2023年08月27日
いい色の岩魚を求めて
2023年8月24日 性懲りもなく黄金色の岩魚、尺岩魚を求めて一之瀬川の源流へ向かった。 いつものように、どちらも成功しなかった。
最近降った雨で岩魚が上流に向かい、そろそろ産卵場所を決め、雌を待っているに違いない。 そんなことを考えながら地図を見れば、今年は全く釣ることのできない一之瀬川上流に目がいってしまう。 今私が行かれる、歩いて到達できる、大きくて綺麗な色の岩魚がいると思われる流れは、どうしてもここになってしまう。
車はとても少なくて、国道も林道も走りやすい。 ただ、一之瀬の中の林道は擦れ違うのも難しい幅で、暗くて曲がりくねっているので、速度に注意しながらでないと危ない。 片側が断崖絶壁なのである。 林道に大常木谷を目指す一台の車はあったが、その後集落にも山登りや釣り人の車はなく、安心して中川橋の袂に到着する。 気温19℃である。
ここから歩くのがちょっとだけきついのだが、ほんのちょっとなので頑張って歩く。 今日は奥が目的なので、中川の二股まで歩いてから竿を出すのだ。 二股を見ながら、一旦休憩し息を整える。 注意しながら下りて、ぬるぬるの滑を滑らないように進む。 二股からの滑と岩場の間に魚影が見えた。
竿を延ばしていると、もう一匹が邪魔するように現れた。 狭い場所に二匹いるのだ。 定位している方は一度咥えたように見えたが、二度目以降は反応しなくなった。 もう一匹は見えないが、流れ出しにいるだろうと毛鉤を流す。 すると小さな飛沫が上がり一旦咥えたが、ジャブジャブッと暴れて外れた。 今日も難しいのか!?
暫く反応はなくなって、やっぱり駄目かと思って振り込んだ白泡ない場所で、やっと反応が出た。 ス~と岩魚が浮いてきてパックリ咥えて潜っていったのだ。 その潜っていくのと私の合わせが一致して、パツンとハリスが切れる。 毛鉤だけがなくなっている。 大物だったので残念である。 やっぱり難しいのか?
21cm17cm15cmとだんだん小さくなっていく岩魚、そしてとうとう反応はなくなった。 最初の長い滑の流れ、小滝を越えても岩魚は出てこず、奥の二股までやってくる。 岩魚は出てこない。 どっちの流れにいくべきか? 考えてもしょうがないので東谷へ入り、その後長い西の沢(御殿沢?)に入ることとする。 しかし、すぐに現れる滑の流れの一番下で反応がなかったので、戻って西の沢に入る。
流れは深くなっているようで、水量があっても静かな場所も多い。 岩魚がいることははっきりとわかる。 石から出てきて毛鉤を追卯が咥えず、追ってきてそのまま下流へ落ち、あるいは一瞬咥えたように見えるが、釣りあげることはできない。 やっと出てきたのは20cmであるが、色はなかなかいい。
今年の中川は私には難しいと考えながら、最後と決めた場所にやってくる。 大抵は岩魚が流れに出ているが、今日は姿が見えない。 それでも流れに数回振り込んで様子を見る。 やっぱり駄目かと、今度は大きな石の脇を狙って、暫く自然の緩い流れに任せる。 ふわぁ~ 岩魚が石から出てきて、浅い流れをゆっくり泳ぎ、私の方に近づいてくるじゃないか。
興奮を抑えてじっと見つめていると、スッと反転したので軽く合わせると、ズズズズッと引っ張られた。 大きいのは浅場をゆっくり泳いできたので分かっていたが、いざ引っ張られると、石に潜らせるな!、倒木に巻き付くな!、と大慌てで淵へ上がって引き寄せる。 ドキドキしながら網に入れたのは27cmの美しい岩魚である。
釣りの終了である。 岩魚はやっぱり子孫繁栄の場まで上っているようであるが、私には釣るのが難しいようである。 ただ、27cmでとっても色の良い(もう少しで黄金色)岩魚に出合えたことは喜ばしい。 また来ようか!
Posted by tenkara1nen at 18:00│Comments(0)
│一之瀬川