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2017年06月13日

 ゆるり小菅川(2)

 6月11日 昨日に続き、小菅川の平場の釣りに挑戦した。 挑戦という言葉の通り、私には山女が難しいのである。

記念撮影のための登りである、ちょっとだけ竿を振ったが・・・
 昨日に続き楽な歩きで、存分にテンカラ竿を振りまわすのだ。 ということで、長時間の話し合いの末・・・そんなこともなく、すんなりとフィットに乗り込んだ。 昨日とちょっと違い、空は曇り空、そのためちょっと涼しい。 新青梅街道も青梅街道も何だか車が少なく感じるのは気のせいだろうか。

小菅の岩魚はとても綺麗である
 小菅川の源流部に入っていく。 街道の車の込み具合の通り源流部にも車はない。 一番堰堤に車はなし、二番堰堤にも車はない。 車を回転させて、二番堰堤、やまめ道から入ることにしたのだ。 今日も時間的には遅いので、ついでに椅子を出して、のんびりとウェーダを履く。 まぁ、破れているので、履いても履かなくて同じようなものなのだが。

こんなところからも山女は出てくる
 流れに下りてくるとすぐに二つの淵が見える。 下の方の淵では、チャプチャプッとライズが見えている。 さっそくテンカラ竿を伸ばして、しきりに毛鉤を放り込んでみるが、全く反応しない。 諦めて、目の前の淵を狙う。 魚影は多く見えているので、ちょっとだけ期待するが、毛鉤に逃げまどう。 仕方なく流れに乗せると、その流れから山女が飛び出した。 とても小さい。

よく見えないので、正面に回ったら逃げられた、26cmの岩魚
 出合いの淵は、前回よりも浅くて狭くなっている。 相変わらず山女の姿は確認できるが、いつもの通り私の毛鉤は好きではないようだ。 しかし、出合いの流れに毛鉤を乗せると、大きめの山女が近づいてきてピュッと咥えた。 ポンと竿を立てると、ビクビクッと竿が震えて、山女は水に戻った。 やっぱり、毛鉤をじっくり見られない流れで勝負するしかないのだ。

山女の姿は良く見えるが・・・
 ちょっと色気を出して、細い渓に入っていく。 ただでさえ細くて淵のない流れなのに、上から砂利が沢山流れ落ちてきたようで、とても竿を振るような流れではなくなっている。 それでも小さな岩魚たちが、私の相手をしてくれた。 この調子で、小菅川本川でも竿を振り回そう。 が、世の中はそんなに甘くはないのだ。

このくらいの山女はよく出てきた
 魚影が見える淵を恨めしく空振りしながら、仕事路が川を渡るところにやってきた。 ここの淵は、全くなくなってしまったが、昔の橋の沓が残っており、その下が少し開いている。 蜘蛛の巣を取り除きながら竿を振り、やっと毛鉤が届いた時に強烈な引き込みがあった。 伸されそうになりながら浅瀬を引き回して取り込む。 なんと26cmの岩魚である。 まさかこんなところにいるなんて。

堰堤も綺麗だ、カメラ設定を変更
 なんだかいい場所に山女の反応がなくなり、岩魚の潜んでいそうなところでも反応がない。 どうしたことだろうかと、一服していると、上流からルアーマンが下りてきた。 そうだったのかと合点し、釣り人に聞くと、下から釣って戻るところだという。 これじゃ無理かと諦めながらも、気を取り直して竿を振り始めると、もう一人ルアーマンが下りてきた。 同じコースを取っているが、車はなかったのに不思議だ。 そして、もう駄目だ!

岩魚は飽きない程度に出てきた、でも小さい
 一度外されただけで、暫く反応がなくなったので、もう一度休憩して考える。 釣り上ってきたところの山女たちが敏感だったのは、きっと二人のルアーマンが釣り上ったからで、私の毛鉤を嫌ったわけではない、なんて考える。 少しは流れに休息が戻ったのではないかと立ち上がる。 その休息を私が荒らして歩くことになるのだ。 そうやって、山女は神経質になっていくのだ。

ここにはたくさんの山女がいたが、一匹も相手してくれない
 小さな山女と岩魚達が少しだけ相手をしてくれて、堰堤までやってきた。 水が少ないことは、この堰堤でよくわかる。 堰堤下の奥行きのない淵は、右岸側が水槽みたいに静かであった。 まったく反応はない。 しょうがない、久しぶりに堰堤を越えるか。 少し釣り足りないと感じていたので、堰堤を越えていく。 堰堤の上も、ここまでと同じような流れなのである。

流れから飛び出した山女21cm、はっきり写っているのがこれだけ
 堰堤から200m位さっさと歩くと、広めの淵には山女がいっぱいいた。 静かなプール状の流れにいる山女は、どこも同じで、私の毛鉤を徹底的に避けていく。 私の影が見えようものなら、大騒ぎで、右往左往するだけで、一向に毛鉤に興味を示さない。 私が見えているのだから当然である。

この奥の方に山女がいた
 本日のメーンイベントである。 真っ暗い淵に流れ込むところにライズが見える。 よしよし、あいつなら私の毛鉤でも加えそうだ。 中腰で近づき、優しく毛鉤を落とす。 反応なし! 毛鉤を浮かそうと、乾燥材で逆さ毛鉤を乾かして、再度流れに投入する。 すると、流れに乗った毛鉤にジャブっと山女が飛び出した。 21cmの山女である。 感動した!(誰のセリフだ!)

いい色の山女である
 こんな調子で、四番堰堤(二段堰堤)まで釣り上る。 ここは釣り人が入っていたのだろうかと、堰堤近くで想像する。 新しい足跡はなかったが、数十匹は見たであろう山女が、みんな毛鉤を恐れているように感じたので、ずっと攻め続けられているのだろうと想像する。 私の釣りでは、やっぱり山女は難しいのだ。

写真を撮るために立っているところまで釣り上った
 今回は平場の釣りを二日間もやったので、蝶や蜻蛉もたくさん見かけた。 こんな山歩きがいいのかもしれない。

へっぴり腰で、流れを下る私






タグ :山女岩魚

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この記事へのコメント
ゆるりと 溪歩きですね。 釣れても釣れなくても日和が良ければ良しですよ。

状況は 春からの第一弾の水生昆虫のハッチのピークが終ったようですね。
少なくとも 秩父中津川水系は 第一世代のハッチ終りました。 水も減水。
山女魚は すごーく神経質 のんびり岩魚だけが遊んでくれます。

雨降って&第二世代の少し小さめの水生昆虫のハッチを待つ感じです。
そのうちにテレストリアル(ブナ虫とか ありんことか バッタとか)が
落ちてきます。 そこからがチャンス 季節の移り変わりを楽しみましょう。

でも なんか最近 自分が変。 人が変わったような気分です。
釣れても釣れなくても 落ち着いた心境です。 どっぷり浸かってる感じ。

こういう時こそ 危険な事に合わないように 気を付けないといけないですね。
Posted by こうたろう at 2017年06月14日 02:11
こうたろうさんは、最初にお会いした時から落ち着いた方に見えましたがね。

ゆっくり、心からゆっくり釣りに高じたいのですが、年券がないところはなかなか・・・
こうたろうさんのような領域に達したいものです。 羨ましい!

まぁ、どんなときにも、どんなところも、渓流は気を付けたほうがいいのは確かですね。
お互い、楽しい渓流釣りをすることにしましょう。
Posted by tenkara1nentenkara1nen at 2017年06月14日 20:40
魚を釣るたびに、わたわたして、もう一匹もう一匹と終われない私がとおりますよっと(笑
Posted by 藤田 at 2017年06月16日 10:29
釣れなければのんびり、釣れれば先へ先へ、まだまだ未熟です。
私の釣りはこんなもので、なかなか難しいんです。
Posted by tenkara1nentenkara1nen at 2017年06月16日 22:02
 
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