2022年08月25日
や~っと今年初尺岩魚
2022年8月20日 小菅川で今季初の尺岩魚がやっと出た。 斑点が少ない黄緑色の美しい岩魚である。
ぅわ~ 浮いてきた~ ゆっくり「ふん」と合わせる。 ギュ~と引き込まれたものの狭い淵である、行き場はないのだ。 ただぐんぐん引かれる感触はないが、力が強くて上がってこない。 浮いてきたときは大きいとは思わなかったが、ずいぶん重いのできっと大物に違いない。 楽しみながら、外れることを恐れ、慎重に対峙する。
おぅっ 見えた! 大きそうである。 最近感じたことのない引きで、見えた姿は白い斑点が見えない。 尺だ、尺に違いないとさらに慎重に引き寄せる。 わぁ~ 下流に落ちる~ 必死に網をかぶせて、何とか掬った。 大きさは32cmで、斑点がほとんど見えない、緑がかった濃い色の岩魚である。 一之瀬川の岩魚とは色の濃さがまるで違う。
やっと出た。 残り一か月とちょっとで、やっと尺岩魚が出てきた。 以前のように色々なところ、奥深くに行かれない中で、よくやった。 よくやったよ~
釣りの期間は、残り一か月と十日である。 常に尺岩魚を狙ってはいるが、結局だらだらと釣ってしまって、それなりに出てくる岩魚に甘んじている。 そこで今日は、狙いを定けてポイントいがは釣らないのだと、強く決心して小菅川に向かうのだ。 こんなことはいつも思っていることで、竿を振り始めると忘れるだけなのだ。 これだから尺岩魚が出てこないのだ。
昔の地図では、赤沢は沢の本川ではないが、現在では本川の名前になっている。 今日見た流れ、渓は赤い石で覆われており、赤沢の所以を知ったのだ。 冬場は林道からも見える滝まではそうでもないが、滝上からは赤い石が目立ち始め、二つ目の滝上には一面に赤い石が見える。 今まで見たことのな光景、赤い流れは岩魚の棲家も奪っている。
流れは赤い石に覆われて、目だった淵はみんな消えている。 先へ行くかどうかをいつも考える私の通らずもすっかり埋まってしまい、真っ直ぐ登っていかれた。 しかし、そこを上ってしまえば、どんどん先へ行きたくなってしまうので、一旦登ってすぐに戻る。 何故かと云えば、もう釣り場はないからである。 暫くは釣りになりそうもない流れに変わったのだ。
数か所残っていた小さな淵の一か所はとても興味が湧くものであった。 半分以上埋まっていたが、落ち込みのところだけは深さが残り砂がない。 その脇に緩い巻き返しを持ち、底まで見えている絶好の場所である。 一度二度三度毛鉤を叩き付けるも、何の反応もない。 何度目かに毛鉤を落ち込みに引き込ませると、反応があったが・・・ もう一度毛鉤を叩き込むと、沈む前に岩魚が浮いてきた。 そして冒頭の話となる。
戻りに非常に怖い思いをした。 下ってきたところで犬が現われたのだ。 パッと見猟犬のように見え、口を開けて舌を出し、勢いよく私に向かってくるのである。 ドキッとし立ち止まり、目を見ることもできずじっとしていた。 犬は私の周りをくるくると走り回り、なんとなく隙を窺っているように感じ、犬に背を向けないように緊張した。 人の声がして、犬は去っていったが、生きた心地がしなかった。
Posted by tenkara1nen at 18:00│Comments(0)
│小菅川