2021年07月26日
岩魚のパラダイス!?
2021年7月23日 今季二度目の後山川へ行った。 岩魚はたくさんいたが、尺岩魚には出合えない。 今年は無理かな!
昨日せっかく峠越えで小菅川に行っても先客がいたにもかかわらず、後山川ならどうだろうかと、同じ路で向かうことにする。 三頭山を目指す道は、明るくなり始めており、前を走る車も数台ある。 対向してくる車もあるのは、この道が生活道路として早い時間からの開門に変更されたからである。 東京都は対応が早くていいね。
今日も昨日と同じように天気が良いので、ちょっと寄り道する。 月夜見第一駐車場に立ち寄り、朝の奥多摩湖を眺める。 山の空に雲はないが、平野は何んとなく霞んで見えている。 これから行く後山川あたりも雲が湧きたつかもしれない。
奥多摩湖まで下りて、深山橋を丹波山方面に向かう。 車は走っていない。 さて後山川林道への入口に車はないだろうか。 昨日の小菅川のこともあるので、ドキドキしながら速度を緩めて、入り口を確認する。 一台も停まっていないので、安心してUターンしてバス停近くに駐車する。 車がないなんて珍しい!
準備して国道から県道に入っていく。 空は真っ青なのに、対岸の後山には陽が当たっているというのに、道には光が届かず暗い中の歩きとなる。 国道の気温は20℃で涼しかったのに、歩いているうちに汗ばんでくる。 林道ゲートに到着したときには、体が湿っていたので、この後の巡視路歩きのために一休みする。
釣り開始の最終堰堤が見えるころ、真新しい木橋が見えた。 前回マーキングが見えていたところで、小袖方面への路もあった。 まだ獣道のような感じではあったが、昔の路につながっているに違いない。 歩きたい気もしたが、今日は釣りと云うことで最終堰堤に向かう。
堰堤で様子見して、この後の計画がいいかどうかを確かめるのだ。 水が多くなっているので、小さな堰堤と云えども、毛鉤の落としどころが少ない。 左右の流れの緩いところしかない。 右で17cm、左で22㎝、真ん中は外されて、岩魚がいること、反応も良いことが分かり、計画変更することにした。 このまま滝まで行くことにする。
淵が見えるところに立つと走られるので、石の影から淵の真ん中に毛鉤を落す。 毛鉤が流れ出しに向かってきているのだが、途中で止まったので、軽く合わせるとググっと引き込まれる。 竿を立てたまま慌てて石に登って、淵に下りる。 竿は曲がったままでなかなか上がってこないので、尺に違いない。 して、その岩魚は27cmである。 まだ尺は出ない!
静かな淵がある。 釣りあげられていなければ、右にある大岩の下にだいたい岩魚がいる。 ペチャペチャと毛鉤を落し、その後漂わせる。 じっと見ていたがその姿は見えず、ラインだけが引き込まれる。 「ふん」と合わせると、重量感溢れる引きが伝わる。 これこそ尺かもしれない。 気持ちの良い引きを楽しんでいるうちに、やっぱり尺には遠いと思い始める。 実際上がってきたのは26cmであった。 しかし、このくらいの岩魚が楽しくて良い。
登魚尾滝まで多くの岩魚が出てきたので、時間は相当に過ぎている。 しかし、せっかくここまで来たのだからと、滝の脇を登って巡視路を使って、滝上を目指す。 滝のすぐ上にも下りられるのではあるが、疲れた体では危ないと思い、次の木橋まで歩く。 橋が見えるところからまた竿を伸ばして、二度外されて、いよいよ時間勝負の流れに着き進む。 どうだろうか。
なんとなく大物を予感させる岩魚が次々と出てくる。 そんな中、大きな魚影が淵の横にある岩の隙間に見えた。 「尺に違いない」 毛鉤をコントロール良く振り込むと、反応しているようであり、実際に本物の虫を吸い込んでいる。 「もう一度、もう一回」 なかなか咥えてくれないが、時間もないところで、これを逃すわけにはいかない。 毛鉤は落とせても、すぐに流れに巻き込まれる。 そしてやっと、「ヒュッ」と口を出した。 尺だと思った岩魚は28cmである。 まだ私に尺岩魚は早いのか。
写真を撮り過ぎ、時間が無くなってきたので、岩場の滝、流れを前に終了する。 久しぶりにいい釣りだったので、疲れてもその余韻で下って行かれそうである。 慎重にゆっくりと下っていく。 やっと巡視路についたところで、足が攣りそうになる。 そして最悪の雨になる。 最後は土砂降りの中、水分補給しながら下っていくと、国道で雨は小降りになった。 一番雨がひどいときに歩いていたのである。 どこかで待てばよかったのに、情けない。
車に戻ってからが、さらに大変だった。 奥多摩周遊道路での戻りは昨日よりも混雑していて、国道で戻れば1時間半位なのに、4時間近くもかかってしまった。 釣りより疲れた~
Posted by tenkara1nen at 21:00│Comments(0)
│後山川