2016年04月06日
天気よりも渓流が良い
4月3日 二週間ぶりに小菅川を遡った。 曇り空でも気分は最高であった。

今日は天気が良くなるというが、全くの嘘で天気はよくない。 昨日と同じように曇り空で、昨日より雲が薄いことが希望である。 丹波川の釣りで歩きすぎて(人によっては歩いていないというが)、足が強張り、腰が痛くて、動くのも大変なのである。 まだ還暦前だというのに、この後が心配になってくる。 釣りをしている場合か?

雨は降っていない。 お日様は出てこない。 何となく虚ろな気分で、やっと車に乗り込み、さぁと頬っぺたを叩いてエンジンをかける。 入学式のシーズンかな、花見の季節かな、車の数がやけに少ない。 こんな時節に釣りに行く暇な人間は少ないのである。 その中の一人として、のんびりと、速度を保ちながら小菅村へ向かう。 寂しい!

小菅の源流部に車を入れていく。 前回来た時には、大菩薩嶺の登山口辺りで通行止めだったので、白糸の滝の先から入渓することに決めていた。 途中に車は2台しかなく、もしかすると釣り人は一人かもしれない状況であった。 上流部は独り占めか、とほくそ笑む。 しかし、帰りに分かるのであるが、林道の通行止めは解除されていたのである。 残念!

小菅川の中で一番気に入った流れに入ろうと思っており、素晴らしいことに駐車しているものはなかった。 着替えるのももどかしく、(女房に言わせると)重装備を整えて、川へ下りていく。 さっそく竿を伸ばし、前回来た時に待ちきれずに逃げられた淵に近づく。 この前の仕返しだと、忍び寄ってやんわりと毛鉤を落とす。 どうだ~

毛鉤が流れてくるのを追って山女が現われた。 咥えろ!と思った瞬間に反転して毛鉤を咥えた。 しっかりと合わせた・・・と思ったが、引き寄せる途中でまたしても逃げられてしまった。 これは、これからの釣り上りを予見させるものなのか。 あぁ~~また逃げられた~ 悔しい!

この流れの中で人を一番意識させられる擁壁の脇を歩く。 落ち込み脇の白い石が沈む巻き返しが見え、おそらくここにいるはずなのだ。 一回目、二回目、竿を強く振って毛鉤を「パチャパチャ」と落すと、黒い影が現われた。 三投目に巻き返しに乗った毛鉤を少しだけ動かすと、その黒い影は毛鉤を目指して、反転していった。 合わせ完璧!

20cmの小菅の色をした山女である。 大きくはないが、色艶が良くて気にいった。 余韻に浸りながら竿を振っていたので、山女が出ても出なくても、顔はニヤついていたことであろう。 今まで一度も山女が出た記憶のない赤沢出合いへやってくる。 二手に分かれる流れの左寄りに毛鉤を落とす。 ん、ゆっくり竿を立てると、咥えた針を外し、勢いよく落ち込みの中に逃げて行った。 油断だ、油断!

絶対いるはずの釜淵で、いつもなら淵の淵に立つのであるが、今日は淵の水面と同じ目線で竿を振り回した。 するとパシャッと水面に変化が起こった。 毛鉤は咥えていない。 次は、この淵に沈む石の脇に毛鉤を落とす。 またもやパシャッと水面が割れて、岩魚が出てきた。 やっぱり大きくない20cmであるが、小菅川の岩魚はとても綺麗である。 満足!

渓通しで通過できないし、かといって子供用のロープにぶら下がるのはもっと難しいので、やっぱり右岸を巻く。 この辺りは深いところもあり、テンカラではなかなか難しいので、さっさと通過する。 以前は良く山女のいたところに振り込む毛鉤は、何の変化も起さない。 丘に上がって流れを覗くと、黒い影が渕尻から落ち込みへと消えていった。 治らない!

曇っていても景色は非常に良い。 この流れの景色が好きなのである。 矢下沢出合いには、流れの中央に岩がある。 左岸側は流れが強く深い。 右岸側は池のように淀んでいる。 ともに一つの岩につながる。 透明の淀んだ流れを覗きながら、静かに上から顔を出すと、私が気付くのと同時に山女も私に気が付いた。 私を見ながら石の下へ隠れた。 また失敗!

魚はほどほどに出てくるので飽きない。 それよりも淵も流れも綺麗なのがよい。 濡れているのが良いのか、うす曇りが良いのか、きっと湿った空気が良いのである。 やっぱ素敵だ。 ほどなく堰堤下の大きな淵に行きつくが、淵が何も言わないので、私はどっこいしょと堰堤を越えていく。 水を飲み一服する。 ぷか~~

流れが曲がったところには必ず深場がある。 私のテンカラでは、深場か出ることは稀であるが、流れ出し辺りから出ることは数多い。 小さな山女が流れから口を出した。 大きな倒木の下にちょっとした流れがある。 こんなところにも先に隠れ家があるので、毛鉤を二度三度叩き込むと、案の定、20cmの岩魚がジャンプして毛鉤を咥えた。 腹の橙色が眩しい!

今日はあんまり暖かくないのに、水面を割って出てくるものが多い。 その数に比べて毛鉤をしっかり咥えてくれるものは少なく、その半分にも満たないであろう。 先日大物?を逃がしたところへやってきた。 その場所と同じところに毛鉤を振り込むと、一発で毛鉤が消えた。 今度は逃がすものかと、しっかり竿を立てて、注意して引き寄せる。 わっしょい!

いい引きを楽しんで、網に入れたのは23cmの山女であった。 きっと前回逃がした山女に違いないのである。 次は釣られるなよ、と下流側に逃がした。 まぁ、きっと、また、彼女は釣られることであろう。 今日は山女が良く出てくる。 私の釣り方、毛鉤、その大きさから、山女には常に嫌われて、殆んど釣れないのに・・・ おかしい・・・ 腕が上がったのか? 奇跡か!

後も山女はよく出てきた。 次の堰堤まで釣り上り、20cm、17cm、21cmの山女が出てきてくれた。 その中で最後の山女が印象的である。 この時使ったのは、水面にぽっかり浮かぶ毛鉤であり、流れに任せていた。 暗い石の影へプカプカと流れていく毛鉤を見ながら、まだだ、まだ、まだ我慢だ、とぎりぎりまで待つと、ついに水面に口が現われて毛鉤を吸い込んだ。 21cmの山女である。 勝利!!
堰堤を巻くときに、そのまま林道まで這い上がる。 昨日同様にいい釣りであった。 満足!
(写真がアップロードできませんので、ここまでとします。何が起こっているのだろうか?)
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堰堤を巻くときに、そのまま林道まで這い上がる。 昨日同様にいい釣りであった。 満足!
(写真がアップロードできませんので、ここまでとします。何が起こっているのだろうか?)
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Posted by tenkara1nen at 00:50│Comments(0)
│小菅川