2022年06月03日
岩魚はいるけどいない
2022年5月30日 行きたいところに行けないので、誰もいないだろう流れ、途中で釣りを辞めた流れで釣った。 なんか様子がおかしくて、釣れたのだか釣れなかった。
二度も向かった一之瀬川の源流へ行きたいのだが、やっぱり遠すぎて往復五時間以上かかってしまう。 それでまた釣り場に車があったらと思うと、どうしても向かうことができない。 「それでも行くか」という流れでもないと納得させて、今日は誰もいないであろう小菅川の支流へ向かうことにした。
この流れに入ったのは4月7日のことで、今季二度目の渓流釣りで今季初めての岩魚を見た流れである。 大きくはなかったが二カ月ほど経っているので、岩魚も大きくなっているのではないかと期待して、フィットに無理をさせて林道に入っていく。 フィットの横っ腹に桧の枝が「ガッコ~ン」と跳ねあがる、底に「ガサガサッ、ガリッ」と当たったのである。 歩けばよかったと思ってももう遅いのだ。
釣り人の路を進んで滝のところで竿を出す。 手あたり次第に毛鉤を落すと、小さな岩魚が出てくる。 流れの一部が石にぶつかり波の内水面を作っている。 その緩いところに毛鉤を落すと、もわっと水面が盛り上がってラインが引き込まれた。 強い引きを楽しんで引き上げたのは、22cmの岩魚であった。 なんだかいいことがありそうな予感!
たくさんの岩魚が出てくるので、時間だけは進んでいくのだが、その岩魚たちは皆小さい。 だいたいが15cm前後の岩魚なので、手応えがない。 しかし、小さな岩魚たちは元気なもので、チャプッと水面を乱すものが多い。 回数が多く、私もその気で毛鉤を落すので、反応が早く一瞬で水から出てくる。 小さいので合わせ切れは起きないのだ。
滑の落ち込みが続くところの途中に竿を出す。 岩の大きな凹みは倒木があって、水面が非常に平らである。 毛鉤が落ちて沈んでいくと、「ぎゅいぃん」とラインが引き込まれた。 「ふん」と竿を立てるがそれでも引き続ける。 取り込みできない場所に立っているので、滑の岩を渡っていると、ラインが緩んだのだろう、倒木に巻き付かれて反応が消えた。 大物(釣り人の話)に逃げられたのである。
小さな淵に二匹の岩魚が見える。 絶対咥えると思って、臨戦態勢で毛鉤を落すと、一匹がくるっと回って毛鉤を咥えた。 竿を立てると心地よい引きを楽しむのだが、もう一匹が暴れる岩魚の周りを泳ぎ回り、収容する頃には消えた。 昔管理釣り場で見た、一匹が釣られると餌があると勘違いして辺りに群がる光景に似ている。
この流れへ来た時には必ず岩魚がいる淵がある。 しかし、淵全体に覆いかぶさるように木が張り出しているので、毛鉤を送り込むのが非常に難しい。 以前ハリスをつかんで竿を曲げて毛鉤を飛ばしたこともあるが、竿を立てられないのでどうしようもない。 今日は竿を短く持ってしゃがみ、左岸側の隙間を使って振り込む。 チャプッと出た。
今年最初の終了地点を越えて釣り上ったが、小物が多すぎて時間がかかり、この流れの最終地点までは行かれなかった。 それは、20cmを超えた岩魚がたったの一匹だったのに、釣れた岩魚は20匹を大きく越えているのだ。 小さな岩魚はいるけど大きな岩魚はいないのである。 当分無理か!
Posted by tenkara1nen at 18:30│Comments(0)
│小菅川