2024年03月16日
沢の奥を目指したが
2024年3月13日 小菅川の沢に入ったのに、雪で心が折れてしまい堰堤下の釣りに終わった。 出てくる岩魚はみな色よく、心地よい引きであった。
解禁後五回も小菅川にきているが、思ったところで釣りをすることができていない。 しかも明後日からは丹波川も解禁するので、これからは半々の釣りになる。 今日は、道の状況次第ではあるが、源流奥へどうしても行きたい。 例年解禁日に行っていた場所が、未だに行かれないのである。 今日こそは雪はなくなっていることだろう!
家を出るときは気温が7℃と高かったのに、小菅村に着けばやっぱり寒くて2℃であった。 林道の先日問題だった場所に近づくと、道路が霜が下りたように白くなっていた。 フィットを停めて歩いて確認すると、雪が少し残って黒い部分は凍り付いているのある。 昨日はみぞれのような雪が降ったのかもしれない。
ついでに問題の場所まで歩いて確認に行くと、先日以上にアイスバーンになっていた。 行くと危ないと判断したが、またしても行かれないのかと肩を落とす。 ならば登山口から先日先行された赤沢を釣るしかない。 来るときに歩いていた二人の釣り人が本川を釣ると云っていたので、沢しかないのである。 まずは山の空気をゆっくり吸って、準備する。
最初は橋の上流にある高い堰堤の下を探ることにした。 ここには淵はないのであるが、先日白沢川の同じような堰堤に山女がいたので、きっと岩魚がいるに違いないと考えたのだ。 景色は良くなくても釣った記憶のない場所なので、試しておく必要?があるのだ。 いたいた! 幸先よいと思いながら登山道に戻る。
最終堰堤は毛鉤の流れが速く、深く沈まないので、いたとしても引き出せない。 岩魚はまだ底近くの流れのないところにいて、流れに乗ってきた虫を狙っている。 そんな場所は堰堤や滝しかなく、それは赤沢ではわずかしかない。 流れの筋が変わっていることも問題で、全く反応なしで登れない落ち込みまでやってくる。 早々に竿をたたんで滝の上を目指すことにする。
雪があった時のために軽アイゼンを持ってきている。 登山道は皆が踏んでいるせいなのか氷となっていたので、その軽アイゼンを付けて歩く。 快適な歩きはすぐに終わって、巡視路に入れば雪はたっぷり残り、固くなっている。 乗って歩かれるのかと思へは踏み抜いてしまい、とてもきつい危険な登りとなる。 もう少しで沢へ下りる獣道だと思っても、疲れるだけでなかなか進まず、ついに諦めてしまう。 せっかく軽アイゼンまで持ってきたのにだ。
雄滝へ向かうのも疲れてしまうので、釣趣に欠けるが林道横の堰堤を釣ることにする。 林道横とは言っても降りられる場所が少なく、下りても上がってくるのが結構難しい。 私だからということもあるが、とにかく急斜面なので、落ちる、滑るという感覚なのだ。
毛鉤を落せば、とても美しい岩魚が出てくるので楽しい。 しかしそんな時間も長くは続かないだろう。 ここは景色が全く渓流らしくないので、魚を持って帰ることを目的とした釣り人が多いからである。 今はまだ、放流魚が多く釣られる川があちこちにあるので、ここまでやってきていないだけなのだ。 ここの岩魚は、上に行くことが難しいので一生をここで過ごすのかもしれない。
雪は楽しいが、固まった雪はあまり面白くなく、滑り踏み抜き疲れて終わる。 源流奥に行かれなかったうえに、わざわざ持ってきた軽アイゼンも有効活用ができなかった。 体力と精神力に問題があるのだろう。 さて、明後日の丹波川解禁に雪はどうなっているだろうか、林道は通行できるだろうか、天気は良さそうだが行き場には困ってしまう。
Posted by tenkara1nen at 18:00│Comments(0)
│小菅川