲取山に挑戦する計画である。 しか~し、体力に少々不安が残っているためか、時間的に迷っているのだ。 車に乗っても迷い、奥多摩の街を抜けても迷い続け、とうとうダムサイトに駐車した。

情けないが、今日は練習だと奥多摩三山のうちの御前山に変更した。 標高は1,405mで、高い山ではないが、ダムサイト(約530m)からの高低差が恐怖である。 少々きつかった海沢から大岳山よりも高低差があるのだ。 まぁ、距離が短い分、きつい時間も短いと楽勝ムードで、-1℃のダムを渡る。 都心方向の空が綺麗だ!

右岸の展望台に登ること自体疲れたが、ここからは細い路の急登が続く。 まぁまぁ、これくらいならと、上り続けて後を見ると、「いや~こんなところを登ったのか」と驚き、「つまづいたらただではすまない」と震えさえ感じ、ここを下りるのは計画通り止めておく。 急斜面を登ってはわずかに平坦になり、またすぐに急斜面を登る。

もう太ももがパンパンになりつつあるところで、指沢山に到着する。 山とは云っても頂上らしくなく、わずかに平坦な斜面の檜(杉?)に小さな看板があるだけである。 ただ、西側に樹木がなく、奥多摩湖から雲取山方面の展望が素晴らしい。 青い空とエメラルドグリーンの湖が眩しい。

日光の届かない尾根をまだまだ登っていく。 暫く我慢の登りをしていると、日光も届くようになるが、同時に雪が見えてきた。 危険というほどではないものの、所々滑りそうな場所もあって、疲れていても歩きに怠慢ではいられない。 そんなときに富士山が右手に見えた。 歩いている方向にあるものだと思っていたが、右手に見えるということは、路がだいぶ東に曲がっているようである。

なんとなく平らな路になってくると、左から「山道」が合流する。 まもなく惣岳山(1,341m)である。 山頂は、広く平らなところで、山頂標がなければ誰も山頂とは思わないだろう。 しかも周りは樹木に覆われており、展望は効かない。 わずかに冬枯れの樹木の隙間から山並みが見えるだけである。

ずっと前に追い抜かれた登山者が、小河内峠方面から登ってきた。 聞くと、富士山を見に行ったといい、この先御前山までは樹木の状態によっては、一箇所見えるところがあるという。 それよりも、惣岳山の下の場所から見る富士山が良いというので、御前山からの戻りに寄るのを期待して、さっさと御前山へ向かう。

一旦下って、最後の登りをクリアすると御前山である。 途中、確かに富士山の見える場所があるが、視界が狭いのであまり面白くない。 北側の山並みが見えるところもあるが、まずは山頂まで急ぐ。 やっと御前山(1,405m)山頂である。 本日の最高点は、広く平らな空間は薄い雪に覆われており、樹木に囲われていてもちょっと寒い。

ベンチに腰を下ろして一休み、高低差870mの歩きをメモを見ながら再確認する。 山頂には二人の登山者(登りで抜かれた)、下る登山者にも出会ったので、本日4番目である。 それにしては、山頂の雪に足跡が多いので、昨日(12/9)もたくさんの登山者がやってきたのであろう。

さてさて、登ってきたのに富士山が見えないことには面白くない。 10分もしないうちに山頂に別れを告げて、再び惣岳山に向かう。 下っていくと、7~8人のグループ、4人組、二人連れ、まだまだ登ってくる登山者とすれ違う。 皆、同じバスだったのだろうか。 再び登って、惣岳山からは本格的な下りの始まりである。

直線的に下っていく道は急な上に落ち葉の量が多い。 落ち葉の下がどうなっているかも心配だが、ちょっと油断すると滑ってしまうので、注意しながら足を下ろす。 南向きの下りなのが幸いし、雪は全くなかった。 これが北側だと思うとぞっとする。 広い尾根を真っ直ぐに下っていき、岩場の注意書きが目に入る。

少し登ると、本日のメーンイベント、ソウヤノ丸デッコである。 狭い岩場に立つと、目の前は切れ落ちており、遮るものは何もなく、富士山がすっきりと見えていた。 これから向かう尾根筋が三頭山まで見えて、その横に富士山がでーんと見えているのだ。 気分爽快! ここでゆっくり昼食とする。

湯を沸かしているときも、3分待っているときも、ずるずる食べているときも、富士山は私一人のものである。 記念写真はどこから写そうか? 逆光なので技術が必要だが、私にはそれがない。 岩場の一番後ろから、岩に乗って写すと「いい感じ」なのだが、そこにカメラは置けない。 つまり、普通に真っ黒である。

だら~んと富士山を見ていると、だいぶ先輩の夫婦が登ってきた。 奥さんと思しき人は若干腰が曲がっているにもかかわらず、私と同じくらい、もしかすると多い荷物を背負っていた。 しかも、目の前の崖を下り始めたのである。 「えっえぇ~ここを下るのか~」 よく見ると壁のような斜面にジグザグの落ち葉の路が見えていた。 登山道なのね!

しばらく、30分以上岩場にいた。 天気も良くて、眺めも良くて、離れがたい場所だったのである。 下を見ると恐ろしいくらい真っ逆さまに見えたので、躊躇したこともある。 一旦戻って、巻き路を使うという手もあるが、先に行った夫婦の事もあって、ここで引き下がるわけにもいかなかった。 なんのこっちゃ?

ゆっくりゆっくりと、注意しながら、くるくると下っていく。 落ち葉や石に乗るときには、特に注意が必要である。 時間をかけて合流点まで下りて、巻き路を見てみると、こちらもいい路とは思えなかった。 で、やっと尾根路を歩ける。

尾根道ははっきりしており、最初は細い尾根で、時々緊張する場所もある。 左右で植生が違っていたりするのが面白いが、できれば広葉樹の森になってくれると嬉しい。 暫くすると、広い防火帯のような路になる。 路が広いのはいいのだが、ここも直線的なので落ち葉が溜まっているところは注意を要する。 丘を越えると小河内峠である。

小河内峠にはベンチが二つあった。 今まで日が当たっていたが、ここは南に杉が密集しており、座っていると結構寒い。 汗が乾かないのが原因なので、やっぱり機能性の下着が必要と感じる時間である。 登山者が一人下りてきた。 行く先は同じ方向であるが、登りがすごかった。 惣岳山の登りにあった「山道」へ、シダクラ沢から登ったようであった。 専用の地図を印刷し、標高差1,000mを登っているので、結構ベテランなのである。

「先へ行きます」と、峠から下り始める。 北斜面なので雪が残っているかも知れず、注意した方が良いといわれた路は、落ち葉にも注意が必要であった。 雪が残っていなかったことは良かったものの、下りの斜度は私の足、ひざを痛め続ける。 尾根路に出ると、真っ直ぐな踏み跡もあるが、くるくる回って下りないと、とても膝が耐えられない。

広い尾根の分岐点が見えた。 路標には、どちらも「奥多摩湖」と書かれている。 まぁ、知った人がここを通るのだろうから、分岐点ということさえ分かればいいのかもしれない。 右に路に入りたいのだが、落ち葉の量が多くて、はっきりした筋が分からない。 ちょっとの間、確認しながら歩くと、斜面をジグザグに下りていく路が見えた。 この斜面もまたひどい斜度である。 疲れるぞ~

何度折り返しただろうか。 短い距離で折り返しを続けて、真っ直ぐ下りていく。 辺りは植林で北東斜面、真っ暗になってきた。 途中休憩を挟んでも、なお下り続ける。 いい加減飽きたころ、流れの音が聞こえてきた。 下を覗くと、暗い中に白いものが見えた。 堰堤から落ちる水のようである。 こんなところに堰堤はないだろうと、なおも下ると、堰堤だった。

どこまでも人の住んでいた、営んでいたところなのである。 沢沿いの路を下っていく。 例の如く山女はいないのか、岩魚はいないのか、流れを見ながら下っていく。 魚影が見えた。 種類は分からないが、小さな淵を泳いでいる。 ここは釣り場になるのかと思っていると、禁猟区の看板が「いこいの路」に立てられていた。 残念!


奥多摩湖畔出れば、後は水平の広い路である。 ここからは何も危ないことはなく、ただ平坦な路を歩けばよい。 入江から出る直前に赤いもみじがあった。 てっきり終わったと思っていたが、場所によっては残っているものなのだ。 湖面を見ると傾いた日が眩しい。 そして、のんき屋の舳先に釣り人がいたりして、普段見られない面白い景色が楽しい。 ついでに猿の群れ、交尾まで見てしまった。

楽な路を訓練と考えたが、とんでもない疲れを伴った山歩きとなり、やっと車に戻った。 まぁ、訓練には良かったと思うが、きっと明日は動けない。



























Posted by tenkara1nen at 22:50│Comments(0)
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