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2023年02月01日

 富士が見えない馬頭刈山

 2022年1月29日 牛頭馬頭に関係しているだろう馬頭刈山へ行ってきた。 関東富士見百景の地は分からないままであった。
 とうとう二月となり、渓流解禁が近くなってきた。 小菅川の特別年間パスポートは、注文以来何の案内もないが、受け付けられているのだろうか? 少々心配になりながら、そろそろ道具を揃え、仕掛けを作り出そうか。 待ち遠しくてたまらない!

大木の洞で
 国土地理院情報によると「まずかりやま」と読むようだが、牛頭馬頭と云う地獄の責め苦を担当するものからすると「めずかりやま」と読むはずである。 現地でどう書いてあるのか確認してみよう。 ちなみに「まづかりやま」と書かれたパンフレットもある。 そして、馬頭刈山は関東富士見百景に選出されているというから、とてもいい富士山が見られるはずである。

左に見える石舟橋で秋川を渡る
 一時間ほどで都営十里木駐車場に到着すると気温-4℃である。 陽がまだ入って来ない空側は、とっても冷たそうである。 軍道まで歩いて山に取り付くか、瀬音の湯を通って取り付くか、両方通る計画なのでどっちでもいいのだが、往きにすぐに山を感じたいので、瀬音の湯に向かう

岩岳へ向かう尾根は思った以上に狭い
 瀬音の湯で朝食をとる人達に観察されながら、岩岳に向かって遊歩道を歩く。 そう云えば、瀬音の湯が「せおとのゆ」と読むことを初めて知った。 ずっと「せおんのゆ」と呼び続けていた。 一度来たことがあるというのにである。 駐車場横から上がってくる路を合わせて、やっと尾根上のみちとなる。 尾根は思ったよりもずっと細い。

岩岳ネームプレート

向かう馬頭刈山の稜線を望む(ちょっと手前しか見えない)
 180度曲がった秋川と養沢川に削られた尾根は、山頂尾根筋の岩を残して削られたのである。 瀬音の湯の遊歩道から見る岩は壮観であったし、今歩く路は細くて怖いところもある。 何となく岩岳に立つ。 少し下っていよいよ馬頭刈山に取り付くのだが、その前に大岳山に向かう稜線を眺められた。

路の真ん中で糞をしたのは誰だ!

路がえぐれた植林地帯
 低いところに出ると路の真ん中にウンチがある。 ここは獣たちの休憩所でもあるのだ。 自然豊かな場所はいろんな発見があって面白い。 しかし、登り始めると針葉樹の林となり、変化に乏しい道となる。 世の中は晴天なのに木漏れ日しか浴びられないのは非常に悲しい。

高明神社一の鳥居は立派だ、遷座しても残る

一の鳥居から上にはいくつも祠がある
 尾根を真っ直ぐ、急なところはジグザクに、はぁはぁと息をする。 随分力強くなったと思っていても、それは歳により帳消しになっていくのである。 一の鳥居があり、それは立派なもので高明神社とある。 こんな高いところに石の鳥居を作るとは、昔の日とは思いもよらない方法で何でもやってのけるのである。

二の鳥居、石段を上がれば高明神社跡である

高明神社跡、小高く見えるところが高明山頂
 その後、四つの祠を見て二の鳥居となり高明神社跡に立つ。 里からここまで歩きやすいところはあるのだろうか。 歩いてきた路はきついので、もしかすると軍道からの路は楽なのかもしれない。 戻りはそこを通過して、遷座された高明神社にお詣りしよう。

一か所だけ富士山が見えた

たっぷりと時間を使って眺める富士山
 忘れていたが一の鳥居を潜った後に富士山が望める場所があった。 明らかに富士山方向を意識した切り開きである。 朝から始めて見る富士山は実に美しく、低い山の向こうにしっかり出ている。 これなら馬頭刈山頂からの景色、関東富士見百景が楽しみである。

高明山ネームプレート
 高明神社跡の後の小高いところが高明山頂である。 単なる標高点であり、高明神社があるので高明山なのである。 逆か? まぁ、そんなことはどうでもよくて、景色は・・・ 全く見えない。 地面が凍り付き光は入って来ない、気引きとして寒い場所なので、すぐに馬頭刈山へ向かう。

富士山は雲に隠れる、馬頭刈山はすぐそこだ
 少し下って、キュッと登れば明るい場所に出るが、富士山が見えない。 僅かな遠望も雲が稜線向こうにあって、富士山を隠しているようである。 僅か一時間足らずで富士山は消えてしまった。 それでももっといい眺望で、はっきり確認したいところである。 五分もすれば馬頭刈山の頂である。

馬頭刈山、山頂標は端に三角点が真ん中に
 山頂にはベンチがあって休憩にはもってこいであるが、富士山方向にだけ葉の残る針葉樹が群れているので、全く見えない。 他の方向は落葉樹なので、木々を透しても山並みが見え、青梅市街から狭山丘陵、西武ドームまでが見える。 尾根続きで目の前に鶴脚山、その先には大岳山、御岳山も見えている。

山頂からの眺め、大岳山方向
 関東富士見百景に選出されたのは、馬頭刈山となっているのに、全く見えないというのはどういうことか。 確かに他の選出地は、公園だったり、散歩がてら行かれるところなのに、ここだけ里から二時間もかかるとは何かの間違いではなかろうか。 登山者に見えるところを聞いたが、つづら岩と云うのですでに馬頭刈山ではないのだ。 いったいどこを指しているのだろう。

山頂から遷座された高明神社
 山頂で三人の登山者に出合い、そのうち二人と話をして下る。 下りは途中から軍道へ向かい、遷座された高明神社にお詣りしてから、養沢川を眼下に都道まで下りる。 集落にはお城のような民家や蔵もあり、石垣の路もあって、なかなか趣がある。 ゆっくりくるくる辺りを見ながら十里木駐車場に戻る。

軍道集落が見え、登った尾根も見える
 関東富士見百景の馬頭刈山だけは納得いかない! 読みは、まぁ日本人なので「まずかりやま」、「まづかりやま」、「めずかりやま」、みんな分かるので、どうでもいいか!




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