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2023年04月01日

 痩せた岩魚

 2023年3月29日 解禁日に行かれなかった後山川の沢の終点(私が行かれるところ)まで行ってきた。 解禁日のように岩魚は出てこなかったが、流れの様子は分かった。

おっかなびっくりの登魚尾滝
 暖かくなったり寒くなったり、いよいよ春本番である。 山の朝は非常に寒く、戻るころには暑くなったりする。 雨は降らずに流れに水がなかったが、雨が降ったので流れもいい具合になっているのじゃないかと思い、丹波川解禁日に行った後山川の沢の様子を見にいく。 私の終点を目指す予定である。

晴れればいいな
 後山川の林道はゲートが出來てからは閉ざされたままである。 そこまで続く道は県道なのに、フィットにはとても過酷である。 パンクするのじゃないかと思うくらいの道を、尖った石を避けながら、自転車よりも遅い速度で登っていく。 車は二台しかなく、安心して準備する。

釣り場まで歩く
 先日来た時と同じ場所から釣りを開始する。 釣り始めた石垣堰堤の水量は多く、元に戻ったように見える。 これなら岩魚も安心して出てくるに違いないと思ったが、全く反応がない。 解禁後二週間が経っているし、駐車場から近いこともあって、釣られてしまったに違いない?

21cmの痩せた岩魚

右の石積みを下りた
 小さな淵の上から竿を出して、何度か流した後、ちょんちょんと誘って放っておく。 すると岩魚が私の立っている石垣から出てきて、毛鉤を品定めした後咥えたのだ。 興奮する光景であったが、網に収容するには石垣を下りなければならない。 岩魚が外れるかもしれないとびくびくしながら下りると、黒っぽく痩せた21cmであった。

水量が戻った淵
 水量があるので白泡も多く毛鉤がなかなか落とせない。 しかし、前回来た時に砂利で埋まっていた場所の砂利が少なくなったりして、所々なかなか美しい流れが増えている。 岩魚も棲み易そうであるが、そんな場所には得てしていない。 岩魚がやってくるにはもう少し時間がかかるかもしれない。

19cmの岩魚、この位の岩魚が多い

底に張り付く岩魚が見える
 岩魚が定位して、他にうろうろしている岩魚も見える。 底に張り付くようにしている岩魚は、私の毛鉤にはまるで興味がない。 うろうろしている岩魚も近づいては来るが、決して咥えない。 それならばと、水面を滑らせるように毛鉤を保つと、パシャッと水面を乱して食らい付いた。 いい眺めで気分が良い。

<OnMouseで二週間前の写真>

<OnMouseで二週間前の写真>
 完全に埋まった直径5~6mの淵を持っていた滝へやってくると驚いた。 たった二週間のうちに、大きな滝つぼに溜まっていた大量の砂利と落ち葉がなくなっていたのである。 そして滝の水量は今までになく激しいものになっており、滝壺は強い波でテンカラは歯が立たない。 落ち口も変わっており、その時の雨の激しさが分かる。

岩魚を見たことのない落ち込み
 先日来た時よりも岩魚は出てこない。 水量があり過ぎるのだろう、白泡の下に隠れているのかもしれない。 斜面を登って上流へ向かう。 先日終了した巡視路の橋から再び竿を振り回す。 ここには岩魚が必ずいるので毛鉤を落してから、じっと眺めているとぎゅっと引き込まれた。 ピュッと竿を立てると合わせ切れである。

やっぱり細い20cmの岩魚

二回も反応があった流れ
 蔦を頼りに登った岩壁にその蔦がない。 仕方なく岩にしがみついて登り、ちょっと下りが気になる。 次の小滝の手前に浅い流れがあるが、岩魚はまだ流れにはいないだと思いながらも毛鉤を流す。 流れる毛鉤は見えないので、糸の張りを見ているときゅっと逆流したので竿を立てる。 ググッと心地よい引きが伝わって、元気な岩魚が出てきた。

最後に見た18cmの岩魚

流れの雰囲気は良いが
 流れは岩魚がいそうに見えるが、ほとんど出てこない。 二筋の落ち込みは片方が水が少なく、石の間をゆっくり流れ石にぶつかる。 そこに毛鉤を流すと岩魚が咥え竿を立てる。 非常に重いので大きい。 手前の石が邪魔なので引っ張り上げて手前の流れに移す。 そして岩魚が確かに大きいと思った瞬間に外れてしまう。 興奮し失望し、流れを見ながら一服するしかなかった。

釣りの最後が近づく
 いくらかの岩魚を見て、いくらはは外されて、多くの場合は知られて、いよいよ今日最後と決めている滝が見えてきた。 その手前にはいい場所があるし、若干浅くなっているが岩魚がいるに違いない。 しかし何度流しても食いつかないので、立ち上がって近づくと二匹の岩魚が逃げていった。 やっぱりいた!

木が邪魔な淵
 3mほどの滝は流れてきた倒木が数本突き刺さっている。 これならと思ったら、水面を短く太い木が泳いでいる。 くるくる回る木の合間を縫って毛鉤を落すと一度だけくっと魚信を感じただけで音沙汰なしになった。 すぐに諦めて最後の写真で終了とする。

釣りの終りの記念写真
 20cmを越える岩魚は二匹しか出なかったし、20cm以下の岩魚も六匹しか見られなかった。 見た岩魚は皆痩せており、じっと耐えた冬がやっと終わったと動き始めた岩魚たちである。 早く餌を喰わなきゃと、私の毛鉤に飛びついたものばかりである。 これからであると思って下っていく。



タグ :岩魚

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この記事へのコメント
4月1日やっと初釣行に行けました。
休みというと雨ばかりだったので平日に行けるのは羨ましいです。
水量が思ったよりあって平水に近かったですね。
しばらくテンカラ(の練習)で釣り上りましたが、なんとか飛ばせるようになったものの初心者の毛針に出る魚はなく(そこまで甘く無い!)
2時間ほどやって、いつものチョウチン餌釣りに変更。
小さいですが比較的綺麗なイワナがポイントごとにでてくれました。
そして、小さな落ち込みの岩の奥から引きずり出したのは、
尺一寸のでっぷり太ったオス岩魚でした!
大満足の初釣行となりました。

渓流靴ですが自分はフェルト派ですが、落葉が多い時期や巡視路歩きが長くなる場合(特に帰路)は渓流用簡易アイゼンを装着してます。やっぱり何度か痛い目にあってるので。面倒ですが安心して歩けますので、そういった物を検討されてみてもいかがかと。
Posted by MTBの釣り人 at 2023年04月02日 11:25
釣りに行かれてよかったですね MTBの釣り人さん
しかも最初から尺越えですか~ うらやましい限りです。
岩魚はまだ動きが鈍いので、底まで届けないと難しいようですが、さすがですね。

渓流用の簡易アイゼンとは何ですか。 普通の簡易アイゼンとは違うのですか?
渓流用とはなっていませんが簡易アイゼンなら持っているので、私も使ってみましょうかね~

また、お暇になったら情報をください。
Posted by tenkara1nentenkara1nen at 2023年04月02日 17:02
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Posted by MTBの釣り人 at 2023年04月03日 19:14
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Posted by MTBの釣り人 at 2023年04月03日 19:14
情報ありがとう MTBの釣り人さん

(読みにくいので飾りを取ります)-----
>渓流用の簡易アイゼンとは何ですか。 普通の簡易アイゼンとは違うのですか?

雪や氷を想定した登山用より爪の深さが短く作られている物と解釈してます。
”渓流”誌などでたびたび紹介されてるピンソールがベストなのかと思いますが、
知られている割に入手が難しく、自分はMountaindaxのX型を使ってます。
以前はモンベルでもあった気がしますが現在は自社の製品に合わせたさらに簡易型なってるようですね。
ラバーソールにフェルトソールをベルトで取り付けるのもありますが、
あれは実際どうなのか?ズレたりよじれたりするだろ?と個人的には思うんですが。
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靴底を付け替えるものは知っていますが、壊れそうですし、その靴専用なので敬遠しています。
刃の短いものがあるんですね。 渓流用アイゼンを探してみましょう。 で、価格と相談ですがね。

また、暇なときにはお立ち寄りください。
Posted by tenkara1nentenkara1nen at 2023年04月04日 14:27
 
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痩せた岩魚
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