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2024年10月13日

 都県境留浦鴨沢歩き

 2024年10月10日 奥多摩山里歩き絵図を頼りに留浦を歩いた。 本当は、赤指山への登山口を探すのが第一の目的であったのだが、見つけられなかった。

奥多摩は曇り空
 今日は山頂を目指すための路を探すのを目的とする。 山と高原地図には載っていない路なので、赤指山への道が分からず最初でつまづくわけにはいかないのだ。 時間はかからないので、その後甲武の境、都県境の集落を歩いてみる計画である。 朝のうちは、雨は降らない予想だが、陽がない分少し寒いかもしれない。

増したが留浦集落、奥に見えるのが鴨澤
 涼しいと云うか寒いくらいの留浦集落に立つと、空は雲に覆われている。 雨が気になるところだが、まずは登山口(取り付き)を探しに集落の奥に行く。 貴船神社にお参りし、広徳寺跡で路を失う。 墓所の一番奥まで行っても尚路がないので、広徳寺跡の周りを検索する。

ここは路じゃない!すぐ諦める
 何となく踏み跡を二つ見つけて、少しだけ進んでみて片方が路ではないかとあたりを付ける。 しかしながら、もっとはっきりした路があるのじゃないかと、集落内を歩き回った。 尾根に向かう道はどこにも見当たらず、こうなればさっき見た「らしい」路に決めるしかない。 赤指山を目指す時にその路らしきところを登ってみようか。

浮橋で対岸に渡る

浮橋から見える橋が都県境
 奥多摩湖のドラム缶橋を何十年ぶりかで渡る。 こんなに揺れるものかと少々不安になるが、川鵜や鴨の姿、浮橋から見る奥多摩湖の風景が不安を和らげる。 晴れていれば気持ちいいだろうなと思いながら、都県境に向かう。 路は荒れているものの歩かれないほどじゃない。

林班界が県境を示している

県境のT30Rの意味が分からない
 地図上の都県境に着いたので、辺りに標がないものかと探す。 上に林班界があり「87/77」とあり、その77に「丹波山」と書かれている。 この尾根が都県境に間違いないので、他の標を探すと、湖面に近いところにプレートが見えたので、下りてみると「T30R」と書かれていた。 こんな意味の分からないものじゃなくて、ちゃんとした境界が見たかった。

丹波山村鴨澤集落の街並み

渉る勇気がなかった桟橋
 路がひどいことになっている。 尖った石が散らばっている場所も多く、窪は殆どが崩れており何度もドキドキした。 最後は渡ることのできない朽ちた桟橋を避けて、流れを渉る始末。 道半ばで対岸の鴨澤が見えると、昔の街並みにも見えて車で走るときと違って、歴史を感じたものだ。

駐車場に向かう道は通行止め

国道から見える火事の跡
 鴨澤の雲取山登山道、小袖乗越までの車道が通行止めになっていた。 二台の車が行こうとしたが、パトカーが道を狭くし警官もいる。 聞くと火事の現場検証らしく、住人は将棋を指しながら盛り上がっていた。 現場へは近づけなかったが、国道から見た感じでは延焼しなかったようなので、不幸中の幸いである。

姫の石観音堂、足もないところに建っている

観音堂の石垣から下を見ると怖くなる
 小留浦集落へ向かい、標で「小留浦の姫の石」、奥多摩山里歩き絵図では「姫の石観音」と書かれた場所を目指す。 国道脇の太子堂は近づくことさえできない草ぼうぼうなので、近づかずに眺めて、すぐに姫の石観音への路を進む。 路は案内板がるにもかかわらず、急な坂が続き、倒木も二カ所にあり、落石落枝があって歩き難い。

観音堂入口の彫刻

姫の石観音の御神体
 急斜面に石垣が組まれ、その上に小屋が乗っている。 よくもまぁこんな場所に作ったものである。 入口には親子の彫り物があり、奥には石に切れ込みがある御神体だろうか。 岩が突き出た場所で、その岩が御神体のようである。 子宝安産子育ての祈りのため、こんな急な場所を登ってくるのだから、相当な御利益があることだろう。

小雨が降る中の山歩き
 赤指山への登山口は不明確で自信がない。 都県境の標や歴史は見えなく、崩れた路は余計なところに力が入る。 姫の石観音はすごい場所にあり、太腿に疲れが残り、何しろ運動靴では駄目だった。 山登りではなかったが、とても疲れた都県境集落散歩であった。



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