2015年04月28日
千曲川の岩魚は白い
4月25日 今年初の千曲川へ釣りに行く。
とても早く起きて、女房の言うことも聞かず、千曲川へ行くんだと車に乗った。 もしかすると、連休モードの車が押し寄せているかと心配しながら、高速道路へ向かった。 街中もインターチェンジもスムースで・・・ 東京からの車でインターチェンジは大渋滞である。 くそ~~ 思わぬ言葉が口をついてしまう。

昨日修理から帰って来たFITは、すこぶる調子がよく、高速道路を快適に走る。 しかし、今までなかったエンジンの突然の回転には驚く。 おかしくないか、なんて思いながらも高速道路を下りて、今日も長坂から清里へ向かう。 残念ながら富士山は見えなかったが、八ヶ岳はすっきりと見えていた。 旅はこうでなくてはいけない。

コンビニで釣り券を買って、駐車場まで急ぐ。 何せ、駐車場は今まで満車の時が多く、碌なことがないからだ。 高原野菜の畑の中を走る。 気づくと、走っている速度は70km/hを越えている。 このためか、駐車場にはまだ4台の車しかなかった。 甲武信ヶ岳への登山も、千曲川源流の釣りも、まだまだ寒くて早すぎるのであろう。

今までになく、駐車場からすぐの川に入ると、そこは堰堤の上であった。 そして目の前に広がる光景は、砂利が溜まる開けた谷である。 気持ちはよいが、さっさと先へ進み、最初の細長い淵に毛鉤を落とす。 グイ~~ンとラインを引っ張られ、最初の岩魚が出てきた。 やっぱり白くて、橙色の斑点が鮮やかで、蛍光色に見える。

いつも行く小菅と違って白い、丹波川(一之瀬川)の岩魚より斑点が鮮やか、この岩魚を合わせれば、とても黒くて白い、斑点の鮮やかな岩魚になるんですがね~ 忘れていました、秩父の赤岩魚がいれば、全体的に色味がよくなります。 まぁまぁそんなことはどうでもよくて、もう一度同じ淵に振り込んだ。

どうしたことか、再び岩魚が出てきた。 最初のい合わなの方が大きかったが、一つの淵で二匹が出てくるとは珍しい。 小さい淵であるし、そんなに深くなく、とても澄んだ淵なのである。 これは、幸先よし、と思って上を向いて、いそうな淵、大きめの淵だけにテンカラを振り回し毛鉤を落とす。

釣れない、出てこない。 水がとっても綺麗なので、私がテンカラを振り回せる位置に来た時には、岩魚が私を見つけてしまい、さっさと白泡の中に逃げ込まれてしまうのである。 何度も黒い影だけは見るものの、時すでに遅し、いくら毛鉤を落としても反応はない。 あとは、毛鉤がとっても大きいのも気になってはいるが・・・ 最初に岩魚が出たから~

黒い影が走り逃げられたことが分かり、慎重に近づくと「チャプッ」出たりはするが、なかなか鉤掛かりしない。 山の中にいることが、千曲川の源流にいることで満足なのである。 しかし、そんなことを考えている(暗い顔でいる)と、私の毛鉤に応えて岩魚が出てきてくれた。 18cm、次回来た時に私の毛鉤を覚えていてほしい。

以前も通れなかった流れが近づくころ、静かな水面に緩い巻き返しがあり、うってつけの岩もある場所が目についた。 一度、二度、駄目かと三度目をいいところに落とすと、かぶっと口が出てきた。 ん、ん~、とんでもない大物の引き、小さいとすれば擦れがかりかと思うほどの引き、果たして「びっくりする26cmの岩魚」であった。

通らずの淵は大きいので、きっと大物が潜んでいる。 いや、潜んでいたのだが、私の毛鉤が目にとまらず、見えるところまで届かず、右岸も左岸も流心も反応がない。 一度登山道に上がり、登山道を歩いて最終?の低い堰堤まで歩く。 堰堤のあたりには魚影も見えたが、今日はできれば、ずっと先、水干に近づきたくてここへ来ているので、もう少し先から再入渓する。

大きな岩が二つあり、その間を水が流れて、下は大きな淵を作っている。 大きいと云っても、千曲川の源流としては大きいということで、一般的には恐らく小さい。 その中、というか端の方に毛鉤を放り込むと、ぴったし反応してくれた。 ここでも26cmの大きさの岩魚であった。 パワーの衰えた千曲川と云えども、このサイズが釣れると興奮する。

午後の三時まで釣り上って、まったくもって先へ進まず、ちょぼちょぼ岩魚が釣れるだけで、だんだんと水量がなくなっていく。 一休みして茶を飲んでいると、野鳥がしきりに枯れ木に飛んでくる。 巣作りのようなので、私も邪魔したらいけない(理由)と終了した。
釣りのために今日も休暇を取っていた。 だいぶ歩いて、写真も記録も、疲れて書けません。 今日やっと千曲川を完結できるかも。












Posted by tenkara1nen at 22:10│Comments(2)
│その他の渓流
この記事へのコメント
朱点の鮮やかな美麗な岩魚ですね。
遠く祖先、ヤマトの血が入っているのでしょうかね。
遠く祖先、ヤマトの血が入っているのでしょうかね。
Posted by 杣女爺 at 2015年04月29日 20:51
ここの岩魚は比較的白い肌に、朱点(橙色)が目立つんですよね~
日陰にいる黒っぽい岩魚は全体的に特徴は薄いのですが、日向に出ている岩魚は綺麗でしたね~
日本海と太平洋の境目ですから、どこの血が入っていてもおかしくはない・・・かな~
なんて思っています。 同時にいろいろな岩魚を見てみたいと思っています。
今度は比較的近場の赤岩魚に会いに行かねばと、思っているところです。
日陰にいる黒っぽい岩魚は全体的に特徴は薄いのですが、日向に出ている岩魚は綺麗でしたね~
日本海と太平洋の境目ですから、どこの血が入っていてもおかしくはない・・・かな~
なんて思っています。 同時にいろいろな岩魚を見てみたいと思っています。
今度は比較的近場の赤岩魚に会いに行かねばと、思っているところです。
Posted by tenkara1nen
at 2015年04月29日 22:25
