2011年05月16日
山女がいるはず・・・小菅川 Ⅱ
5月15日 小菅川の雄滝の上に山女がいるのか、また調査に行ってきた。

私は腰を低くして水辺に忍び寄り、腰を据えた。 目の前の緩やかな流れに数尾の渓流魚が泳いでいる。 この中にはきっと「山女」がいるに違いないと、今日も来ているのである。 ライズは時々起こる程度なので、一服しながら、虫の攻撃を受けながら、しばらく水面を見つめていた。
待っても変化が起きそうもないので、座ったまま横投げで振り込む。 毛鉤に付けたフロータントが効いていて、毛鉤は浮いたまま、いると思われるところを流れていく。 「ガボッ」 毛鉤が消えた。

どうしても「山女」がいると思えるので、もう一度確認しようと、小菅川の雄滝上へ向かった。 深山橋の温度計は8℃を示し、朝はそれなりに冷えているが、昨日に続き晴天で暑くなる予報である。 ほどなく林道の駐車場に到着すると、今日は6台もの車が駐車している。 山歩きの人もいるだろうが、ほぼ釣り人に違いないだろう。 「私の行くところには釣り人がいませんように」と念じながら、林道を歩き出す。

谷を覗き込みながら林道を歩き、釣り人を確認しようとしたが、若葉が邪魔をして、ついに釣り人は確認できなかった。 谷に下りると、前回来たときよりも確かに水は増えているが、昨日の泉水谷に比べると、こちらはちょうどよい状態かもしれない。 ただし、下の堰堤から上の堰堤まで200m足らずしかないので、竿を振れるところは少ない。 短い距離しかないので焦ることはないのだが、早く釣りたいと気持ちは焦る。 落ち着くためには、まずは朝食を取り、一服し、今日の釣りを計画(想像)する。 9時前である。

細い二本の瀬に振り込んでみたが反応なし。 比較的広いが浅い瀬に近づく。 ここは一旦分かれた流れが、合流して一本になったところにあるので、好みの流下物も多いかもしれない。 しかも都合がいいことに、波があまりない。 前回の反省の元、ゆっくり、じんわりと、腰を屈めて彼らに悟られないように近づく。 そして、若葉が反射して緑色になった水面に毛鉤を放り込む。 良い感じで流れる毛鉤、その後から「ほうら、出てきた」。 追ってきて咥える寸前で、私の毛鉤は見切られた。

若葉生い茂り、流れに覆いかぶさっているところも多いので、ラインは3m、ハリスは1mで、私の持っているラインで一番短いものを使用している。 こんな狭い谷でも、増水すると流れが増える。 先週までは主流1本にチョロチョロの流れがもう1本あっただけなのに、今日はそれにもう一本追加されている。 そんな場所でも小さな岩魚が、小さな場所から出てきていた。 そして核心の、浅くて、流れの緩い場所にやってきた。

私は腰を低くして水辺に忍び寄り・・・ ・・・を流れていく。 「ガボッ」 毛鉤が消えた。
毛鉤が消える前の水面には、大きな口が飛び出して、スローモーションのようにはっきり見えた。 竿は立てたものの上空は枝で、絡むラインを気にせずに、引き寄せる。 ラインをつかみ「外れるなよ~、南無三!」
ラインは絡んでしまうし、私は針が外されないように水辺をバチャバチャと大騒ぎして、やっとランディングに成功した。 引き上げたのは「山女」であった。 やっぱりいたのだ。 しかも24cmと上流部では滅多に目にできないサイズである。 これは小菅川の歴史を塗り替えたかな、と自画自賛する。

やっと証明できて、一安心で、一休み。 リリースしてからは、余韻に浸っていたが、もう少し写真を撮るべきだったのでは、リリースはもう少し後のほうが良かったのでは、と心残りがあるようだ。 吹っ切るためにも、記録を付けながら一服する。 「やっぱり、いた。それも大きい。」と言うことは、もう少し数がいても良いはずだと、気合?を入れなおす。
先ほどの岩の辺りではなく、1mくらい上のほうから流してみた。 すると「ジャブッ」とまたもや飛び出して毛鉤を咥えた。 やっぱり他にも山女はいるのだと思ったが、残念ながら今度は岩魚であった。 18cmと大きくはないが、こんな浅いところに出ていること自体勇気がある。 私の毛鉤が流れてくることも知らずに・・・

水量があるせいか、巻き返しに溜まる岩魚も多い。 今日の相手は「山女」なので、可哀相だが岩魚は後回しである。 しかしながら、毛鉤を流れの脇に流したときに出た岩魚のことは書いておこう。 それは2m×1m位の淵で、流れは強いが、緩い流れが脇にある場所で、流れる毛鉤を反転してひったくった。 重い引きで、網を出すまでは持ち上げまいと糸を張る。 そうやって網に入った岩魚は、24cmで体は太く、力強く見えた。 こういうのも渓流では久しぶりである。 小菅川は、本当にポテンシャルが高い。 ルールを守って、自然を守って、長く釣りをしたいものである。

前にも言ったが、ここは堰堤と堰堤の間で200mくらいしかないので、すぐに堰堤にぶち当たる。 堰堤からの水量は、いつもより多いことだろう。 落ちる水での風圧は、3方向に分かれて入れ、非常に振り込みにくい。 右岸、中央、左岸を順番に探る。 中央からの流れからは岩魚は出なかったが、左右からは出てきた。 ここで出た岩魚のうち二尾は、お腹のオレンジが鮮やかなもので、とても綺麗であった。 これはC&R区間や管理釣場ではない証拠である。 当たり前の話であるが、これだから自然はすばらしい。

すでにこの短い区間に4時間もいる。 良い天気だし、山女がいることが分かったし、岩魚は適度に相手してくれるし、しかも眩しい新緑の中だ。 全く問題なくゆっくりと時間を過ごせた。 そろそろ帰ることにしようか、と考えていると、目の前3mくらいのところにある枯れ枝に鳥が停まった。 閉まった、ゆっくりしていてカメラは手を伸ばしても届かないところに置いてある。 静かに体を倒し、静々と手を伸ばしてカメラをつかむ。 体を起こすと同時に白と黒の模様の鳥は飛び立った。
本日終了、林道へ戻り、気分よく胸を張って車に戻る。


【本日のまとめ】
釣果 岩魚:結構多い 山女:1尾(24cm)
雄滝上に山女がいた、これは新発見か?
この日も一日(半日)、同じ場所でテンカラ

待っても変化が起きそうもないので、座ったまま横投げで振り込む。 毛鉤に付けたフロータントが効いていて、毛鉤は浮いたまま、いると思われるところを流れていく。 「ガボッ」 毛鉤が消えた。





毛鉤が消える前の水面には、大きな口が飛び出して、スローモーションのようにはっきり見えた。 竿は立てたものの上空は枝で、絡むラインを気にせずに、引き寄せる。 ラインをつかみ「外れるなよ~、南無三!」
ラインは絡んでしまうし、私は針が外されないように水辺をバチャバチャと大騒ぎして、やっとランディングに成功した。 引き上げたのは「山女」であった。 やっぱりいたのだ。 しかも24cmと上流部では滅多に目にできないサイズである。 これは小菅川の歴史を塗り替えたかな、と自画自賛する。

先ほどの岩の辺りではなく、1mくらい上のほうから流してみた。 すると「ジャブッ」とまたもや飛び出して毛鉤を咥えた。 やっぱり他にも山女はいるのだと思ったが、残念ながら今度は岩魚であった。 18cmと大きくはないが、こんな浅いところに出ていること自体勇気がある。 私の毛鉤が流れてくることも知らずに・・・



本日終了、林道へ戻り、気分よく胸を張って車に戻る。


釣果 岩魚:結構多い 山女:1尾(24cm)
雄滝上に山女がいた、これは新発見か?
この日も一日(半日)、同じ場所でテンカラ
Posted by tenkara1nen at 22:45│Comments(0)
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