2023年06月20日
毛鉤が消えていく釣り
2023年6月17日 土曜日なので観客の多い登山道沿いの流れを釣った。 一之瀬川の藪沢である。

天気が良くて暖かい日になる予報である。 きっと人がたくさん出てくるので、ダブってもしょうがないと覚悟して、一之瀬川上流を目指すことにした。 今年釣れない中川を予定する。 まぁ、その辺りなら何かの時に下流や隣の流れ、峠を下ったところなど逃げ道があるから安心なのだ。


さすがに土曜日である、大常木に沢登りも出てきているし、みはらし亭は満車である。 目的の中川の駐車場所にも車が二台あったので、一瞬迷って別の場所を目指す。 今年はまだ釣っていない藪沢を釣ることにしたのだ。 作場平にはすでに20台近くの車があり(戻りには近辺も合せれば40台近くあった)、何人かは釣りかもしれなかったが、構わずここに決める。


登山者は続々と歩き始めている中、私だけが流れに向かう。 釣り始めは光が全く届かないので、流れはとても暗い。 しかし、流れの底には白い砂が溜まっており、山女が動けば見えることだろう。 最初は巻き返しだったので、姿は見えず、皿に山女じゃなくて岩魚であった。


流れは河床が少し下がっているようで、歩きやすくなっており、元々歩きやすかったところは逆に竿を振りにくくなっている。 先日ここを釣った時に大きな山女がいて、どうしてもしても咥えなかった場所がある。 今は水量があり流れが強すぎてどうしようもないので、奥の石のところに毛鉤を落すしかない。


一回二回と毛鉤を落すうちに、急に引き込まれた。 気持ちの良い引きを楽しんで引き寄せれば、網で救えずに下流に落ちてしまう。 しかしまだ毛鉤は外れていないので、危険を承知でラインをつかんで持ち上げる。 すっと網を差し出すとプチッと針が外れ、山女は網の中へ落ちた。 胸を撫で下ろしたのは23cmの山女であった。

ヤブ沢出合いまでは山女の姿を見て、悔しがり、ニヤ付き、気持ちの浮き沈みが激しい。 小さな岩魚ばかりだが、山女の場合17cmを越えると手応えがあって十分楽しいのである。 ヤブ沢出合いはいつもより笹が少ないように感じ、これなら竿が振られると思い楽しみになってくる。


山女にはほとんど外され毛鉤が解れ、針があっちこっちに引っかかってしまう。 お蔭で毛鉤が今日だけで五本もなくなり、在庫がちょっと寂しくなっている。 そして釣りにくい状況は一向に良くならない。 登山道が真横に近付いたころ、もうこれまでかと思ってしまい、藪沢を諦めることにした。

釣りをやめたら急にあたりが見え始め、そんな中にクリンソウがあった。 緑の中の赤いクリンソウは目立っているのですぐ分かるのだ。 真上から見ると、なんと花火のようにも見えて面白い。 クリンソウは終わりかけていると思っていたが、まだまだ先があるのかもしれない。


登山道で一休坂出合いを通過し、一之瀬川本谷が近づくと、ちょっとだけ釣りたくなって登山道から外れる。 でも18cmの山女が一匹釣れただけで終了する。 もう時間がないのである。 登山道に戻れは、登山者の中に異様な格好で混じるしかなく、肩身の狭い思いで下った。 気分的にはあまりよろしくない。

ヤブ沢は釣り場でない!
















Posted by tenkara1nen at 18:00│Comments(0)
│一之瀬川