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2021年07月27日

 今日も出ない尺岩魚

 2021年7月24日 連休三日間連続して奥多摩周遊道路を使って釣りに行く。 岩魚は多く出てきたが、尺岩魚は今日も駄目だった。

いつもの大栗展望台からの山並み
 昨日はちょっと雨に降られたので、もしかすると今日も夕立になるかもしれないと考えながら、車に乗り込む。 陽の光は差し込んでおらず、行く手の空は真っ暗である。 あきる野から風張峠を越えて深山橋へ下りてきたときには空は明るくなっていた。 これで安心だと先を急ぐ。 国道411に入って山を登り丹波山村へ、そして甲州市からは市道で新犬切棘を越えて、林道に入る。

巡視路が中川を渉るところから釣り開始(橋はない)
 いつものように展望所では今日の釣り場方面を見る。 いい天気の夏空は、いつ雲が湧いてもおかしくないが、とりあえず今がいい天気であればよいのだ。 今日は走行距離が約90kmで、山越え3回のフィットにはきつい道であったが、全線一応舗装なのが多少よかった。 目的の場所には車があったが、今日は割り切って駐車する。 ここで釣るぞ!

小さいながらヒレと腹の赤さがすごい、いっぱいいる

水量があって、本川以外から水が落ちる
 気温は19℃で、素晴らしく気持ちの良い空気である。 そんな中を、昨日の疲れと戦うようにのんびりと歩き出す。 林道近くはどうせ釣れないし、堰堤だらけで趣がないので素通りするしかなく、最終堰堤の上も皆竿を出すに違いないので、巡視路まで陸を進む。 橋は流されたままであるが、流れを渡って竿を伸ばす。

ナメを登るのは危ない、きつい、釣れない
 二股まではあまり出てこないことが、今までの経験上分かっていたが、水量のためか、今日は砂底に魚影がたくさん見える。 その魚影を目指して、なかなか面白い釣りをする。 二股が近づいた時が特に楽しく、魚影は三つ、砂底へ回ってくる水流にいる。 一匹目は毛鉤を追ってきてすぐに咥えた。 二匹目は毛鉤を追って消えたと思った瞬間に、再び現れて咥えた。 深場にいた三匹目はどうやっても釣れなかった。

白い魚体にヒレの赤さが目立つ岩魚

出合いのすぐ下には三匹が定位している
 二股をどっちへ行こうかと一瞬迷ったが、真直ぐ東谷を進む。 最初はこの選択が間違いかと思うくらい反応がなかった。 水量が多いため、平場にはいた岩魚たちは、上流へ登ったのである。 と云うことはある程度うへへ行かねばと、一回振り込んで出なければ諦め、倒木があれば素通りし、どんどん登っていく。 しかしながら余りに釣れないので、そこまで使っていた薄いベージュの毛鉤を諦め、黒い羽根に取り換える。

いい場所だが白泡だらけ、立ち向かえない
 どうしても咥えない岩魚に対して、取り換えた毛鉤を振り込むと、その瞬間に「ジャブッ」と水面を割れたのだ。 なんとも興奮する瞬間であった。 そして引きもいいと思ったものの、これまでの小さい罠が錯覚を起こさせたのである。 岩魚は18cmである。 まぁまぁ、岩魚の出方に喜びを感じようではないか。

だいぶ大きくなってきた岩魚、だけども白い

ナメは真っすく登ると気持ちよいものだ
 二股から登って最初の滑の流れの下にも岩魚が定位している。 ここから岩魚がどんどん出てくるようになり、大きさも14cm15cmだったのが,16cm,18cm,21cm,22cm,23cmと正にだんだんと大きくなり、その数10匹となるのである。 せっかくいい状況になっていたのに、再び現れる二股で、最大の失点をしてしまうのである。

23cmの岩魚は、これまでのとは色まで違う

白泡から続く流れで岩魚は毛鉤を咥える
 上ってきた岩魚が溜まるであろう場所での出来事である。 1mほどの狭い落ち込み、水量があって振り込む場所はない。 それでも水の落ちる場所の脇に毛鉤を落して、ラインを少し緩めると、「ググッ」と引き込まれる。 ちゃんと合わせてしっかりと毛鉤は喰い込んだ。 「大きい!!」 淵に飛び降りて(気持ち)網を出す。 なかなか掬えないのは、確実に尺を越えている。

22cmのヤマトイワナだろうか

こっち側に大きな岩がある落ち込み
 力を込めて引き寄せるが竿が柔らかいので、竿を後ろに倒すだけでは引きに耐えられない。 「逃げられてなるものか」と思いながらも二度も収容に失敗する。 そして、奥にあった木の根に引っかかる。 外れるパターンだと思いながらも糸を張ったままにしてしまい、本当に外れてしまう。 岩魚は尺を軽く越えていた(釣り人の話)のに、とても残念である。 暫くこの場を離れることができない。

27cmといきなり大きくなる岩魚

正面が二度目の分岐、あそこに小さな落ち込みがある
 岩魚は上っている。 とてもいそうにない場所でも、スーッと石から出てくることからも分かる。 また長い滑の流れが近づくと、その一番下には水たまりがある。 そっと近づいて、魚影を確認するが見えない。 それでも毛鉤を流れ込みの脇に落とすと、いきなり口が出てきて毛鉤を咥えた。 「やったー」、見えると興奮するものである。 引きは合わせた後よりは強くなり、ぐんぐん引き込まれていく。

本日最大の28cmの岩魚、尺じゃないのか~

砂場に落とした毛鉤を見ていた岩魚もいる
 「えぇ!」 これは尺かもしれないと感じ、今度は余計なところに引き込まれないように、力任せに砂地に引き上げる。 後があれば、柔らかい竿でも引き上げりことができるのである。 さて大きさであるが、何度測り直しても28cm余り、これ以上にはならない。 取り逃したさっきの岩魚を思ってしまう自分が情けない。

ナメ歩きは気持ちよいのだ
 長いナメの流れを登っていく間は岩魚はいない。 途中の溜まりに休んでいる岩魚がいるかと思いきや、やっぱりいない。 再び二股になり、私の終了地点は近い。 後三か所に期待できる場所がある。 最初の地点は上から毛鉤を落すことになるが、落ち込み脇の石が肝である。 餌釣りのように毛鉤を石の傍に落としていくと、やっぱり岩魚がいた。 その岩魚は重かったが取り込めなかったので、持ち上げようと反動をつけた瞬間に外れた。

最後の岩魚は18cm

本日最後の流れ、ここで竿をたたむ
 次は大きな魚影が流れに定位しているのが見えた。 何度毛鉤を落しても、ゆらっと揺れるだけで毛鉤を追わない。 どこから来る餌を捕えようとしているのか、流れが強いのでピンポイントで餌が来ないと咥えないのか。 少し前に出て奥から流そうと竿を振った瞬間に逃げられてしまう。 二度と出てこない岩魚は、相当大きかった(釣り人の話)。 何だか終了を間近にして、気持ちは晴れない。

季節を間違えた楓
 最後の場所は淵がないので、岩魚がいるかいないかは時の運である。 今日は水が多いので、ここまで上ってきている岩魚がいるかもしれないのだ。 毛鉤を振り込んでだらだらと流すと引っ掛かってしまう。 煽っても取れないので、仕方なくじゃぶじゃぶと入って毛鉤を取りに行く。 すると足元から黒い影が「シュ~」と逃げていった。 そんなに大きい岩魚ではなかったが、最後にこれでは・・・情けない!

二段に開いたキノコがあった、さっぱり分からない
 この状況を点も見ていたのか、雨が降り出した。 私の心を現すようであり、「諦めろ」と言われているようでもあり、釣りを終了する。 今日もまた尺岩魚は出てこなかった。 今年はこれまで、尺岩魚をまだ見ていない。 いるようだが、私には姿を見せてくれない。 それは、私にはまだ早いということか。 修行が続くのは、心も体も結構きつのだが・・・

ここは釣り人の路?疲れているのだ
 朝とは違い蒸し暑い陸で、車まではなんとなく戻った。 時間が遅いので、戻りの路が気になったが、今日は昨日一昨日と違い、比較的軽やかに五日市を抜けていった。 ここでのストレスは殆どなかったが、尺岩魚のストレスはずっと残っている。




タグ :岩魚

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