2023年10月23日
紅葉を求めて笠取山(下り)
2023年10月19日 計画通りではない笠取山に登った時の下りである。 紅葉はあったが、期待した一休坂にはなかった。 山頂から駐車場までの下り路である。

計画を変更して登った笠取山の山梨百名山から後半はスタートする。 それにしても、この山頂は眺めが良い。 非常に離れ難くラーメンも食べてゆっくりし過ぎて、45分もの長居である。 いい景色なのだ。

三角点を目指し、昔で云う袴腰を進む。 道の両脇には笹やシャクナゲがあり、いい路に思えるが、路の両側は切り立っているし、1m位の幅で決死の覚悟で岩にしがみ付く場面もある。 気を付けなければ。

環境省が立てた笠取山標のある三角点に着いた。 岩が飛び出したところに立てば、富士山の左右は視界が広い。 富士山との写真は何度も試みているが、未だに美しいものがない。 そこに半袖半ズボンのトレラン風の外国人が現われた。 言葉が不安な私がごそごそしていると、「取りましょうか?」と流ちょうな日本語は外国人である。 偏見はいかん! いかんのよ!

稜線上にはあまり紅葉になる木は見えない。 足元の危ない路なので、紅葉があればあったで困ってしまう。 しかし立ち止まって崖下を見れば、真っ赤とは言えないが好みの紅葉が見えるのだ。 危ないところほど紅葉が美しく見えるのだ。 動くな! 用心、注意せよ!

2,000m近くの稜線も終わり東の端にやってくれば、富士山が見られる最後の場所となる。 反対側から上がってきた人に、「ここは山頂ですか?」、「もうここでいいよね!」、なんて声を掛けられたこともあるピークなのだ。 ちょっと場所が狭く、視界も狭いが、富士山はよく見える。

真っ直ぐ下りるか、ぐるっと回って下りるか、もう急いでいないので正規のルートでふれあいのみちに下る。 野鳥の鳴き声が喧しいので、ものすごい数がいることが分かる。 立ち止まって探すが、黒い点が遠くにポチポチ見えるだけで、綺麗には見えず何だか分からない。 紅葉が美しいので、来てくれないかと暫く待ってみたが無駄だった。



ふれあいのみちに下りてきて、水干へ向かう。 いつもは紅葉の時期を外していたので、今日の紅葉は素晴らしい。 赤くなる木々にはまだ早いが、黄色や橙色は見頃である。 水干まで楽しく歩くことができる。 いい時に来た。

水干に到着すると、いの一番に「多摩川最初の一滴」を覗き見る。 じっと見る。 瞬きせずに見続ける。 見えない、どこにも見えない、水のしたたりがない。 もう何回来ただろうか、未だに「最初の一滴」が見られない。 今後何回来れるか分からないが、どうしても見てみたいと、ベンチで茶をすすりながら思う。

植林の中を歩く。 整備された植林は陽当たりもよく、広葉樹が相当に育ってきている。 その木々は紅葉が始まっているのである。 笹も同じ高さに育ち、以前は鹿の大群が休憩していた場所で、紅葉しない笹でも緑が美しい。 鹿網だけがちょっと邪魔であるが、草木を護り、水を貯えるには仕方ないのだろう。

笠取小屋まではすべて巻道(ふれあいのみち)を歩く。 高低差がほとんどないので、杖に力を籠めれば、相当な速さで歩くことができる。 小屋からは一休坂に下っていく。 新しく作られた路は、流れから離れているので味気ない。 やっと流れに下りてくれば足がカクカクである。 再び流れから外れていよいよ一休坂であるが、やっぱり紅葉がない。


最も期待した一休坂の紅葉は見られなかったものの、尾根近くの紅葉(黄葉)は丁度よかったので、とても気持ちよかった。 少し雲はあったが、富士山も綺麗に見えて、とてもいい山歩きになった。 古礼山へ向かわなかったことは・・・ 次回としよう! 取りあえず。














Posted by tenkara1nen at 18:00│Comments(0)
│山歩き