2024年12月09日
行かれなかった白岩山へ
2024年12月7日 気にかかっていた、安易な選択で行かれなかった白岩山へ行ってきた。 不思議な山頂であった。

先日麻生山から白岩山を目指し、安易な道選択で白岩山へ登られなかった。 そことがずっと気になって、他の山を計画して地図を見ていても、つい白岩山辺りを見てしまうのだ。 こうなったら、とりあえずクリアしておかないと計画が先へ進まない。 少々道は長くなるが、養沢から登る計画とした。


柿平園地から登り始める。 まだ光の届かない渓を登っていくのだが、南向きの斜面を登っているので、明るくなるのは早いはずである。 路は石の階段や丸太で土留めされた階段、それらが壊れた斜面を登っていく上に、植林の中とあって面白くない。 紅葉でも残っていれば息抜きになるのに。

紅葉があるようだ。 良く見えないのでガッカリしていると、岩の上に真っ赤な紅葉が見えた。 そこだけ光が当たっているのである。 もう少し光が当たれば、赤が際立つに違いないのだが、下ってくるときのお楽しみにしよう。 紅葉の岩場をくるっと巻いてしまえば、紅梅は一定になってくる。

尾根に乗った。 ここから景色が見えるはずだったのだが、植栽された桧?が育ってきていて、私の視界を遮っている。 こんなに長い時間来なかったのか~ それとももともと見えない、私の勘違いだったのか。 何はともあれ日差しを浴びると元気が出てくるものだ。

先日登った麻生山までは、正面から日差しを浴びながら進む。 戻りに使おうとしている分岐を過ぎて、白岩の滝から登ってきた路を過ぎて麻生山頂である。 先日とは違って真っ青な空を正面に「ヤッホー」と言いたいくらいの景色である。 少し靄が出ているが、東京スカイツリーや都心のビル、茨城の筑波山が見えている。
(麻生山からのパノラマ)

(東京スカイツリー)

(筑波山)

長居は無用だが、一服しようとしてガッカリである。 二本持ってきて来ている水の一本を尾根に上がったところに忘れてきてしまった。 実はそこで水を飲み、上着を脱いだため、持ち物を全部一旦下ろしたのである。 そして、歩き出したときに忘れたのである。 歳か~

急な下りを滑るように下りた後は、上ったり下りたりしながら進むのだが、下りの方が長いので戻りが心配になる。 もう一つ、擦れ違う人の進む方向がすべて私と反対なのである。 出会った十七人のうち方向が同じだったのは三人だった。 これは疲れる歩きなのかと思ったのである。


道標に白岩山の表記はない。 地図にもない山名を書くのは間違いのもと、ということだろう。 しかしそこに誰かがマジックで「白岩山」と書き加えている。 すぐに視界が開けるのは、斜面の木々がバッサリと切られているからで、今日のように日があっても寒々しい。
(大山と丹沢山地)


展望はとてもよくて、大山や丹沢が見えている。 行きたくても行かれない山から左を向けば、今日の目的の白岩山が可哀想な姿で見えている。 山道にはフェンスがあり、「危険 立入禁止 ○○鉱業」とある。 今度は反対側の谷が開発され、丸裸になるのだろうか?

白岩山に立つ。 山名版と三角点を見ていると、山名板に青い字で「違う」と書いてある。 これはどういうことだろうか? 多摩百山のコース地図でも、ここが白岩山のはずなのだ。 一体誰が、何を根拠に書き込んだのだろうか? 気になってしょうがない。


辺りを見て壊れたフェンスからちょっとだけ歩いてみることにした。 すると、100m位だろうか、本当にちょっとだけ歩いたところに、白岩山と書かれた杭があったのだ。 これはいったい、どういうことだろうか? 杭には地元の山の会と思われる名前も書いてあったので、彼らが「ここが白岩山だ」としたのだ。 ん~

山頂は何の特徴もないが、伐採やフェンスからすると、この辺りが話題の中心になるのかもしれない。 そう云う意味では特徴的な地なのだろう。 さて戻りである。 やっぱり緩い登りでもきつく、多くのトレランに追い抜かれながら、朝方の紅葉を楽しみに下る。 考えていたよりもきつい山歩きであった。








(東京スカイツリー)

(筑波山)











Posted by tenkara1nen at 18:00│Comments(0)
│山歩き