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2011年02月27日

 ボウズのうえ竿がない、金峰山川

2月26日 今シーズン最初の渓流は、3年連続千曲川である。
八ヶ岳連峰
 来週からは、いろいろな渓流が解禁になる。 その前に、渓流に慣れておこうと千曲川へ釣りに行った。 千曲川へは、2009年2010年と毎年2月に来ているが、いまだに渓流魚にあったことがない。 何とか今年こそはと又2月にやってきた。 千曲川とは云っても、千曲川本流は私の趣向に合わないので、金峰山川での挑戦に決めた。 昨年も来た流れでのリベンジである。

金峰山川の流れ、なかなかいい感じだ!
 野辺山高原の国道141号線は、-6℃を表示している。 川上村役場前の県道では、-1℃が表示されていた。 昨日と違い、今日は予報どおりに寒そうだ。 それでも釣人は、釣りができるところなら、どこにでもいる。 千曲川の様子を橋の上から覗くと3人の餌釣り師が、落ち込みと続く淵を丹念に釣っていた。 さーて、私はもっと上流へ行くことにしよう。
 それにしても日本という国は、どうしてこんなに工事が多いのだろうか。 川上村に入って二箇所で工事していて、金峰山荘に向かう道でも二箇所で工事をしていた。 しかもダンプカーは、金峰山荘へもひっきりなしに走っている。 谷か山か、どこか崩れているのだろうか。

岩の下で密かに伸びるツララ
 金峰ふれあいの森は進入禁止になっており、恐らく鹿などの野生の動物(特に野菜を餌とする獣)を入れないためだろうが、金網フェンスが張り巡らされていた。 ここから川に入ることができにので、川上牧丘林道を分けるところに駐車して、降り積もった雪が固まった林道を歩き、二股橋から入渓した。 滑り落ちるように入った渓流は、非常に透明度が高く、やっぱり雪と氷で寒い。 初めてのこの場所は、橋があってもお気に入りに登録しよう。

金峰山川の流れ、頭上が開いているので非常に明るい
 渓流は気にいったので、この後魚が出てくれば、リベンジとなる。 振り込むのにいい場所はたくさんあるので、「ひゅんひゅん」とテンカラ竿を振り回すが、一向に魚の反応がない。 黒の逆さ毛鉤をやんわり落とし、時には水面を叩き、あの場所この場所と振り込んでも渓流魚は出てこない。 遡行していても、走られることもなく、影を見ることもない。

水中の写真、渓流魚の姿は見えない
 ボウズのまま帰るわけにはいかないので、気持ちも新たに上流を目指す。 渓流はそれほど深いところはないものの、丘を歩くところもないわけではない。 そんなときは困った。 雪は30cm以上積っており、氷状になっているところもあり、足を下ろしたところがいきなり抜けたりする。 岩の上にも雪が残っていて、乗れない、乗り難い岩も多い。 又、丘を歩くと枝が邪魔で、ところどころで引っかかったりもする。 それで釣れないなんて許せない。

こんな姿で釣り上がっています
 滑の流れが現れ、岸は切り立った岩場になっていた。 その切り立った岩の下(滑の流れの下流)は大きな淵になっていて、ここならいるだろうと思われた。 しかしながら、右岸の大木が枝を張り、左岸は若木が何本も育っており、邪魔で振り込めない。 下流からの振込みを諦めて、上流から、ふにゃふにゃと振り込んだ。 出てくる渓流魚はいなかった。

大堰堤、高さはあまりないが、非常に幅が広い
 これは毛鉤が悪いに違いないと、黒の逆さ毛鉤を白い逆さ毛鉤に取り替えた。 気温もだいぶ上がってきているので、浮かせてもいいかもしれないと、フロータントを吹きかけて振り込む。 ゆらゆらと揺れる白い毛鉤は、何事もなく水面を滑っていく。 何度振り込んでも、どこに振り込んでも、静かに静かに流れていく。 「やっぱり、水面直下を流そう」

水面の写真、ライズなどは起こりようもない
 そうやって何事もなく大堰堤に到着した。 本当に何事もなく、一尾の姿を見ることもなく、影さえ見ることなく、な~んにもなく時間だけが過ぎていた。 堰堤を越え、更なる上流を目指す。 この堰堤上流の渓相はもっと気に入った。 ただ、岩が大きく遡行しにくいのが欠点である。 特に今日のような残雪のあるときは、雪の下がどのようになっているか分からないので、素人にはさらに難しくなる。
 「ばさ、ばさばさっ」と背後で音がした。 雪を踏む音と枝を掻き分けるような音である。 熊かもしれないと思いながら、ゆっくりと振り向くと、そこには人がいた。 息を吸い、胸を撫で下ろして、会釈する。 こんなところで何をしているのだろうと観察すると、そこにある大きな岩に登り始めた。 フリークライムの練習だ!

双葉SAから望む夕方の富士山
 なんだか気が抜けたので納竿することにした。 「竿がない」 予備として持っていた、背負っていたテンカラ竿がない。 頭が混乱している。 もしかしたら持ってきていないかもしれないとも考えたが、間違いなく持っていた。 どこかで落としたに違いないと言う結論に達し、探しに行くことにした。 この残雪の中を下るのは危ないと思い、入渓地点へ林道で戻り、再び足跡を辿る。 思い当たる場所は2ヶ所。 中間地点に近い、丘を歩いたところに落ちていた。 何せ2万円近い竿なので、肝が縮んでしまった。 よかった、よかった。

【本日まとめ】
 ひどい一日であった。リベンジならず。
 釣果なし(ボウズ)の上、竿探しまでした。
 夏場に一回来ないといかんなー





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