2024年01月09日
寂しい猿の群れ
久しぶりにちゃんと猿を見た。 何だか寂しそうにも、悲しそうにも見えたのは、寒かったからだろうか。


朝7時半、まだ暗い奥多摩湖畔の国道をフィットは走っている。 そこにのたのた歩く猿が見えた。 「あっ猿だ!」 都合がいいことに橙色の麦山橋袂だったので、素早く止めて猿を見に行くのだが、最初にドアを開けると凍えるような空気が入ってきて、一旦閉めてしまう。 服のチャックをしっかり占めて、手首から冷気が入ってこないようにして、再び外に出る。

時々車はやってくるものの猿たちはゆっくりと動いており、動きの速い猿はいない。 道路の山側にも、ダム湖側にも、道路にもポツポツと広がっていた。 道路にいる猿の中に、手足を縮めて座り込んでいるものがいる。 -1℃の中なので寒いのだろうが、見ているうちにそれだけではなく、何か悲しい目に見えてくるのだ。 親に仲間に追い出されそうなのかなぁ?


擁壁に突き出したアンカーのような場所で瞑想する猿もいた。 暗く寒い中で座り、無の境地を目指しているようだ。 昨日の食料の奪い合いが反省材料か、群れの統制を乱しことが悪かったのか、私は想像し楽しむ。 すると突然猿は歯をむき出しにした。 彼は何を思い出したのだろうか、それとも虫歯なのだろうか。 想像は楽しい。

山側ばっかり見ていると、ダム湖側が急にガサガサッと騒がしくなった。 振り返って見ると二頭の猿が逃げていく。 この猿は国道に上がってきていないので、まだ下にいるはずだと思い、ゆっくり静かに逃げていった方向へ向かって、じ~と顔を出す。 すると2~3m先にこっちを見ている猿と目が合った。 しかし、猿は逃げない。 えっ仲間と思った?

調子に乗った私があまり動いたせいだろう、猿はゆっくり国道へ上がってきて渡っていった。 それでも斜面を駆け上がるわけでもなく道の両側で睨みある形で、長い間見ていることができた。 この猿の群れは元気がないように見え、何がと云うことはないが、なんだか寂しそうで可哀想に見えてしまった。 これもみんな暗くて寒いからに違いないと、冷たくなった私の体をフィットに入れた。

この寒さで釣りに耐えられるか、心配しながら小菅川へ向かう。








Posted by tenkara1nen at 18:00│Comments(0)
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