2014年11月12日
小菅林道の猿
紅葉を探して小菅村の白糸の滝へ。 その前後に猿を近くで見ることができた。

この日は良いことがいっぱいあった一日であった。 小菅川の冬季虹鱒釣り場で、「思いもよらぬ」岩魚が釣れ、紅葉の林道は光に溢れ、白糸の滝からはすっきりと水が落ちていた。 滝まで行くときに赤ら顔の猿に出合い、車に戻るときにも猿の集団に出合った。 本当にいい一日であった。

赤ら顔の猿に出合った。 たまたま紅葉したモミジの近くに向かっていたので、写真を撮るのにいいところへ行くまで、じっと待った。 しかし、私の方がいい場所へ移れない。 これ以上下がると渓へ落ちるのである。 それでも右往左往しながら写した。

猿はたくさんいるのであるが、写しやすいところへはなかなかやってこない。 それどころか、斜面の上の方ばかりにいて、ますます遠のくばかりである。 私が動き回っているから近づかないのだと、しばらく動かずに立っていた。 すると、谷の方からカシャカシャっと落ち葉を踏む音が聞こえてきた。 振り向くと二頭の猿が、今にも林道に出ようとしていた。 私の動きが大きかったせいか、ものすごい勢いで谷に戻っていった。

一匹の猿が林道を横切って、落石防護網を登った。 勉強した私は、ただただ目で追うだけで、カメラさえ構えなかった。 網の上まで行った猿は、そこから私に向かって歩いてきたのだ。 今度はゆっくりとカメラを構えて、連写の嵐を浴びせた。 しかし彼は気にせず、どんどん近づいてくる。 カメラを外して、体を動かし顔を動かし、それでも彼は私に近づいてきて、とうとう4~5mの距離までやってきた。

猿はみんな冬毛に変わっているようで、もこもこした体をしたものが多かった。 まったく逃げる様子を見せない猿を角度を変えながら眺め、紅葉のある場所に動かないものかと、少し怖かったが勇気を出して猿を追い立てた。 ときどき私をじっと見つめるものの、慌てる様子もなく、彼は悠々と私に左右されない。

ネットの最上部に座り込み、長い毛を繕いながら景色を眺めている。 いや、景色を楽しむなんてことはするはずないので、きっと食事の後の日向ぼっこなのだろう。 それにしてものんびりし過ぎだぞ~ 顔を正面から見ようと場所を移動するも、どうしても思う角度の場所にはならない。 そのうち、この猿は私のことを意識したのか、これまでと同様の動作で、のそりのそりと山へ帰っていった。

猿はよく斜め後ろを見る、体を極力回さずに首だけ斜めに回すのだ。 猿に出合ってみていると、必ずと云っていいほど、そういう動きをする。 見ている方向に気になる異性がいるのか、はたまた危機が迫っているのか、なぜかわからないがよく見る光景である。 そして、その姿は私のデスクトップにもなる。

こういう姿を見ると、やっぱり猿だなぁと思う。 長い冬毛に包まれて、前足に体重をかけたような姿は、腰がくびれて見えて、私の思う正に猿である。 ずいぶん長い時間猿たちと対峙しながらも、同じ時を過ごすことができて楽しかった。 村の人たちには申し訳ないが、この猿たちが共存できることを願う。








Posted by tenkara1nen at 23:59│Comments(0)
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