2025年05月20日
山女はいる?下手?
2025年5月18日 雨上がりの小菅川を少し歩いた。 もう私に山女は無理かもしれないと思った釣りである。

雨上がりなので、瀬続きの小菅川源流部でも山女が出ているに違いないし、山女が私を相手にしてくれなくなる前に行っておきたい。 しかし、今期は山女が毛鉤初心者のころから出ていないので、今更出てくれるか、とても心配ではある。 体も太腿の腱がちょっと痛むので、優しい流れがいいのである。

前回来た時には山女がたった一匹しか釣れない状況(⇒)で、もう山女はいないのじゃないかと思った。 そんな場所だから、日曜日の釣り人には遅い時間だというのに車がほとんどない。 狩場差への山道あたりに楽に停めて、準備完了である。 狩場沢への路から小菅川に下りていくと二人の姿が見える。 声は届かなかったが釣りではなさそうである。 なら、何?

二人の姿はなくなっていたので、とりあえず竿を振り始めるが、何の反応もないので、彼らの姿を見た山女は引っ込んだのかもしれない。 それよりも、流れが山女に打って付けになっているように見えたことで、意欲が湧いてくる。 上流が見通せるところまで来ても二人が見えないので、やっぱり釣りではないと思い、これも意欲が湧く要因である。

あたりはない。 もしかすると沈んでいる毛鉤を咥えていて、私にそれが感じ取れないのかもしれない。 南から出合う沢に入って様子を見よう。 以前のように出合いの滝までに毛鉤を落せればいいが、今日も落とせる場所がなく、やってきた滝も落枝で思うようには毛鉤を流せず、引っかかってしまい場を荒らす。


本川に戻って竿を振る。 流れ込みから緩くなる流れで山女が出ないので、流れ込み辺りの強い流れに毛鉤を落す。 すると、流れるどころか逆に引っ張られるので、慌てて竿を立てると岩魚が咥えていた。 確かに岩魚の引きであったと思ったが、こんなところに岩魚とは驚きである。 山女はもういないのだろうか。

北から出合う沢に入っていく。 出合では水がなくなっており、進んでもほとんど水はない。 もっと水がないと山女の生活は苦しいのだ。 そう云えばこの沢にも以前は山女はいたのだが、ここ何年も見ていない。 下流に水はなく上流は真っ直ぐな滝なので、山女が戻るのは難しく、岩魚なら閉鎖空間でも生き延びられるかもしれない。


沢では二カ所、浅い滝つぼとその下のちょっとした深みしかない。 下の深みに毛鉤を落す。 右から左へと落す場所を変えていくと、最後の左で強い岩魚が竿を曲げる。 引っ張り合うだけで網に入れられず、どこにいるのかもわからず無理に引き寄せると、落枝に引っかかった。 これはまずいと枝の下に網を差し込み掬ったのは、23cmの岩魚である。


本川に戻ってくると、浅くて広い流れが真っ直ぐ続く。 これじゃぁ岩魚はもちろん山女もいないだろう。 ちょっとだけ期待するのは所々にある石で、もしかするとお休み処があるかもしれない。 速足ではあるが、流れに毛鉤を落しながら歩けば、小さな小さな山女が出てきた。 出たとは言えない大きさである。


それならほかにもいるかもしれないと思って、がぜん力が入ってくるが、山女は一向に出てこない。 大きめの石が水面に出ているので、ちょっとだけ期待する。 流れではあるが休める感じなので、毛鉤を落すと、シュルッと魚影が浮いてきて毛鉤を咥える。 この頑張りは小さな岩魚のものであった。 小さいながら安心できるところへ行く途中なのだ。

岩が出てくると俄然渓流魚の棲家である。 大きな淵に普通に毛鉤を落しても全く反応がないので、流れに巻き込ませてみると強い引きを感じた。 いいねぇ 引きを楽しみながら、ゆっくり岸に近付き引き寄せると、パツンと外れてしまう。 大物だったのにこれだから強い引きを感じて楽しむのは、良し悪しなのだ。 いや、どうせ放すのだから良い事なのだ。


それにしても出てこない。 白糸沢で毛鉤を落せば岩魚が追ってきたのだが、それっきりで二度と現われない。 最後の淵はだいたい山女がいるのに、今日はその魚影もなく反応もない。 期待薄ながらコンクリートの河床まで行くことにして、その始まりの強い流れに毛鉤を落すと。やっぱり山女じゃなく岩魚が咥えた。 山女はどうしたのだ!

結局、山女とは言えない山女が一匹だけで、あとは岩魚であった。 もう私に山女を釣ることはできないのか! こうなったら、山女の流れを二三攻めてみようか。 ちょっと考えてみよう。

















Posted by tenkara1nen at 18:00│Comments(0)
│小菅川