2022年03月10日
(故郷)イタチがやってくる
物干し場で煙草を喫っていると、なんとイタチの姿が見えた。

九州筑後平野に故郷の実家はある。 山が全くない平地なのに、以前はタヌキがいると云っていた。 そんなことは信じられないと思いながらも、見てみたいと思っていたので、煙草はベランダで吸っていた。 するとある日茶色い獣が現われた。 タヌキではなくてイタチである。 実家にはイタチもいるのかとびっくりしたものである。

実家の裏は田んぼであったが、今はほったらかしで荒れ放題である。 その荒れ地をベランダで煙草を喫いながら眺めていると、茶色いものが動いた。 動物であることはすぐに分かったので、急いで観察用のカメラを取ってきた。

だいぶ遠いからか私を気にすることもなく、いやちょっとは気にしていたかもしれないが、うろうろしながら辺りを気にしているようである。 イタチに違いないと見ているのだが、暫くは遠いままの姿を眺めるしかなかった。 出てこい出てこいと願っていると、そのうち荒れ地と田んぼの境目にある畦道に出てきた。



隠れる場所のない畦道に出たイタチは、二度三度と立ち止るが、すぐに走って実家に近づいてくる。 歩くわけではなく飛び跳ねながらということは、やはり何かを恐れての事であろう。

実家の畑に近づいてくると、イタチは再び荒れ地に入って、畑の安全を窺う。 何か気になっているのだろうか、ずいぶん長く(実際は短い時間だろうが)その場に留まって見回している。 そして、確認終了後は真っ直ぐ畑には来なくて、再び畦道の方へ向かい、畑を回り込む。

家の端に辿り着いたイタチは、家に沿ってべランド方向にやってきて、コンポストに近づく。 私の真下に近いところである。 目的に近づいたのだろう、ゆっくり歩いてコンポストに開けた穴に向かう。 そして、穴からコンポストの中に入って、この日捨てたチーズを咥えて出てきた。 チーズの臭いに誘われてきたのだろうか。

聞くと、以前はタヌキの親子がいたというが、最近ではイタチが良く来ると云い、コンポストに潜り込むという。 穴をあけていたことは知っていたが、ほったらかしにしていたとも云う。 イタチは実家で食料を調達しているのである。 しかし、どこにねぐらがあるのかは全く分からないと云っていた。 延々と続く平野のどこに住んでいるのだろうか、不思議である。
今日も釣りには行けませんでした。
釣りの記録は当分お預けになるのでしょうかね~









Posted by tenkara1nen at 19:00│Comments(0)
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