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2011年11月14日

 棒の嶺(棒の折山)

 11月13日 紅葉を求めて棒の嶺に登った・・・はずが、大外れであった。
有間ダムから見る朝日
 名栗へは久しぶりにやってきた。 今日の計画は、名栗湖(有間ダム)から白谷沢を登り棒ノ嶺、そのまま登った道を下り、途中から尾根道でさわらびの湯に戻る、というものである。 棒ノ嶺は1,000mもない低い山なので、あまり疲れないだろうと、紅葉を見ながらの緩い計画である。
 さわらびの湯の駐車場に車を停めて、支度を整える。 まばらな駐車は大体において登山者であろうが、今日はここの広場で催しものがある雰囲気なので、その車もあるかもしれない。 催しものはフリーマーケットと東日本大震災支援の踊りや演奏であった。

有間ダムの紅葉したモミジ
 車道に出て有間ダムまでの登りを歩く。 急な舗装道路を上り、ダムサイトにやってくると、モミジの紅葉は半分だけ赤くなっていた。 ダムを渡ったところに植えられたモミジは、綺麗な色をして見頃であるが、いかんせん陽の光がまだ届いていない。
 ダムの管理用周遊道路を白谷沢ヘ向かうと、先に車が6台見えた。 白谷沢の登山口のすぐ傍に駐車しているので、みんな登山者に違いない。 準備を整えている2グループを横目に白谷沢へ入って行く。 入口の湧き水は本日休業で枯れていたのは、これから向かう上流の水量が少ないことを意味している。 流れに映える紅葉が見たい。

こんなところを歩いていました
 歩き始めからどんどん高度を稼ぐ路である。 期待する谷の流れがほとんど見えない植林の中を登る。 「ハーハー、ゼイゼイ」と登るうち、さっき準備していた2グループに抜かれる。 一つは親子らしい5人のグループで若いので、さっさと抜いていかれる。 もう一つのグループは、私より先輩の方々で、この後抜きつ抜かれつとなり、結局私が先に頂上に着いた。

小さな滝がいくつもあります
 流れを渡り、流れに沿って進む登山道は、岩場が多くなってきた。 三脚を据えたカメラマンに出会ったので、紅葉のことを聞いてみると、「この谷の紅葉は終わってるよねー」とのことで、出鼻をくじかれる格好になり、「聞くんじゃなかった」と後悔する。 岩を細々と流れ落ちる3mくらいの二段の滝が現われた。 とりあえず写真を撮っておこう。 少し進むと本日の上りのハイライト「ゴルジュ」にやってきた。 流れは細く、水量は全くないので、こんなゴルジュができた理由が分からない。 写真を撮るものの、光が入ってきていないので、いい色にならずカメラはブレ気味である。
 三段の細い滝を登ると、そこにこの滝の名前があった。 滝の名前は下にいる時に分かるようにして欲しいものだ。 と思っていると、白孔雀の滝と書かれた標を目にした。 「わっ、今登ってきた滝か~」と少しがっかりする。

この路の見所ゴルジュ
 さっき抜かれた先輩グループに追いついた。 岩を登って皆小休止のようである。 私は、彼らの少し上に立ち止まり写真を撮る。 岩や滝、そしてゴルジュといい感じの景色であるが、光と紅葉が拝めない。 写真もブレ気味で、唯一の緑もくすんでいる。 先輩グループには先を譲り、後からのそのそ付いて行く。

岩茸石
 さっきからどうも変な感じである。 それは、標のことである。 関東ふれあいのみちの標は御影石のようなもので、前後の行き先とその距離が刻まれている。 なかなか立派なものであるが、立ててあるわけではなく、ポイントとなる場所でもなく、何の変哲もない所にポツンと置かれていたりする。 また、納得いかないというか、どうしてだろうと思うのは、「火の用心」や「マムシに注意」の看板である。 支柱は丸太で、路標の支柱よりずいぶんと太い。 しかも、書かれた板も立派な分厚い板である。 なんでここまで立派な(お金をかけた)看板があるのだろう。 私としては、もっと道案内などを整備してもらいたいと考えるのだが、管理者は如何に・・・
 「マムシに注意」を女房に言わせると、「それだけマムシが多いのよ」、となる。 これも一部納得するものがある。

棒の嶺からの眺望
 沢の水が無くなり始め、トンネル(土管)となって消えると、そこはバイクの唸り声も喧しい林道である。 休憩小屋があり、先輩グループがお菓子などを広げて休憩をしていた。 「ミカンは売るほど持ってきているわよ」と楽しい話も聞こえてくる。 「お先に」とあいさつして、路と思えない坂を登って行く。 もうこれ以上登れないと思うところで、路はトラバース気味に東の尾根に向かう。 助かった。

頂上の記念撮影
 ゆったり気持ちよく歩いて行くと、今日最初に追い越されたグループに追いついた。 追いついたところは、「岩茸石」と呼ばれる大きな岩のある場所である。 岩茸が張り付いている様子はなかったので、昔はたくさんの岩茸が付いていたのであろう。 またこの地点は、下からの3本の路が合流し上へ向かう地点でもある。 たとえば、3つの集落から競ってこの岩茸石に登ってきていたとも考えられる。 考えすぎか。

少なく薄い紅葉
 急な尾根道を土留めを兼ねた丸太階段を頼りに峠へ向かう。 と言うよりも、この階段はとんでもなく疲れるので、階段横の斜面を中心に登って行く。 階段のないところは、木の根が土を抱えており、それも歩きづらい。 いい加減疲れてきたところで、やっと「ゴンジリ峠」に着いた。 若干の展望があり、休みどころとしてベンチもあるので、ここで小休止とする。 それにしても登りのきつい山で、期待していた紅葉はほとんどない。 コース選択を間違えたのかもしれない。

下山に使った路1
 あとひと踏ん張りで棒ノ嶺山頂(969m)である。 またしても丸太の階段に悩まされながら、山頂に着いた。 視界が一気に開け、酸素不足の私は深呼吸の連続である。 気持ちがよい。 10時頃であるが、10人くらいは登山者がいた。 ストーブを出した山ガール、弁当を広げたグループ、大きなカメラを持ったカメラマン、負けじと写真を撮りまくる私、それぞれ山頂を楽しんでいる。 この日は霞がかかり(私の山歩きはいつもである)、東京方面の展望は利かない。 そして、基本的に東京側は植林で展望が利かないのは残念である。
 みんながいろいろなものを食べている光景を見て、私も小腹がすいたのでラーメンの準備をして、登山靴を脱いでゆっくり寛ぐ。

下山に使った路2
 後は帰るだけであるが、登ってきた経路には紅葉がほとんどなかった。 帰りは登ってきた谷ではなく尾根を選択する。 これがまた大失敗である。 雨の時などは今回選んだ尾根道を使ったほうが良いと、関東ふれあいのみちの案内は進めているので、それなりに整備されていると考えていた。
 岩茸石までの下りは、今朝登ったので「まぁ、仕方がない」と諦めて下りて行った。 ここからが推奨の路であるが、路はずっと植林の中を下り、2度林道を横切る。 林道は朝よりも喧しい音が響き渡り、鳥のさえずりが消されてしまう。 そして最悪なのが路である。 林の中は木の根が多いので滑りやすく、皆がそこを避けて通っているらしく、相当の幅で木の根がむき出しになっている。 滑る。 そしてもう一つ、以前は丸太の階段が整備されていたようで、今は階段周りの土は削り取られ、その丸太だけが浮き上がっている。 丸太は邪魔なだけで、路は土がむき出しになっているので、とんでもなく滑る。 この路は、上りも下りも、雨の日に使うことはできそうにない。 案内を修正すべきだろう。

きっと桜である
 やっと辿り着いたさわらびの湯の周りは、朝と違い紅葉が美しい。 朝は気付かなかったが、さわらびの湯の斜面(谷側)には、一面に桜が咲いていた。 いや、本当に桜かどうかは分からないが、ほんのり薄いピンク色は桜と思っておこう。
 紅葉探訪は、場所の選定ミスでよくなかったが、桜を見れて満足である。




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