2023年10月24日
閻魔御殿を目指し失敗
2023年10月20日 以前泉水十文字に行ったときに諦めた閻魔御殿を目指した。 前日の笠取山の疲れが残り(言い訳はたくさんある)、いつものように今回も失敗した。
今まで何度も計画しては諦め、実施しても失敗しているのに、性懲りもなく又計画する。 柳沢峠から牛首谷に下りて、更に少し下って、小さな沢に入り閻魔御殿を目指すのである。 路があるのかどうかは定かではないが、昔の地図ではあるので、もしかすると今もあるかもしれないのである。 さて、閻魔御殿とはどんなところなのだろうか?
柳沢峠までが長く、時間がかかるのはいつも課題であり、だいたい使える時間が少なくなる。 到着は7時半なので、戻ってくるまでに6時間ほどしかない。 ぎりぎりである。 誰もいない市営駐車場を早々に出発し、まずは「ふれあいのみち柳沢峠ゾーン」に向かう。 整備されたいい林は、鹿から守るためのネットを潜って始まる。
光が届かない路が多くある中を結構急いで歩く。 野鳥は見えないし、紅葉もない(綺麗に見えない)ので、ゆっくり歩く意味がないのである。 てなことを云っても、皆からすれば「普通じゃん」と云う早さである。 ふれあいのみちの最後の地点までやってきて、展望所に立ち寄る。
視界は良くて奥多摩源流の山々は見えているが、山頂付近には雲が流れている。 昨日登った笠取山、今日でなくてよかったと思う。 すぐそこにある紅葉で我慢して、登山道に戻る。
大きな石の積み重なる場所は苔で覆われ、歩くのも大変である。 短い距離なのですぐに終わり、六本木峠に到着する。 休むのもそこそこに、丸川峠への路を進む。 あまり高低差のない路は歩きやすく、散歩のイメージで歩くことができる。 こんな山歩きなら結構歩くことができそうである。
黄色い葉っぱが多くなり、陽の光で輝く。 赤い紅葉はわずかしかなく、それもまだ見頃ではない。 石が折り重なる場所が再び現れ、やっぱり苔で覆われており、今度は200m程も続いただろうか。 石と石の間が空いていたり、大きな石が斜めに傾いたままだったりで、歩き難いどころか危ない場所である。
登山道から天庭沢へ下りる路を探している。 二度も使っているのに見つからないのは何故だろうか。 もうこの辺りのはずだと、さっきから考えているのに見つからない。 距離感が全くなくなっている。 天庭峠(実際にはもっと先に標はあるが、私はそこだと思っている)が、もうすぐというところで見つけた。 記憶よりもだいぶ遠い。
路は数か所が倒木で塞がれており、素直に歩かせてくれない。 下りがこんなにも疲れるとは思わなかったと、すでにこの路を登ることができるかと考えていた。 路が緩やかになってくると、今度は路自体が見えなくなった。 誰も使わなくなった路は、流れに見え隠れする。 後ろを振り返りながら下っていく。
路はさらに緩やかになり、その理由が堰堤だと分かると、林道も空も見えてくる。 この堰堤下の水溜りに岩魚はいないのかと思って、目を凝らしてみるが見当たらない。 今年の釣りでは、牛首谷は入口(林道6kmP地点まで)までしか釣っていない。 今ここで岩魚を見かけても、泉水谷からやってくることはできないのだ。
林道を歩き牛首谷橋まで下りてきた。 まだ時間は早いが、気力回復栄養補給で休憩する。 釣りで泉水谷を歩いたのは約6kmであるが、泉水谷ゲートから牛首谷橋までは7km近くある。 今の私には釣りで往復14kmの歩きはできないのだ。 山歩きでさえ10kmちょっとが限界なので、少し鍛えなければならぬのか。 てなことを考えながらラーメンを喰って珈琲を飲む。
路を探して林道をさらに下る。 谷が見え、そこには堰堤が幅広く見えている。 真ん中に路かもしれない跡が見えるので、堰堤の上までと思って進むと、まさに路となった。 ここが昔の大黒林道なのか、それは分からないが路(桟橋)があると云うことは、きっと閻魔御殿に向かって登り、ピークを巻く道なのだ。 よーし、しかし、桟橋の先の坂道を見てしまって気持ちが萎えてしまう。 もう登れないよ!
閻魔御殿は今日も失敗として、戻ることにする。 戻りはやっぱり下ってきた路が恐ろしくて、林道で戻ることにしたが、これは距離が長くなると云うことであり、どっちが良かったのかいまだに分からない。 云えるのは、林道からは黒川山鶏冠山が見渡せる場所があると云うことである。 いい鶏冠、景観なのだ!
疲れ果ててしまったが、柳沢沢峠が近づくにつれ紅葉が光に照らされて、疲れを和らげてくれた。 疲れた。 やっぱり、登って下ってまた登り、下って登ってまた下る、そんな計画は私には向いていなことを知る。(遅い!)
Posted by tenkara1nen at 18:00│Comments(0)
│山歩き