2012年07月05日
釣りの危険性
警察庁から発表された平成23年の山岳遭難の概況と水難の概況を、たまたま見る機会があったので、少々想像をめぐらしてみた。 あくまでも、勝手な想像です。 そして写真は使い回しです。


山岳遭難の概況は60歳を境界として、資料が作られている。 全遭難者2,204人は、この年齢を境にほぼ同数となる。 高齢者まで如何に登山ブームが浸透し、山へ向かっているかが分かり、(私を含めて)自分の体力の衰えを認めず、年齢を経験と勘違いして少ない準備で挑戦しているのである。 低い山にいたっては、おそらくハイキング(私の云う山歩き)気分で向かっており、体力不足や道に迷ったかも、と分かった時には携帯で救急車を呼ぶように、救助を求めるのである。 それは、高い山もない東京都の遭難者102人が、日本アルプスなどの人気の高い山を持つ都道府県と肩を並べていることでも分かる。 まぁ絶対数の多い東京なので仕方がないかもしれないが、主には都会的な考えで山へ向かった人が多いのではなかろうか。 私のように。

さて肝心の釣りの話となるが、「渓流釣り」に区分された遭難は28人(全体の約1.3%)で、生死にかかわったかどうかは、資料に記載されていない。 このうち26人は中高年と云うことなので、釣りに向かうのは私のような年齢のようで、桃源郷を求めてもっと上へと無理をするのだろう。 釣り人の悲しい性? 私も注意しなければならない。

もう一つの水難概況についても想像しよう。 水死者795人のうち「魚とり・魚釣り」に区分された水死者は226人で、目的としては水泳や水遊びよりずいぶん多い。 ただし、「魚とり・魚釣り」の水死者は、海での事故が半分以上を占めると思われるので、川での魚釣りに限定すると少ないかもしれない。 また、「魚とり・魚釣り」については、子供(中学生以下)が6人と云うことを考えると、大の大人が釣りに興じているときに、災難に出会っている。 渓流釣りに比べて、魚釣り(海、川)のほうが広く普及し、都会からも簡単に行けるところが多いのである。 やはり準備(危機管理)はしっかりとしなければならない。

二つの概況については、統計資料の年齢の括りがまるで異なるので、総合的に判断するのは難しい。 山岳遭難が全体・40歳以上・60歳以上、水難が全体・15歳以下・65歳以上となっており、比較する又は並べることができない。 比率を求める場合にも、全体を意識したものになっていない場合が多い。 また、二つの資料の境目も気になるところで、渓流と川はどのように区別しているのか、警察庁に聞いてみたいものである。 おそらく場所と考えられるのだが、例えば多摩川の場合ならば羽村の堰上が「渓流」で、下流が「川」であろうか。 まさか、最初に救出に向かった組織、最初の連絡が入った組織、なんてことで区分けはしていないだろうが・・・

渓流も川も海も、釣りが普及するに従って、遭難や水難が増えているようで、遭難全体では昨年に続き歴代二位の多さだと資料は伝える。 我々も注意して渓流に向かわなければならない。
以上、勝手な想像でした。






以上、勝手な想像でした。
Posted by tenkara1nen at 22:50│Comments(6)
│その他の出来事
この記事へのコメント
こんにちは!
ふむ 事故には注意しなくてはいけませんね。
渓流で 特に奥へ行く時の 単独釣行は 本当に注意。谷底だと携帯も通じないし。
私も以前は 何度も護岸や岩から落ちてるし。
ま 年と共に 無理は禁物と思ってます。
が 先日の千曲川で つまんない護岸3m程 滑り落ちてますww。
おかげでウェーダーは補修だらけ 今年はこのまま。
ちょっとした勲章ww。でもないか? 安物でよかったと思ってたり。
やっぱり 安全第一ですね。
いつになったら昔のへつりが出来るようになるのだろう。
ふむ 事故には注意しなくてはいけませんね。
渓流で 特に奥へ行く時の 単独釣行は 本当に注意。谷底だと携帯も通じないし。
私も以前は 何度も護岸や岩から落ちてるし。
ま 年と共に 無理は禁物と思ってます。
が 先日の千曲川で つまんない護岸3m程 滑り落ちてますww。
おかげでウェーダーは補修だらけ 今年はこのまま。
ちょっとした勲章ww。でもないか? 安物でよかったと思ってたり。
やっぱり 安全第一ですね。
いつになったら昔のへつりが出来るようになるのだろう。
Posted by こうたろう at 2012年07月07日 07:15
テンカラ渓流一年生さん
こんにちは。
本当に身に迫る問題だと思います。
昨年のちょうど今頃、新潟のある沢で足元が崩れて岩を抱いて川に落ちるかも・・・と言う経験をしました。
幸い自分の足元を通っただけで打撲(かなり強打)で済みましたが、抱いていたら今頃この世には居なかったと思います。
原因はゲリラ豪雨等の急激な増水で動かされた岩が時間的に落ち着いておらず、浮き石のようになっていたようでした。
それから、この前のサルの写真を拝見して思っていたことがありました。
ちょっと伺いたいのですが、小菅・丹波等は月の輪をもった住人は居ませんか?
秩父では、山の奥に行くと出ると聞きます。
そして、早春なら川によっては日本カモシカに簡単に出会えたりします。
では
こんにちは。
本当に身に迫る問題だと思います。
昨年のちょうど今頃、新潟のある沢で足元が崩れて岩を抱いて川に落ちるかも・・・と言う経験をしました。
幸い自分の足元を通っただけで打撲(かなり強打)で済みましたが、抱いていたら今頃この世には居なかったと思います。
原因はゲリラ豪雨等の急激な増水で動かされた岩が時間的に落ち着いておらず、浮き石のようになっていたようでした。
それから、この前のサルの写真を拝見して思っていたことがありました。
ちょっと伺いたいのですが、小菅・丹波等は月の輪をもった住人は居ませんか?
秩父では、山の奥に行くと出ると聞きます。
そして、早春なら川によっては日本カモシカに簡単に出会えたりします。
では
Posted by ブラックコーチマン at 2012年07月07日 19:26
こんばんは。
面白い記事です。取り纏めご苦労様です。
自分も、沢を歩いていて、あと少し上へ、あと少し上へ、と行ってしまいがちです。それと、装備も軽い方が良いですし(汗笑)
僕が通う沢でも、熊に出会ったという話を聞きます。身の引き締まるお話です。
面白い記事です。取り纏めご苦労様です。
自分も、沢を歩いていて、あと少し上へ、あと少し上へ、と行ってしまいがちです。それと、装備も軽い方が良いですし(汗笑)
僕が通う沢でも、熊に出会ったという話を聞きます。身の引き締まるお話です。
Posted by siroyamasakura at 2012年07月08日 21:30
こうたろうさん、ブラックコーチマンさん、そしてsiroyamasakuraさん、こんばんは。
【今日】
書き込みが遅れて申し訳ありません。 昨日は家の用事で疲れてすぐ寝て、今日は釣りに行って、さっきまで寝ていました。 今日のブログは無理ですかね。
【自分】
私は、50才頃から釣りと山行きを始めたので、遭難は他人事ではないのです。 こうたろうさんもブラックコーチマンも経験されているように、私も何度も落ちたり、危機一髪の場面に合っています。 気をつけて釣行しましょう。
【熊】
それより怖いのが、ブラックコーチマンさんの言う熊です。 小菅の奥には熊の通り道もあるし、仕事道の立ち木に爪の痕があったなどと聞くので、最近は奥へ行くときは「ナタ」を持ったりします。 役に立つとは思えませんが、気休めです。
【カモシカ】
以前はカモシカには小菅でも丹波山でもよく出合いましたが、今年は会っていないかもしれません。 なんか、環境が変わってきたのでしょうかね~ そういえば、鹿もあんまり合わないような気がします。
私は、怖いながらも動物に出会うのを楽しみにしているので、釣れなくても野生に出合えれば満足なんですが・・・ (負け惜しみですか~)
【今日】
書き込みが遅れて申し訳ありません。 昨日は家の用事で疲れてすぐ寝て、今日は釣りに行って、さっきまで寝ていました。 今日のブログは無理ですかね。
【自分】
私は、50才頃から釣りと山行きを始めたので、遭難は他人事ではないのです。 こうたろうさんもブラックコーチマンも経験されているように、私も何度も落ちたり、危機一髪の場面に合っています。 気をつけて釣行しましょう。
【熊】
それより怖いのが、ブラックコーチマンさんの言う熊です。 小菅の奥には熊の通り道もあるし、仕事道の立ち木に爪の痕があったなどと聞くので、最近は奥へ行くときは「ナタ」を持ったりします。 役に立つとは思えませんが、気休めです。
【カモシカ】
以前はカモシカには小菅でも丹波山でもよく出合いましたが、今年は会っていないかもしれません。 なんか、環境が変わってきたのでしょうかね~ そういえば、鹿もあんまり合わないような気がします。
私は、怖いながらも動物に出会うのを楽しみにしているので、釣れなくても野生に出合えれば満足なんですが・・・ (負け惜しみですか~)
Posted by tenkara1nen
at 2012年07月08日 22:20

お疲れ様です。 テンカラ一年生さん
野生動物ですか。 渓流で出会うといい釣ができることが多いのですが
私は渓流で 熊は今まで出合ったことがないです。
小菅でもないです。
10年ほど前 一度だけ同行者が秋山郷で 先発して出会ったらしいのですが 私自身は未だにあったことがないのです。
テン や 離れ猿 や ニホンジカは でかいのにあってます。
カモシカは無い。 カモシカは成木とか名栗辺りの道路際で通りかかってであったことだけかなあ。
野生の動物と1体1で 山の中で出会うと緊張しますね。
いつもしっかりカメラで捕らえるテンカラ一年生さんは いい腕のカメラマンさんです。
馬鹿チョンデジカメの私ではポケットから取り出してとかやってると写真も撮れない。 いつも感心してます。
そんなボーっとしてては野生動物にいつ襲われるか......。
もっとも自分がノッソノッソと熊みたいにウロウロしていますけど....。
野生動物ですか。 渓流で出会うといい釣ができることが多いのですが
私は渓流で 熊は今まで出合ったことがないです。
小菅でもないです。
10年ほど前 一度だけ同行者が秋山郷で 先発して出会ったらしいのですが 私自身は未だにあったことがないのです。
テン や 離れ猿 や ニホンジカは でかいのにあってます。
カモシカは無い。 カモシカは成木とか名栗辺りの道路際で通りかかってであったことだけかなあ。
野生の動物と1体1で 山の中で出会うと緊張しますね。
いつもしっかりカメラで捕らえるテンカラ一年生さんは いい腕のカメラマンさんです。
馬鹿チョンデジカメの私ではポケットから取り出してとかやってると写真も撮れない。 いつも感心してます。
そんなボーっとしてては野生動物にいつ襲われるか......。
もっとも自分がノッソノッソと熊みたいにウロウロしていますけど....。
Posted by こうたろう at 2012年07月09日 14:12
こんばんわ、こうたろうさん
私も熊には幸か不幸か出会ったことがありません。 しかし、出会った釣り人から聞いたり(他の目的もあるとか)、リバーキーパー(監視員)から聞いたり、会う人と話すと、結構熊の話をされます。 遠目に見たいものですが・・・
カメラですが、私のカメラもデジ亀で馬鹿チョンですよ。 ただ、デジ亀の防水とズームを持っているだけです。 一眼レフが欲しい、欲しいとは思っていて、我が家の財務省と交渉しているのですが、なかなか予算が付きません。
所詮こんなものですよ。
また暇になったら立ち寄ってください。 ありがとう。
私も熊には幸か不幸か出会ったことがありません。 しかし、出会った釣り人から聞いたり(他の目的もあるとか)、リバーキーパー(監視員)から聞いたり、会う人と話すと、結構熊の話をされます。 遠目に見たいものですが・・・
カメラですが、私のカメラもデジ亀で馬鹿チョンですよ。 ただ、デジ亀の防水とズームを持っているだけです。 一眼レフが欲しい、欲しいとは思っていて、我が家の財務省と交渉しているのですが、なかなか予算が付きません。
所詮こんなものですよ。
また暇になったら立ち寄ってください。 ありがとう。
Posted by tenkara1nen
at 2012年07月09日 21:07

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