2015年05月08日
連休の締めは小菅川源流
5月6日 調子悪かった連休の最後に、小菅川で厄払い。 比較的安全で気楽な源流部へ入渓した。 運よく、とても疲れたが、女房の用事はやり過ごした。
先週小菅川の源流部へ入ったときに、とても楽しい釣りができたこと、この連休期間中の釣りが、あまり思わしくなかったことで、どうしても小菅川の源流部に短時間でもよいので行きたくなった。 翌日の仕事を考えると、あまり危険なところや長い時間の歩きは避けたかった。

源流へ向かう林道の入り口から、釣り人の車はあったりなかったりだったが、私の入りたいところ、まだ歩いていない部分には、必ず車があった。 結局、比較的楽なところとして雄滝の下の堰堤に入ることにした。 この流れは好きではあるが、あまり釣れたことがないので少し不安になる。 川へ下りると、やっぱり落ち着いて気持ちがよい。

少しの間谷を楽しみながら歩き、最初に魚が出てきたのは、水面が鏡のような緩い巻き返しだ。 前回ここへ来た時には初めていいサイズの山女が釣れたが、今日ここで釣れたのは岩魚である。 釣れたのは良いが、その岩魚は15cmで釣ってはいけない大きさで、うれしくて悲しい。 そしてまた、大きめのプールまでは、谷の散歩をする。

とても静かなプール状の淵、もしいたら「ジャブッ」と飛び出すに違いない。 静かに毛鉤を落とす。 ・・・ ・・・ 水面の変化はない。 何事も起こらない。 30cmほどの落ち込みは脇の流れを吸い込んでいるので、もしかすると、あの巻き込み口に岩魚が口を開けて待っている。 岩に沿って毛鉤を落ち込みに巻き込ませようと流す。 ほうら、口が出てきた。

楽しい瞬間である。 咥えたあと一拍おいて竿を立てる。 岩魚は山女と違って、狙った獲物は確実に咥えるので、外れることはあまりない。 外れるのは刺さらずにすっぽ抜ける場合か、一度刺さって彼の努力で鉤が抜ける場合だけで、どちらも咥えていることは確かなのだ。 で、ここから出てきたのは、黒く輝く23cmの岩魚であった。 合格!

堰堤下の淵では、沈んだ石の脇を攻める。 パチャパチャ、音がしているのではないかと思うくらいに毛鉤を叩き落とす。 そして四度目くらいで、そこから黒い影が浮いてきて、毛鉤を咥えて反転していった。 沈んでいた岩魚は、毛鉤の落ちる音で上を向き、二度目の毛鉤を確認し、三度目に始動、四度目の毛鉤を虫と思って、自信を持って捉えに来たのである。 残念ながら毛鉤である。

小さな岩魚は、流れに出ている場合も多い。 こんな処にはいないよな~と思いながらも、流れを歩くと釣り人の性がむくむくと疼き、取りあえず振り込んでしまうのです。 二股の流れが合わさる浅い瀬に振り込むと、小さいながらも18cmの岩魚が出てきた。 この後も何となく振り込んだ、流れや石の下から岩魚は出てきた。 「んん!」 と思うような大きさの渓流魚は出てこない・・・

滝が見てくると、最後のいい場所が現われる。 出合いの淵には絶対魚がいるはずであるが、今まで私の毛鉤を咥えたものはいない。 今日も御多分に漏れず、音沙汰なし。 滝までにある淵(五か所)に次々と振り込んでいくものの、なかなか出てこない。 ただ一か所は咥えてくれたのだろう、ピクピクっという手応えがあったのだから。 二度と出てこないのは山女かもしれない。

今日の雄滝の右岸側の落ち込みは、とても水が少ない。 その代わりではないが左岸側の落ち込みはとんでもなく激しい。 その右岸側は淵になっているので、水量が少ないとテンカラでも振り込みやすい。 以前いいサイズの岩魚が出たことがあるので、少~し粘ってみた。 巻き返しも岩肌の脇も出てこなかったが、うまく毛鉤が沈んだ時、やっと出てきてくれた。 その渓流魚は24cmの岩魚で、引きは 「釣りは楽しい」 もので、時間をかけて楽しめた。

今日から女房が実家に帰った。 また沖縄で、親せきがなくなったのである。 私も帰ろうかといったのであるが、沖縄の親戚はとんでもなく広いので、今回は帰らなかった。 羽を伸ばしてよいものか、いいよな、当然いいよな、と思うことにした。










Posted by tenkara1nen at 23:20│Comments(0)
│小菅川