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2021年11月24日

 やっぱり難しいテンカラ

 2021年11月23日 11月からの小菅川冬季虹鱒釣り場は、テンカラでは非常に難しい。

近所の朝空
 昨日はどこも雨が降ったようで、きっと河川もいい具合に増水していると考えて、小菅川の冬季虹鱒釣り場に向かうことにした。 もしかしたら増水しすぎて、河道が崩れているかもしれず、若しくは濁っているかもしれないと考えて、山歩きに切り替える準備をしていく。 天気は良くなるはずが、わが街はいまだ黒い雲が垂れ込む。 西に行くにしたがってその雲の中に突っ込んでいき、小菅村では雲が切れて晴天の中にいた。

朝霧の小菅村
 小菅川は崩れておらず、砂利や木の葉は前回同様で、釣りになりそうだった。 美勢屋まで歩いて釣り券を求めて釣り始める。 魚影ははっきりとは見えず、毛鉤をしっかり沈めるしかなかった。 きっと朝と云うこともあるので、昼くらいになれば、もう少し活発に動くのだろう。 昼前になると木の葉が大量に流れてきたので、テンカラではますます対応できずに、終了する。

釣り場から見る向山方面
 やっぱり、シーズンと全く同じ仕様の仕掛けで釣るのは難しいとしか云えない。 毛鉤の大きさが、流れる虫としては大きすぎるし、小魚としては小さすぎるのである。 私も虹鱒もプレッシャーの中での釣りなので、満足して?終了するしかない。 そして、気分転換に源流部の滝を観に行くのだ。

何度も釣られた傷だらけの虹鱒
 見えている虹鱒や岩魚に四回も外されたあと、大きな虹鱒に狙いを定めた。 流れの早い底近くにいるのだが、白泡はなく、あまり波立ってもいないので、よく見える。 ゆらゆら揺れているので捕食しているに違いなく、私の毛鉤でもすぐに咥えると思ったが、なかなか咥えない。 毛鉤は見えないが、ずいぶん前の方でちょっとだけ毛鉤を動かして流した。 避けた! と思った瞬間に引き返して咥えた。

40cmオーバの虹鱒
 引きは強烈で、ちょっとやそっとでは寄せられないと、長期戦を覚悟する。 しかも網は車の中なので、浅瀬まで引き寄せねばならないのである。 場所は3m下流にしかなく、他は岸まで流れがあるのだ。 幸いにして対岸までの距離はないので、上へ下へと移動すれば伸される心配はない。 外れたり、切れたりすることに注意すればいいのだ。 長い戦いは我慢比べとなり、とうとう私が勝利した。 40cmを越える虹鱒である。

川久保の集落、とっても青い空が気持ちよい

小さな虹鱒は元気いい
 流れが石にぶつかり回り込むところには、不用心な虹鱒がいるのだ。 一定の早さのある流れで、一瞬にして見極め中ればならないので、一回は咥えてみようと思うのである。 しかし私の反応の方が、虹鱒が「これは違う」と思って話すよりも早いので、結局勝利できる。 まぁ四回も外されて云う言葉じゃないが、こういうふうに考えないと満足できない(忘れられない)のである。

普通の虹鱒は元気いい
 日も高くなり、ライズするものが現れる。 そんな時には、その上流側に空かさず毛ばりを落とす。 だいたいにおいては毛鉤を追ってくるのだが、咥えるものはいない。 何度もライズを見つけ、何度も毛鉤を送り込んで、ちゃんと咥えたのは一匹だけである。

写真の左下に元気の良い虹鱒がいた

朝のうちは日が当たる区間上流部
 四回外されたうちの一回は、見えている岩魚である。 緩く大きく巻いている流れに岩魚が見えている。 しかも、底にへばりつくようにして、こっち側を向いている。 毛鉤は岩魚の目の前を何度も通過し、岩魚も時々くねっと動くのだが、どうしても咥えない。 水面を引いても、水中で誘っても咥えない。 諦めかけた時、咥えたかもしれないと一瞬ためらってしまい、クククッと竿に反応が残って外れた。 この後姿も消してしまった。





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