2022年09月30日
最後まで大物探し一之瀬川
2022年9月26日 昨日と同じ流れで、別の沢で色の良い尺岩魚を探した。 絶対いるはずだったのに尺岩魚はいなかった。 色は良かったのだが・・・

昨日は大きな岩魚は出なかったが、色の良い岩魚は出てきた。 ならば、もう一度行けば尺も出てくるのではないかと考える。 しかも、それは黄金色に違いないのである。 善は急げ、今日も昨日の流れへ向かう。 そして、今日は絶対尺岩魚を見るのだ。 よく晴れた奥多摩を抜けていく。

奥多摩を抜けるには霧の中を進まねばならない。 霧の中だからという訳ではないが、昨日に続き相当に寒いのである。 今日は暖かくなるとラジオはしきりに宣伝しているなかを進めば、霧は晴れてくる。 林道では黒川鶏冠山に流れのように雲がかかって美しい。 こんなに気持ちが良ければ、登山の方がいいのではないかと思ってしまう。 とにかくいい天気なのである。


二股から先は東に比べて比較的短く、毛鉤が落とせる場所が少ないので、二股に到達する前にちょぼちょぼと竿を出してしまう。 そんなことをしても、岩魚は上流を目指しているので、一匹だけしか見られない。 沈み石から出てきた七寸の岩魚であるが、暗くて色もよく分からない。 二股から先は明るくなければいけないので、のんびり進むのだ。


夏焼沢に入ると夏にはいた岩魚も全く出てこない。 毛鉤を落す場所が無くなっているといった方がいいのか、やっぱり上流へ行ったと考えるべきか、とにかく岩魚が出てくるのは相当後である。 それはチャポンと釣り落した岩魚の後に出てきたもので、流れ出しに見えていて、二度目で咥えたのである。 大きさは言うのも恥ずかしい19cmであるが、ここから結構出てくるようになる。


この流れは高さはないものの落ち込みが連続し、その落ち込みも緩い流れがないところが多いので、勢い巻き返しを狙うことになる。 そこに毛鉤を落して、ちょんちょんと誘ってみるとぎゅっと引っ張られる。 出てきたのは頭(顎)だけが黒い岩魚で、他の部分の色はここのもので美しい。 何だか始めて見るような色の配置である。


次も白泡だらけの淵である。 落込みの周りに石があり、その石の辺りに緩いところがある。 そこに毛鉤を振り込んで、暫く放っておくと、ククッとラインが引き込まれる。 気持ちの良い重い引きで、今度こそ大物だと思い必死に戦った。 流れ出しから落ちるのを遮るように網を出して、その大物を救うと、それほど大きくはない。 でも、この日最大の岩魚には間違いない。


面白い淵がある。 最初に23cmの岩魚が出てきて、その時に逃げたと思われる岩魚が、ちゃんと出てきた。 この岩魚は24cmであり、まだまだ魚影は見える。 石の下に見える最も大きいと思われる岩魚は咥えなくても、その周りを護っていた小さな岩魚は出てきた。 この淵は、落込みには石があり、流れ出しが砂底で、緩い横の流れには石がある。 ここを子孫繁栄の場所に選ぼうとした岩魚のたまり場だったのである。

最後は、どうしても釣ることのできない岩魚で締めくくることとなり、写真で我慢する。 この日は見えている岩魚を徹底的に攻めたのだが、釣れたのは極僅かで、ほとんど釣ることはできなかった。 しかし、見られた岩魚はどれも美しく、ここでしか見られないもので、いい釣りとなった。 最後の釣れなかった岩魚もきっと美しかったに違いない。
( 最後に気になる岩魚を少々 )















( 最後に気になる岩魚を少々 )


Posted by tenkara1nen at 06:00│Comments(0)
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