2017年10月03日
軽く山歩き、三頭山
10月1日 自転車のヒルクライム競技のため、いつもより早い時間から駐車場が開くという情報を知る。 ならば、日の出が見られるほど早く行く計画はどうかと、頑張って早起きしよう。 そして、桧原村の都民の森から三頭山を目指すのである。 まぁまぁ、都民の森をただ歩くだけで、どのくらい野鳥に出合えるかが、目的のような気もする。 忘れちゃいけないのは富士山だ!

実のところ、私にとって山歩きは釣りと同じである。 テンカラ竿をカメラに持ち替えて、捉える岩魚を赤啄木鳥にかえ、流れを路に変更しているだけなのだ。 なので進みは釣りと同じように、野鳥を探してとろとろ歩きになるのは必然である。

山頂で日の出を見るのは到底駄目な時間であるが、駐車場の開く時間からして、もともと無理なのである。 それでも、暗いうちから車に乗り込み、6時の駐車場到着を目指す。 幸いにして車は少なく… ゼッケンを付けた自転車が多くて、左車線が走り難い五日市街道を直走り、桧原村のヒルクライムスタート地点に集まる自転車を横目に通過して、都民の森に到着する。

目標の時間は過ぎているが、駐車場に車は少ない。 加えて登山者は少なく、自転車競技の関係者ではないかと予想する。 駐車場にある売店が、こんな早い時間から開いていることからも、いつもと違うことが分かる。 もしかすると、山は独り占めに違いないとほくそ笑む。 厚手のシャツを着ているが、一段と寒い朝である。

まずは買ってきたサンドイッチを頬張って、缶珈琲を飲んでから、ゆっくりと出発する。 日は昇り、青空が広がっているものの、少々時間が早すぎる感がある。 それは、野鳥の鳴き声が殆ど聞こえないのだ。 アカゲラだかアオゲラだかの鳴き声だけは聞こえていたが、すぐに左の森から右の森へ飛んでいった。 飛んでいる姿がチラッとしか見えない。

森林館までやってくると、思いもしなかった紅葉した木があった。 モミジではないが、なんだか楓の仲間のようにも思われる。 いい風景に出合えたと、足取りも軽やかに三頭大滝への道を進む。 この路では、野鳥に合える期待が掛かるのだが、ヤマガラ以外の野鳥には出合えなかった。 やっぱり、時間が早すぎるのかもしれない。

三頭大滝には、すぐに到着する。 いつもの事ながら、この滝の写真は非常に難しい、というか分からない。 どうしても平坦になってしまい、白飛びが発生し、全体が写せない。 まるで駄目、ということである。 いつか、誰かにこの滝の写し方を教えてもらいたいものである。

三頭大滝からは、ブナの道と石山の路に分かれる。 今日は、少しでも早く山頂に到達したいし、できれば野鳥に出合いたいと、ブナの路を選択する。 この路は、下山に使う人が多いので、この時間なら誰とも会わない路である。 …… え~ 登山者グループが下りてきた。 はぁ~ 日の出を見たようで、私の思いの先を越されたのである。 今日の駐車場は5時から開いたはずだが、その時間から登ったのでは日の出には間に合わない。 果たして?!

少なくともシジュウカラやコガラの群れには遭遇する見込みであった。 ところが、どこまで登っても野鳥には出遭わない。 この辺りで出合わないとムシカリ峠に到達し、後は稜線上を歩くことになる。 稜線上だと、もっと条件が厳しくなるので、ますます出合いが見込めなくなる。

休み休み、休む理由が見つからないまま、ムシカリ峠に達する。 へとへとである。 昨日の小菅川の釣りの疲れもあるのだが、なんといっても休む理由が見つからないので、休憩する回数が少ないのである。 このムシカリ峠からは、最後の登りが待っており、その登りは大部分が階段であり、私には最大の敵となる。

よ~し、行くか~ 峠からはできるだけ目線を上げず、ただ足元だけを見ながら登っていく。 一歩一歩、真直ぐ、斜めに、顔は上げずに、ゆっくりゆっくり、休まずに山頂に到達できた。 まぁ、歩きながら、登りながら休んでいたということかもしれない。 ふ~


山頂には、一人の登山者がいた。 今着いたみたいで、撮影の真っ最中である。 で、富士山であるが、よく見えていて一安心する。 低い雲がかかっているものの、すぐに全体が見えるようになった。 光の加減があまり良くなくて、全体が黒く見えるだけで、凸凹が分からない。 その代わりではないが、手前に見える山々に薄い雲がかかり、グラデーションになっている。 なかなかいい感じの景色になった。


三頭山西峰到着は9時前、まだ食事するには早いので、先へ行くことにする。 いったん下りて中央峰へ登り、東峰へいくも、どちらも展望がないので、ほとんど素通り状態である。 記念撮影をして、さっさと東峰の脇にある展望台へ行く。 住んでいる街からも見える大岳山がすっきりと見えている。 心もすっきりする風景である。


展望台から山を下っていくと、紅葉になった木が何本かあった。 一部紅葉した風景は、私の好みである。 時間をかけで下っていくと、数人の登山者と出会う。 これからだんだんと人が増えていくと思うと、昼食を食べる場所を早く決めないといけない。 下って、登って見晴し小屋である。

見晴らし小屋には10時を少し回って到着であるが、幸いにして人がいないので、ラーメンタイムと決める。 ストーブを出して、準備をしていると、続々と登山者が上がってきて、見晴し小屋は満員になる。 衆人の見守る中、ラーメンをすすることになった。 時間が早いだけに、少しだけ恥かしい。

食べ終わって、片付けが終了する頃、登山者もいなくなっている。 誰かがいると集まり、いなくなり始めると一気にいなくなる。 日本人の性なのだ。 最初に来た私が最後に立去れば、すっきり静かな元の見晴らし台に戻る。 探鳥の路を使って、野鳥を探しにいく。

探鳥の路で野鳥を見つけたことはなく、例に漏れず今日も見つからない。 お休みどころでは必ず休んで、辺りを検索するが、景色以外に見えるものはない。 ずっと下っているにもかかわらず、だいぶ疲れてきている。 まぁしかし、後は下るだけだと、また下り始める。 回廊の路にぶち当たり鞘口峠方面へ向かう。 野鳥には、出合えない。


先日この路を使ったときには、望みの展望台には崩壊で行けなかった。 今日はどうかというと、整備されており、たった二人しか座れない展望台にたどり着けた。 この路を通る人はまずいない。 歩道と歩道をつなぐ道で、見所がないのである。 二人ならよかったが……

ここからスポーツ歩道(今はスポーツできない歩道)の出口近くにつながる。 スポーツ歩道は老朽化で、全ての用具が撤去されていたが、やっと終了した模様である。 無駄に空間が空いた歩道を、さらに下っていく。 すぐに、かおりの路に下りてくる。

かおりの路に立つと、そこにはデッキがあり景色が良い。 斜面には一部赤くなった紅葉があった。 まだ10月1日なのに、この辺りは既に紅葉が始まっているのだ。 このところ、朝晩の冷え込みも本格的なってきたので、今年は早い時期から紅葉になるかもしれない。

森林館に向けて、日陰をだらだら下っていく。 斜面の下に見えているのだが、路はジグザグに、一本一本が長く、いつまでたっても近づかないのである。 ただ、傾斜がきつくないので、下りでも疲れないのが良い。 程なく森林館の二階に下り立つ。 この下の紅葉を再び眺め、観賞し、駐車場に戻る。 まだ、昼を少しだけ回っただけである。

時間は早いが、本日の訓練はこれまでとする。 来年の釣りのためには、今から鍛えるのである。 ではなくて、キィワードは野鳥、富士山、流れ、そして散歩なのである。 今日は、最も重要な?野鳥にあまり出合えなかったので、合格ではあるが70点とする。



























Posted by tenkara1nen at 22:00│Comments(0)
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