2021年10月09日
古礼山を目指し燕山で敗退!
2021年10月8日 まだ行ったことのない古礼山に富士山と紅葉を求めた。 結果、疲れすぎて途中敗退する。

山はどこがいいかといろいろ考えている。 最初の山歩きはリハビリとして、三窪高原と奈良倉山を歩るき富士山を眺め、紅葉がまだなことを確認する。 ならば、行ったことのない雁峠と雁坂峠の稜線上に上がり、2,000mの紅葉を探し富士山を遠望するのである。

今日は平日で渓流釣りは終わっているので、作場平の駐車場はガラガラで、確かに車は一台しかない。 急ぐ旅ではないが、私の足が少々心配なので早く出発した方が良い。 さっさと準備し、先着の登山者を置き去りにして歩きだす。


ヤブ沢の道標までは、釣りでも来たところなので、一瞬にして過ぎていく。 ここからは岩魚の姿を探しながら歩いて行く。 三匹ほど魚影を確認できたところで、木橋が崩れていた。 三本の丸太でできた橋は、一本を残して無くなっているのだ。 流れはちょろちょろなので落ちても大したことはないと、戸惑いながらますぐ橋を飛び越えた。 -- 戻りには修復されていたことには驚いた。 いったい誰が? --


路は二年前に壊れて新しくなっているところが二カ所ある。 その二カ所はともに小尾根を登るように作られているが、まだ歩き始めて時間が経っていないのでスッスと登る。 ヤブ沢峠へは、あまり勾配がない路なので非常に助かる。 標準時間よりも早く峠に到着し、さっき抜かれた登山者に追いつく。


車も走ることができる林道は、きょろきょろしながら野鳥を探す。 野鳥はいないので、すぐに笠取小屋に到着する。 ここまでも大菩薩嶺が木々の隙間から見えていたが、小屋からは大菩薩嶺だけが見えているので気持ちが良い。



登山道を離れて防火帯に向かう。 苔に朝露が残り、ダケカンバらしい紅葉が赤く、ヤマブドウの橙色の紅葉を見ながら歩く。 紅葉にはまだ早いが、それでも空が青く秋らしい稜線である。

開けた防火帯を兼ねた稜線を歩いて行く。 防火帯は歩きやすいにもかかわらず、息切れが激しく前かがみになってしまう。 雁峠分岐にやってきて、一瞬だけ迷う。 目の前の「小さな分水嶺」に立つかどうかと・・・

真直ぐ斜面を登る路は短い距離でも疲れる。 多摩川、荒川、そして富士川水系が集まる「小さな分水嶺」は一息つくには丁度よい。 乾徳山あたり、これから行く燕山、何度も登った笠取山、そして遠くに富士山が見える。





小さな分水嶺から雁峠へ下っていく。 草原から笹藪になると、樹木の中の路になる。 紅葉になる木が多いものの、まだ時期が早いようだ。 雁峠小屋を過ぎると再び草原となって、そこが雁峠である。



広々とした雁峠は、稜線上の路とは別に、富士川と荒川に向かう路があったらしいが、今は富士川(笛吹川)に下りる路しか見えない。 荒川方面は長らく山伏、山師たちが踏み込まなくなって、路が消えたのだろう。 峠の標(環境省?)が倒れているのは、国にも見放されたからか。


峠は草原なので回りが見渡せて、空も広くて気持ちが良い。 色付き始めた壁のような斜面に、秋の色を見て喜ぶ。 斜面を見ていると、「ここを登るのか」と心を折られる風景でもあるのだ。 紅葉が頼りで、足が気持ちについてきてくれればと思いながら、斜面を登っていく。



紅葉に感動しながらも、足はなかなか上がらない。 休み休み登っていく。 少し登っては振り返り、紅葉と遠くの山々を眺める。 その繰り返しで、やっと稜線に立つが、まだまだ坂は続く。 二回も座り込んでしまう場面もあって、やっと平坦な路に乗る。 青空が開けたところに出て、展望を楽しむ。

息も絶え絶えに登ってきたので、暫く休憩する。 「さぁもう少しで燕山だ」と思えば、厳しい足も動くというもの。



大菩薩嶺の姿を眺める。 真っ黒い姿ではあるが、その姿は明らかである。 富士山は裾野が雲に隠されて見えないし、山頂に雪もかかっていない。 少しがっかりするが、展望がいいのですぐに気分は蘇る。 稜線上を少し歩けば燕山である。


燕山(2,004m)三角点に立つ。 道標を信じるなら、1,100mの距離を一時間五分かかったことになり、歩く速度がたった1km/hとなる。 これは足が悲鳴を上げ、息ができない歩きだったということで、うちのばぁさんの散歩よりも遅いのである。 動けないので、昼飯にする。

恒例の非常食を三十分もかけて作り、だらッと座り込んでの休憩である。 古礼山の往復は、きっと二時間近くは必要であろう。 この疲れで駐車場までただ歩いても二時間以上はかかるだろう。 今の時刻を考えれば、非常に「まずい」のである。 計画は失敗として、おとなしく下ることにした。

































Posted by tenkara1nen at 20:50│Comments(0)
│山歩き