2023年03月10日
岩魚は出るか?
2023年3月8日 源流は歩かなければいけないので、支流の沢を探った。 やっぱり水が殆どないのだ。

小菅川の雄滝よりも上流へ行きたいのだが、林道のゲートが閉まっているので車は入れない。 歩くとなると3km以上も歩かなくてはならず、最終堰堤となると4km近く歩かねばならない。 そんな距離を歩けば釣りどころではないと思い、やっぱり下流の沢にすることにした。

日出間近であるが、釣りに行くには出発が遅い。 まだ暗い中に満月が見えて、私の行く先へ先導してくれる。 山に近づくにつれ空は明るくなって、月は見えなくなる。 小菅川の支流は改修工事をしているが、その上なので影響はない。 暖かくなるという予報なのに気温は0℃である。


沢に入って、水の残るところを探っていく。 毛鉤の落としどころはなく、すぐにこの沢唯一の堰堤になる。 堰堤に淵はないので、大きく迂回して越えていく。 堰堤上の倒木は取り除かれて、流れの筋が見えているが、水は伏流している。

今日は探り、流れ、岩魚の存在を確認することが主なので、どんどん先へ行く。 この時期岩魚はじっと深場に潜んでいるのだが、そんな場所はないので歩が進むのだ。


低いけれども登るのが危険な滝が現われる。 滝壺はいい場所なのだが深場まで毛鉤は届かず、全く歯が立たなかった。 すぐに諦めて滝を越える。 だいぶ年を取ったので、滝は登らず脇の斜面を登る。


この辺りの岩盤は真っ黒である。 雲母のようであるが石炭のように黒い。 それにしてもこの辺りだけ真っ黒と云うのはどうしてだろうか。 しかも流れの底が滑らかではなく、ギザギザのままである。 また登れない低い滝が現われる。


水が少なく浅いのでうまい具合に隠れる石がないといけない。 しかもその石の下がある程度深く開いている必要がある。 そんな場所は白泡の下にある場合が多いので、毛鉤では難しいのだ。 絶好の場所を見つければ、小さな岩魚は出てくる。

岩魚はいるようだが、如何せん棲家が狭いので大きなものはいない。 いたとしても毛鉤の届かない場所にいるのである。 もう少し暖かくならないと、積極的に元気良く毛鉤を捉えることはない。 まだ葉のない木々は青空が透けて見えて、逆に美しい。


浅いところでもうまい具合に石が重なって、流れが緩くなっていると潜んでいたりする。 流れの筋が変わっているとだいたいはいないのだが、細い流れが太くなっていたりするとピクンとラインが動く。


三つ目の滝はナメ滝で8mくらいはありそうである。 そのまま真っ直ぐ登る、脇の土の斜面を登る、少し下がって緩やかな出合いから登る、どうしようか。 水が少ないので真っ直ぐ登ることにする。


山葵田跡が顕著になり石垣も残る。 脇の流れは滑の岩盤がむき出しになっており、深場はないので今日は釣りにならない。 もう少しすれば水量も多くなり、この辺りにも岩魚がやってくるに違いない。

石垣の先は滑の流れが顕著となる。 その一番下で岩魚を見て、本日の流れ確認は終了とする。 この上へ行けば、あそこまで、もう少しなんて考えて、どんどん行ってしまうので、いい加減なところで決断するしかないのである。

今日は岩魚がいることの確認ができた。 でも皆小さいのでヤマブキの咲くころがやっぱり一番いいのだろう。 でもその前に、今日行かなかった流れを探りに来ることだろう。 林道から見える青空と向山がいい季節になったことを感じさせる。




















Posted by tenkara1nen at 18:00│Comments(0)
│小菅川