2022年09月30日
令和四年最後の渓流釣り
2022年9月28日 今年最後の釣りに行った。 しかし、小菅川の奥は通行止めで行かれなかった。 最後だったのに残念である。

今季最後の釣りは小菅川と決めている。 九月の下旬はいろいろと忙しいので、今日しか空けられないのである。 幸いにして今日は晴れの予報が出ているので、小菅川の釣りも晴れ晴れしたものになり、気持ちよく終了できることだろう。 フィットが西へ走ると段々と雲が出てきて不安になる。

源流部へ向かい路に車ほとんどないが、白糸の滝駐車場では五台もの車があった。 その理由は目の前にあり、通行止めの看板が立てられているだ。 何もこの時期に工事しなくてもいいのにと、準備中の釣り人と話す。 彼も私と同様に奥へ行きたかったらしいのだが、諦めて雄滝辺りを釣ると云い、先に歩き出す。

駐車場から歩けば、一番奥は3km以上の距離で、雄滝でさえも2kmほどあるので、釣ることを考えればそこまで歩くことはできない。 そこで途中の谷で釣ることにしたのだが、なんとそこに先ほどの釣り人がいた。 話を聞くと最初だけ釣るというので、私は奥へ行くと云って、登山道を登り滝の上へ決死の覚悟で下りる。

早速竿を振れば、次々と岩魚が毛鉤を咥える。 流れが集まるところから出てくるのだが、それは元気で小さな岩魚で、大きい岩魚は体力を温存しているのか出てこない。 ではどこから引き出すかと云えば、緩い流れの深場、落ち込みの脇で、餌が集まりそうな場所である。 しかし、これがなかなか難しい。


水量のある狭い流れは、深場から誘い出せるような場所はない。 深さは分からないが、とっても緩やかな流れがあり、都合よく石もある、 毛鉤を流すと、その静かな水面に小さな飛沫が上がった。 21cmなのでまったく大きくないが、驚くべき色の良さである。 白い斑点は薄く、橙色の斑点が目立つ。


滝は目の前で、すぐにどうするか決めねばならないが、それをも許さぬように岩魚は出てくる。 場所は流れの緩みや、浅い白泡の中などなのだが、この辺りは七寸前後の岩魚なので釣りの感触はいい。 しかも小菅川本川の岩魚と違って、体の模様と色も今出てくるものの方が好きなのだ。


実は、もう竿はないのである。 四本のテンカラ竿はすべて折れており、部分的に補修したものなのだが、ここへ来て使える竿が一本になっている。 ここ十日ほどで再び折れたものである。 今使っている竿は、絆創膏で止めているので、竿をたたむには時間がかかる。 竿を延ばしたまま、それでも滝を登って行くのか? 行く!


ここまでの岩魚の出方から、この先も期待できる、少なくともそう思う場所がいくつかあるのだ。 二本の落ち込みの左の隅に毛鉤を落せる隙間があり、きっとそこに岩魚が口を開けている。 上手く毛鉤を贈ってやれば、素早く食らい付き、ずんとした重い引きが伝わる。 ドキドキしながらやっと網に入れると、大きさが25cmでさほどでもない。 その代わりじゃないが、色も姿も美しい岩魚である。


私の通らずの落ち込みは、前回同様に通らずにはなっておらず、少し濡れれば真っ直ぐ登っていかれる。 登った先には、この流れで有望な最後の淵がある。 ここは慎重に行かねばならないと、ゆっくり中腰でいい場所を陣取る。 一回きりの機会だと思って、流れ込みの左に毛鉤を落す。 毛鉤があ血てすぐにラインごと引き込まれ、大きいと思われる引きがズシンと伝わり、竿がグンと曲がるる。 岩魚は24cmである。


ちょっとしたところでも岩魚は出てくるし、相変わらず外れる岩魚もいるが、もうほとんど釣りの気分ではない。 二つの出合いをやり過ごせば、3mほどの落ち込みになる。 低いくせに、濡れずに登るのが難しいのだ。 いつもより水量のある落ち込みを上って、土砂が堆積する流れとなる。 竿は落ち込みを登る前に畳み込んでいるが、ここが本当の終了である。

苦労してザレ場を登り、そこにあったはずの仕事路に乗る。 仕事路はそこだけが無くなっており、その前後に路は見えている。 その路でいったん尾根を登って、ゆるゆる下る。 最後となった今シーズンの釣りは、源流奥には行けなかったが、ここもなかなかいい岩魚が出てきて、終了に不満はない。

来期はもう少し計画的に釣りをしよう。 もう少し大きな岩魚のいるところを探そうか。 気持ちは令和五年に向かっている。


















Posted by tenkara1nen at 18:00│Comments(0)
│小菅川