2022年07月03日
いい季節いい岩魚
2022年6月26日 小菅川の沢に入って釣りをした。 随分いい思いをしたが、尺ものはいなかった。

一之瀬川も小菅川も岩魚が大きくなっていた。 梅雨で雨が降り岩魚の居場所が限られて、その場所さえ間違えなければいい釣りができるのだ。 欲をかいて、今日も行こうと考える。 フィットが朝の気温を27℃と知らせ、小菅川で18℃を知らせてくれた。 とっても涼しいのに天気が良いので、沢の奥まで行くには都合のいい日だ。


この渓には私を止める滝(落ち込み)が四つある。 二つは越えたのだが、三つ目の小滝はまだ越えていないので、今日は最後の小屋跡まで流れの様子を見る計画なのだ。 新しいソックスを履いて、先ずは登山道で大菩薩峠道標まで登り、巡視路で一つ目の滝を高巻く。


滝のだいぶ上流に下りるのだが、路はないのでざらざらの斜面を下りるしかないのは決死の覚悟がいるのだ。 転がってしまえば、滝上のゴルジュまで真っ逆さまなのである。 足を取られながらも、河床に無事着地し竿を振れば、岩魚はすぐに顔を出す。 以前のような淵はないが岩魚はいるのだ。

下りたところは200mもないくらいで滝に当たってしまう。 釣りをできる区間は僅かしかない。 その流れで毛鉤を落せるところとなると、非常に少ない。 その分丁寧に場所を定めて、毛鉤を落せば29cmの岩魚が出てくる。 29cmである。 29cmなのだ。 いくら測っても29cm止まりである。 悔しいが・・・いいね~


二つ目の滝を登るのは今季二度目である。 最近手が腱鞘炎のようになって、右手が強く握られないので、登るのが結構難しい。 しっかり軍手をはめて、慎重にゆっくり登らねばならない。 踏み跡まで登っても、踏み出せばその路が滑り崩れるのである。 そして、流れに下りるときは、滝つぼを避けて落ちるしかないのである。


ここからは山葵田の石垣が残る流れで、砂利や石が相当に多くなり、ところによっては岩盤が見える流れも見える。 このところ壊れ方がひどく、だんだん平坦な場所が多くなり、ほとんどの淵は無くなりつつある。 そんなところでもわずかに岩魚はいるもので、残る淵(広さ1~2mほど)に集まっているのだ。


低い二段の落ち込みは、手掛かりがなく登るのが難しい。 今日はひざ下までしか濡れることができないので、淵に入って登ることができない。 上にあった倒木が下に落ちているので、そこを足掛かりに勇気をもって上る。 でも、やっぱり難しくて、何度も二歩目三歩目の足場を考えて時間がかかる。


四ケ所くらいあった淵は二カ所になっても、今季初めてなので丹念に探っていく。 一番下に岩魚がいたのは予想通りだったが、細い滑の深い巻き返しから岩魚が出てきたのは、予想通りとは言えない。 毛鉤を落す場所がないので、もしかしたらと思っただけだったのである。 もう少し、岩魚の棲みやすい流れになって欲しいものである。

左から山葵田の流れが入り、右から細い流れが出合うと、もう釣りにはならない。 それでも流れの様子を見るために登っていく。 最後と云うか四つ目の滝を登れば、もう岩魚は出てこない。 毎年土砂が崩れる場所なので、右岸を走る路さえもどうなっているのか分からない状況である。

竿を出すこともできずに二股となり、小屋跡が見えてくる。 小屋は崩れ、左の沢からは土砂が山となってたまっている。 右の沢は桟橋がしっかり残り、土砂の流出がないことを物語る。 一度この沢を登ったことがあるが、石垣だらけで途中で諦めた経緯があり、今日の釣りもここまでである。

釣りを終了し、戻る路を選択する。 左は赤沢に直接下るが、以前岩盤が見えるほど崩れてたので使わずに、路が見えなくなった方を使う。 思うに、今日もいい釣りで驚いた。 今日も尺岩魚は出なかったが、いい季節になりいい釣りだった。 良かった、よかった!

















Posted by tenkara1nen at 18:00│Comments(0)
│小菅川