2021年06月07日
ちょっとだけ釣りを
2021年6月6日 雨模様であるが小菅川へ行く。 家人の「危ないから止めなさいよ」を「ちょっとだけだから」と向かったのだ。

そもそも日曜日の釣りは、あまり歩いてはいけない。 翌日の仕事を考えると、疲れが残るのはよくないし、怪我でもしようものならいきなり用無になるのである。 小雨でも渓全体が縫えていると、危なくてしょうがないのである。 ということで、ちょっとだけよと言い訳して、短時間の釣りを目指す。

私に向いた流れはないものだろうか。 釣り場まで近い、岩魚が沢山いる、遡行が容易い、車から竿を出すまでが短時間。 多摩川上流は近くても急峻なところばかりで、疲れるし危ない所ばかりである。 そして、最大の問題が「岩魚がいるかどうか」であり、近い場所にはいないものである。


今日の場所は竿が降りにくく、ナメが多い。 そして、岩魚は少ない。 ただ、車からすぐのところから竿を出せるので、選んだのだ。 霧雨のような雨が降っている中で竿を伸ばし、毛鉤を放り込む。 だいたいにおいて、路から近い場所に岩魚はいない。 最初に来た頃にはいたが、すぐにいなくなったのである。

すぐに流れから出て、仕事路で奥へ向かい、二つ目の木橋から、再び竿を振る。 今年大きな岩魚が隠れていた石を攻めたが、雨のせいなのか反応はない。 次の場所からも岩魚は出てこない。 小さな場所(そんなところばっかり)の流れから最初の一匹が顔を出した。 岩魚は小さくても、これで一安心である。

小さな岩魚の反応はあっても釣れない。 小さなプールがあったので、一生懸命に毛鉤を流した。 その甲斐もなく、一向に岩魚は飛び出してこない。 仕方なく、勢いよく毛鉤を引っ張ると、黒い影が勢いよく白泡に消えた。 反応しなかったが、すぐ近くにいたのである。 二度と出てくることはなかった。

久しぶりに鹿の角を見つけた。 今まで見つけた角よりも大きくて重い。 帰りに持ち帰ろうと、流れの石に乗せておいた。
(戻りには路を使ってしまい、ずいぶん下流に立ってしまい、再び登ったのは誤算であった。)


ナメが続く場所に来た。 樋状の場所も、岩をそのまま登っていく。 急激に流れが曲がるところの淵に毛鉤を散々放り込むが、反応はない。 淵の横に立って、奥の巻きから毛鉤を沈めると、やっと岩魚が咥えた。 その岩魚とのやり取り中には、もう一匹の魚影も見えた。
ここは愛の巣かもしれない。

ナメは続いていくが、岩魚は出てこない。 そのうち進めないナメにぶつかって、左岸の仕事路まで、決死の覚悟で登る。 はぁはぁと路に立って、上流と下流を交互に見ながら、「どっち行く?」と一服する。 休めば休むほど気分は下流へ向かい、実際足も下流に向いてしまう。 即ち釣り終了である。


ふうふうと車に戻ると、お決まりの雨が止む。







(戻りには路を使ってしまい、ずいぶん下流に立ってしまい、再び登ったのは誤算であった。)


ここは愛の巣かもしれない。



Posted by tenkara1nen at 21:00│Comments(0)
│小菅川